桜も見頃となり、最近、川本真琴の「桜」を聴きながら通勤しているコンキチです(しかも、1曲リピートで)。
←川本真琴の「桜」が収録されているアルバム。
さて、4月1日から新社会人となられた方も多いかと思いますが、まずは労働市場への参入、おめでとうございます。純粋アカデミアの世界も面白いですが、労働市場はそれ以上にエキサイティングで、ダイナミズムを感じることと思います。
では、若者の新規参入を祝して、かつてコンキチが社会にでたときの思い出話でも少し綴ろうかと思います↓
最初は気づかなかったのですが、多かれ少なかれ企業とはある種の洗脳機関です。会社は、従業員が従順な社畜になることを求めます。場合によっては、京◯ラのように、従業員が社歌を斉唱するといったような洗脳レベルの極めて高い会社もあります。で、ある程度まともで古典的な企業は、給与と退職給付制度に年功賃金システムをい取り入れ、従業員が脱社畜しようとするインセンティブを削ぎます。特に退職給付制度は、途中で(自己都合で)会社をやめるとペナルティを科せられ退職金が減額されてしまいます。
また、手当にも従業員の社畜化を促進させる仕組みが組み込まれていたりします。その最たるものが住宅ローンの利子補給制度でしょう。つまり、会社に在籍していて、住宅ローンを組んでさえいれば、住宅ローンなしの人よりも数百万給料が上乗せされるという極めて属人的な給与システムです。で、何故企業は属人給与に数百万も割くのかというと、従業員をより高レベルな社畜に養成するためです。
住宅ローンを組むということは、他の資産に比べて圧倒的に流動性の低い不動産を事業所の近くに保有するということであり、毎月一定のキャッシュアウトフローが発生します。前者は、従業員とその同居家族をその土地に束縛します。もし、転職(脱社畜)したくなったとしても、条件の良い企業が近く(通勤可能エリア)になければ、転職自体をあきらめるか、不動産を売却するか、単身赴任しなければならなくなります。また後者は、利子補給制度に対する需要(定期的なキャッシュインフローに対する依存度)を高め、こちらも転職(脱社畜)しようとするインセンティブを削ぎ落とし、会社に対する依存度を飛躍的に高めます。
こうして、年功賃金と手当で従順な社畜となった従業員は、その会社に絶対の忠誠を誓うことになり、不本意な人事異動の発令や、納得いかない業務命令に歯向かう気力が限りなく低下し、会社に都合の良い操り人形になっていくのです。
さて、先に企業は洗脳機関であると書きましたが、実は企業内にはもう一つの洗脳機関が存在します。それは、連合を頂点として全国的に組織されている集団「ザ•労働組合」こと大日本賃上げ教です。
多くの(比較的まともな)企業は、(よけいなお世話なんだけど)組合を組織しています。多分、ユニオン•ショップという、平たく言えば、全く経営にコミットしない(管理職とか経営補佐職とか幹部職扱いでない)一般従業員は、組合に加入しなければならないというシステムが主流と思います。で、組合の最大にして唯一のミッションは「年功序列を維持しながら、ひたすら名目賃金の賃上げすること」です。とりあえす、会社に所属しているだけで、額面で年収はあがり続けなければいけないという、今流行りの同一価値労働•同一賃金を完璧に無視したシステムを具現化することです。
労組では、労組礼讃の啓蒙活動やレクリエーショ•イベントなどを利用して、組合員の労組への忠誠心を育みます。そして、組合員の思想を統制し、会社と折り合いをつけながら玉虫色の決着を謀るのです。コンキチに言わせれば、春闘なんていまだにやってる会社は、その範疇にはいると思いますね。っていうか、春闘なんて、今のご時世、経済原則を無視したただのお祭りと化していると思いますね。コンキチは、かつて、不本意ながら赤いハチマキを強制的に巻かされて、ストライキ活動をさせられたことがあります(多くの組合員が喜々としてハチマキ巻いてるのをみて空恐ろしくなりました)。で、労組幹部と経営陣が団体交渉している間、他の組合員は一所に集められて、団交が決着するまでひたすら待機させられるのです。で、交渉結果は、時限ストやったり36拒否したり徹夜して交渉したりと一生懸命やったからもう勘弁してよね的な感じで、会社側とあらかじめ示し合わせておいた妥協点で無事妥結されるこいとになります。
そろそろ、この冗長な文章をまとめてみましょうか。
一つ、会社は(多かれ少なかれ)洗脳機関である。
一つ、労働組合も洗脳機関である。
一つ、会社と労組は取引している。
こんな感じでしょうか。労働市場に新規参入される方々におかれrましては、こういった社会のルールを肝に銘じて新生活をスタートさせてもらいたいと思います。
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