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2019年7月14日日曜日

孤独のグルメ聖地巡礼 in 御徒町:ラム肉の串焼きなんて如何?

ども、食いしん坊将軍のコンキチです。

時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たすために御徒町でラム肉を食べてきたときのメモです。

行ったお店は、孤独のグルメ Season 6の第8話に登場した羊香味坊(ヤンシャンアジボウ)っていうお店です。

ドラマで五郎さん (松重さん)が食べた【五郎'sセレクション】は、ラム肉長葱炒め、麦ご飯と薬味3種、ラム肉焼売、キュウリの甘辛酢漬け、魚羊湯(白身魚とラム肉のスープ)、ラムスペアリブ(ハーフサイズ)と盛りだくさん。原作者の久住さんが食べたのは魚羊麺(ユーヤンメン)、老虎菜(ロークーサイ)、焼き唐辛子粉醬、香菜(パクチー)です。

で、ボクが味わったのは以下の通りです↓

-中瓶ビール (サッポロラガー) (550 JPY)-
赤星ですね。少しぬるかったです。

-白菜巻のからし漬け (400 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
白菜巻のからし漬けの上のパクチーが載っている。からしの"ツン"とくる香味が心地良い。からしは白菜に深く浸透しておらず、白菜とからしのみの味付けだとぼやけた感じの味だけど、パクチーと一緒に食べると旨さが爆発する。からしとパクチーのシナジーを白菜が上手く結びつけている感じ。


-ラム串五本セット (1,000 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
ラムショルダー(塩orタレ)、ラムショルダー・キノコ(塩orタレ)、ラムレバ網油包み(塩)、ラムランプ・長芋(塩orタレ)、ラムネック(山椒醤油)の五本のセット。正直、どれがどれに対応するのか分からないです。
写真一番上。胡椒様(山椒か?)のスパイスがしっかり。羊肉独特の野趣的なfattyフレーバーがけっこう強い。弾力richな肉質でスパイス負けしないbodyの強い味。
写真二番目。胡椒に加えて唐辛子がけっこう効いている。ちょっと味付けがうるさいか?
写真三番目(ラムレバ網油包み(塩))。少しdryな肉質のレバで普通に旨い!けっこうあっさりしたtaste。
写真下から二番目(ラムランプ・長芋(塩))。ショルダーよりあっさりし、しなやか。長芋はシャッキリ瑞々しく適度なヌメリでとても美味しい。お肉と一緒に食べると、食感のコントラストと味のシナジーが思いのほか素敵。
写真一番下。独特の歯切れの良い食感が楽しい。味は一番あっさりしていて、鶏肉に似た部分も。
一番上の串以外は唐辛子、クミン(だと思う)、苦味のある種子様のもの、胡麻が振って、かなり香辛料richも、羊肉の力強さはそれに負けてないです。

-ニラと押し豆腐炒め (600 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ニラは少量。しょっぱめの味付け。押し豆腐はきしめんのような形状に切り出されていて、独特の引っ掛かりのある乾いた食感でとっても美味しい!!!





-自家製羊肉の腸詰 (800 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
シナモンとクミンで香味付けされたんじゃないかと思う少しsweetな腸詰の薄切り。羊独特の脂の味は健在で、bodyが強い。腸詰の下に敷いていある玉葱が箸休めに丁度いい。サケのつまみに最適。



-甕出し紹興酒グラス (500 JPY+tax)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
大容量焼酎のペットボトルにポンプを付けた容器から押し出されるのを目にしたときはちょっと焦ったけど、普通に美味しいです。瓶ビールと同じコップに入って提供。

-ジャスミン茶ハイ (400 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
やっぱり羊肉はちょっとくどいので、その脂を流すのに最適。羊肉とジャスミンの相性は最強。

ボクが行ったとき、厨房には二人入っていて、マイクタイソン似の人と中川家礼二似の人でした。

色んな羊(ラム肉)料理でお腹いっぱいになれるラム好きには堪らないお店と思いました。

2019年7月7日日曜日

リベラルな自民党、コンサバな共産党

東葛の盟主にして"千葉の渋谷"こと柏Cityでクラフト・ビールを呑んだときのメモです↓

-Cluster memo-

-De Dochter Van De Korenaar Bravoure Smoke Ale Half Pint (850 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
Alc. 6.5%。Smoke Beer。caramel color。
fresh, fruity, nutty, 甘く爽やかでrichでmellowな香味。焼いた果実のような味わい。濃蜜なコクでもの凄く旨い。




-柏幻霜ポークソーセージ Kashiwa Pork Sausage (700 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
かなり粗挽きで、弾力に富み噛み返しが凄い。野趣溢れるwild taste。適度な獣様のフレーバーが食欲をそそる。
勿論、ビールにBest Match!!!

