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2008年8月30日土曜日

COMPETITIVE STRATEGY 1

戦略論の名著と名高い、あのポーター教授の「競争の戦略」を(とうとう)読み始めました。長いので、1章ごとにメモしていこうと思います。



第1章は「業界の構造分析法」(競争戦略論〈1〉の再掲タイトルは「競争要因が戦略を決める」)は、DHBR 2007年2月号に「5つの要因が競争を支配する」というタイトルで再掲されており、読了済みです。
see http://researcher-station.blogspot.jp/2007/09/blog-post_17.html


なので、第2章「競争の基本戦略」からメモします。


競争の基本戦略には以下の3つがあるそうです。

1) コストリーダーシップ
2) 差別化
3) 集中


コストリーダーシップは(業界全体をターゲットとした)低コスト戦略ですね。低コスト維持のための(ハイテク設備への)再投資が重要となる資本集約的な戦略です。大きな市場シェアを、規模の経済性を生かして(原材料を有利に入手できる利点とか)防御するときに有効。規模の経済性が参入障壁となります。オペレーション効率を高めるのも重要と思いますね。比較的最近の例としては、デルなんかが該当するのかな?
あと、コストリーダーシップ戦略は差別化戦略のような「コストを食うもの」と対立します。

次に、差別化戦略です。顧客ロイヤルティーを高め、価格敏感度を弱め、買い手の力を弱める戦略です。参入障壁は、ブランド・イメージ、テクノロジー、製品特性、顧客サービスによる差別化です。この戦略はシェア確保を不可能にすることもある。アップルとか一昔前のソニーとかラグジュアリーブランドが該当するのかと思います。

最後に、集中戦略です。「低コスト(コストリーダーシップ)」と「差別化」は、基本的に業界全体をターゲットとしていますが、集中戦略は特定セグメントをターゲットにしているのが特徴です。絞られたターゲットについて低コストと差別化の両方の達成に成功することもあります。また、効果的で効率的な戦いができます。但し、達成可能な市場シェアの大きさという点で欠点を持つ戦略です。


つづく...

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