企業不祥事後の対応で非常に評価が高いジャパネットたかたのケースをメモしてみます。
ジャパネットたかた顧客データ流出事件
概要
2004年3月 約51万人の顧客情報が名簿業者に売られていたことが発覚。3ヶ月後、2人の元社員が逮捕。
対策
a) 社長の謝罪 (発覚した3月9-12日まで毎日、その後は事業再開まで1週間毎に謝罪と報告を繰り返した)
b) 即座に49日間の営業活動の自粛(HPも停止)→原因究明と再発防止作の策定の為
機会損失 150億円 (2003年度の売上高705億円)
c) 情報漏洩防止ソフトの導入
d) コンプライアンステストを定期的に実施 (記述式試験もあり、成績悪いと追試)
e) セキュリティの強化
f) 地元採用、はえぬき主義からの転換
その後
2006年 売上高 1千億円突破(現在もさらなり成長)
イメージアップ
社内見学を希望する企業が相次いだ
企業不祥事を隠蔽したり、(本当は責任があるのに)責任を回避する営トップの発言などで信用を失墜させている企業とは対照的な対応です。特に、即座に49日間の営業活動の自粛はインパクトが大きい。これが、たかたのイメージアップ(誠実な企業だ)に繋がったのではないかと思います。っていうか、普通の企業となかなか自発的にこういうことはできない(追い込まれることはあるが)。
コンキチはジャパネットのターゲット外顧客なので(セット商品に全く魅力を見いだせない)、同社の通販を利用する機会は無いと思いますが、楽しいテレビショッピングで我々の目を楽しませて欲しいものです。
こういう姿勢の企業で買い物したいよね♥
ところで、企業が不祥事を起こしたときに謝罪する経営トップの多くは、なんでああも無様な姿をテレビでさらすんですかね(上場企業でさえも)?そして、社会のコンセンサスを得ることが全く期待できないであろう誠実さを欠いた対応ばかりするのだろうか?数は少ないが、不祥事後の信頼回復に成功した事例が既に存在しているというのに。
不思議です。
ぱっぱり、トップ自ら不祥事に積極的に関与しているから、全てが白日の下にさらされると困るからかな?
今日も不誠実な企業に対して、プチ不買運動を続ける二流大出のなんちゃって研究員なのでした。
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