クラフト・ビールってホントにいいものですね。


閑話休題


参院選が始まりましたね。駅頭の立候補者が一足早い蝉の声のようにウザイ今日この頃です。

ところで先日、橘玲氏の著作「朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論」を読んだのですが、"「リベラル」と「保守」が逆転する不思議の国"という章がちょっと面白かったのでメモしてみます。

なんでも、読売新聞と早稲田大学の2017年の共同世論調査によると、世代によって政党のイデオロギーに対する認識が異なるそうです。こんな具合に↓

これはどういうことかと言うと、

a) 若者はむかしもいまも一貫して「リベラル」
b) かつて「リベラル」とされていた政党が右傾化した
c) 50代以上の高齢者にとってネオリベガ「右翼」で、40代以下の若者にとってオールドリベラルが「保守」

ということのようです。
もうちょっと具体的に言うと、年功序列・終身雇用チックな日本的雇用制度は、若いときの低賃金労働をキャリアの後半で取り返し、定年で満額の退職金を受け取ることで帳尻が合うように設計された雇用システムです。この雇用システム内において、定年まであと10年の50歳の人にとって、働き方を「改革」されるのは迷惑以外のなにものでもないということです。理論的に50歳とかは賃金高過ぎ(一般論です)なわけで、同一労働同一賃金とかいうグローバル・スタンダードかつリベラルな政策をかまされたら給料激減です。住宅ローンとか子供の教育費とかが嵩むのに、働き方改革なんていう「生活破壊」政策は頑強に拒絶するのが経済合理的な最適戦略です。
一方、所謂ロスジェネ世代(因みにボクもこの世代。若者ではないよね)はというと、高齢者の生活だけを守る「日本的雇用」なんてクソ喰らえでしょう。彼ら(とか、もっと若者)が望むのは、労働市場の「改革」(同一労働同一賃金とか)であり、高齢者の既得権の「破壊」なのです。

さて、現代社会は、人種間結婚、女性の権利獲得、同性愛の許容、動物の扱いなど、権利革命のさまざまな成果を挙げています。これらの成果を具現化してきたのは「今日の保守層」であり、「かつてのリベラル層」よりずっとリベラルになていることは間違いないと言います。先進国ではリバラルであることが当たり前なわけで、(一応)先進国ジャパンも(旧民主党以外の)政権担当政党は、郵政改革(小泉政権)、同一労働同一賃金(安倍政権、一応推進中)、女性が活躍する社会(安倍政権、一応推進中)、裁量労働の拡充(安倍政権、一応推進中)といったリベラルな政策を(一応)推進していて、はっきり言ってリベラルです。で、それに反対する政党っていうのは守旧派(保守)なわけです。はっきり言って、アンチ同一労働同一賃金と正規/非正規の身分制度を維持したい連合を頂点とした内ゲバ大好きな労働組合(UAゼンセンとかUAゼンセンとかUAゼンセンとか see https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=65468)は、働き方改革なんて余計なお世話なんでしょう(多分)。そして、労組が支持母体な政党は働き方改革なんていうリベラルな政策にはアンチなのです(きっと)。

と言うことで結論は、

リベラルな自民党、
コンサバな共産党

あと、この本って朝日新聞出版から出版されてるんだよね。アカヒと揶揄される組織でも懐が深いというか、人材は一様ではないという証左かと思いました。
以上、二流代出のテクニシャン(研究補助員)の読書メモでした。


Soba_Colle 3 (ソバコレ 3)

ども、そばきり大好きコンキチです。
梅雨真っ只中ですが、まだ寒い時期に食べたお蕎麦のメモの続きです。

これまでのSoba_Colle (ソバコレ)はこちら↓

Soba_Colle 1 (ソバコレ 1)→https://researcher-station.blogspot.com/2018/11/sobacolle-1-1.html
Soba_Colle 2 (ソバコレ 2)→https://researcher-station.blogspot.com/2018/11/comuthe-perfect-reaction-media.html

最近では"立ち食いそば"の魅力に目覚めつつあります。

ENTRY 21   やしま (西葛西)
↑サイドからの画です

-かき揚げ天そば (380 JPY)
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
ツユは甘めで、柔らかいタッチでクリアー。
蕎麦は褐色の小さな星が入っていて、柔らかいが決して伸びているわけではなくて、なかなか良い食感で○。僅かに甘みも感じる(「信州白樺生そば」使用)。
野菜のかき揚げも美味しい。具材は玉葱、人参、春菊(?)。衣がほぐれやすく、ツユがoily richになって旨さのシナジー効果抜群。
他に具は、葱とワカメ。
そして、天ぷらは揚げてから30分以上経ったものは出さないというこだわりっぷりらしいです。


