一昨日のWBSで、珍しく香料ネタをやっていました。で、国内最大手の高砂香料工業の平塚の研究所が取材されていました。その件の研究所なんですが、コンキチの勤務する弱小香料会社とは違って、(映像で見る限り)とっても綺麗な研究所でした(さすが国内最大手。2009年卒者 大学生の就職人気企業ランキング理系女子ランキング 83位だけのことはあります)。
see http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/highlight/080529.html
さて番組の内容ですが、昨今の無添加ブームとは裏腹に、食品香料(フレーバー)が好意的に取り上げられていました。まあ、最近の原料高によって十分なクオリティーの原料を十分に使用することが困難になってきたから、経済的に(っていうか安く)香料でB級品を準A級的な品に仕立て直そう、それで消費者もそれなりに満足するのだから的な内容とコンキチは受け止めました。
実際、香料自体が悪なわけでは全くないし、費用対効果の選択の自由は消費者にあるわけだし。
あと、取材を受けた高砂香料の研究員の人は、しきりに天然香料をアピールして、なんか合成香料についてはかなり控え目でしたね。当社は、合成香料には殆ど力を入れてません的な印象を受けてしまいました。コンキチなんぞは、l-メントールの不斉合成でウハウハしてるくせにと心の中で50回くらい呟いてしまいましたがね。
やっぱり合成品には根拠の無いアレルギーが高いのかななんて再確認させられましたよ。薬なんぞは、はっきりいって合成品でしょ。でも、そのことが気持ち悪いといって薬を買い控える人はいない。一方、食品に添加物(香料も含めてね)が入っていると、一般の人は、明確な根拠もなしに、とりあえず体に悪そうな気がするんじゃないのかな?
あと、アレルギー物質だって、天然っていうかその素材自体にナチュラルに入ってるものだってあるのに、「天然はアレルギーなし」「添加物はアレルギー有り」とくくってしまうのははっきり言って白痴的です。むしろ、合成品の方が単品素材(一種類の化合物)だからアレルギー物質を排除・コントロールするのに有効とも思うのですがね。
香料がどぎつく入った品とか、香水をたっぷりふりかけた女性の匂いって嫌いです。純粋に臭くて不快ななんですよね。でも、加工食品の欠点を補う程度に香料が使われていたり、ほのかに香るくらいの香水の使用は、場合によっては好感触さをアップさせます。あと、シャンプーとらボディーソープとかは香料入ってる方がいいな。
結局は使いようだと思いますね。あと、インテリジェンスを磨くこと。そう思います。
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