先週の月曜日、金環日食をけっこう満喫したコンキチです。
通勤途上、空を見上げて太陽のその姿を変えていく様子ををしつこくチェックしてたんですが、思いのほか楽しかったです。っていうか超楽しかった(前日、ロフトに日食眼鏡買いに行ってホントに良かった)。
閑話休題
さて、転職する前まで10年近くプロセス化学やってたコンキチです。
プロセス化学(プロセス・ディベロップメント)って、その目的は企業化=実機での製造っていうことになると思うんで、スケール・アップの化学っていう側面があると思います。まあ、実際そうなんですが.....
ところで、スケールアップってプロセス・ディベロップメントの世界だけじゃなくて、ラボスケールのサンプルワークの世界でも日常的にあるわけなんですが、たまに「スケールアップのノウハウ」なんていう発言を聞くことがあります。
そんな言葉をきくたびにボクは思うんです。「スケールアップのノウハウ」って何かオレに教えてくれよっっっっっ!!!って。
だってさ、ボク的には「スケールアップのノウハウ」なんて、この世に存在しないって考えてるから。そもそも、スケールアップして再現得られないっていうのは、少量で上手くいってた実験と同じことが出来てないだけなんだよね。で、量上げして少量のときと同様のオペレーションがし難いことってだいたい決まってる。
熱履歴の制御、滴下時間とかのタイムスケール関係、撹拌効率とかスーパーヒートとか、晶析、蒸留.....etc.
要は、スケールアップはノウハウで解決するものじゃなくて、大部分はルーチンなチェックで解決もしくは原因の把握ができるってこと。ボクはそう考えて仕事してます。
あ、あと、全ての研究者には「再現性がない」って言う言葉は死語にしてもらって、「再現を得ることができなかった」って言い直して欲しいと思います。
以上、二流大出のなんちゃって研究員の戯言でした。
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