ENTRY 22   砂場総本家 (南千住砂場) (三ノ輪)


三ノ輪の目抜き通りであるジョイフル三ノ輪の中程に位置する砂場の総本家。趣のある外観の建物がジョイフル三ノ輪のアーケードの中にあるのがちょっと驚きです。
巴町の砂場が閉店したので、江戸時代から続く砂場はここだけ。現在、店主は十四代目(長岡 孝嗣さん)という超絶老舗店。真剣、全ての蕎麦屋の総本山的存在。三ノ輪の大スター唐沢寿明のお父さんはツユに生卵を入れて食べるのが好きだったようです(メニューにはなかったです)。
店内はかなり雑多な感じで、はっきり言って控えめに言ってクリンリネスにはいささか乏しいです。

-ビール (650 JPY)-
クラシックラガーの中瓶。
グラスが冷やされていて○。
一緒に提供されるお通しは、味の染みた大根の胡麻和え。







-もり (650 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
蕎麦は中細。野趣的なgrassy noteと僅かな甘みを感じる。柔らかく、弾力があり、モチ(粘土?)のようなキックを感じる。
ツユは蕎麦徳利なしで全て猪口に入れられて提供される。カツオ節様の香り。甘めでbodyしっかり。
蕎麦とツユのバランスは良い。但し、蕎麦の甘みが増すといったシナジーはない。


ENTRY 23   峠の蕎麦 (三ノ輪)


三ノ輪駅を出てすぐのところにある、およそ40年前からやってる立ち喰いそば•うどんやさん。こだわりは、信州産生蕎麦(長野県茅野市の製麺所)と鰹出汁(お出汁はかつお節、さば節、宗田節で作ってるらしいです)と揚げたての天ぷら(混雑時でも注文を受けてから揚げる)だとか。

-かき揚げ天そば (420 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
ほんのり甘いすっきりした甘汁(文殊とやしまの中間のbodyか?)。
蕎麦は、粘度高めで少しモチっぽい食感で、コシは残っている。
かき揚げは、はっきり言って小さい、玉葱のみのかき揚げ。甘さが良く出ていて美味しいけど、ちょっとさみしい。
他に具は、葱とワカメ。


ENTRY 24   古奈金 (野田)


キッコーマン本社そばに位置する6代続く老舗の蕎麦屋さん。そのルーツは粉屋さんだったとか。蕎麦の香味がかなりしっかり効いている蕎麦茶が旨いです。

-瓶ビール (570 JPY)-
クラシックラガーの中瓶をセレクト。蕎麦味噌付き。
スーパードライの中瓶も有り。

-蕎麦味噌-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
粘度高めで、しょっぱいnoteがする。そして、蕎麦の実がふんだん。
tasteは、甘くpopな感じ。蕎麦の実がとってもnutty。蕎麦の風味richで最高に香ばしい。
硬めの蕎麦味噌を口の中で溶かしながら舐めるのが楽しい。
はっきり言って、かなり旨い。

-もりそば (570 JPY)-
-そばのおかわり (300 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
中細の新そばからはgrassy note。エッジが立ったコシの強さも硬すぎることはない。弾力に富み、噛むほどにgrasy falavorを伴った仄かな甘味を感じる。
ツユは鰹節様の香りrich。甘さと辛さがしっかりのコクのある強いツユで、蕎麦の甘味をenhanceする。勿論、蕎麦とツユの相性は抜群。
薬味は葱と本山葵。あと、柚子皮が一片添えられていて、蕎麦湯に浮かべて飲むと爽やかな気持ちになる。
蕎麦湯は変にドロドロしておらず、好感が持てる。
因みに、この日の蕎麦の産地は北海道でした。

あと、店内では自動製粉機が稼働してたです↓


ENTRY 25   吟八亭 やざ和 (亀有)

千葉の渋谷こと柏Cityにあるあの"竹やぶ"のお弟子さん筋のお店です。そのためか、お店の作り込みにこだわりを強く感じます。あと、ボクが以前(大分前)に訪れた西大島にある"銀杏"はこちらのお店のお弟子さんだとか。




-ビール (中) エビス (700 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ヱビスの中瓶。あげそば付き。
あげそばは、油の重さを感じさせず、軽やかに揚がっている。カラッとサクッとしたスナッックライクな食感で、ほんのりと蕎麦の香味が漂う。塩は少しキツめに振られていて、ビールが進む。形状も食べやすくて良いです。

-石臼挽きせいろそば (900 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
中細の新そばから穀物様の香味と仄かなgrassyな香味、そして仄かな甘みを感じる。食感は柔らかで弾力に富み、少しもっさりしている。
ツユはカツオ節様の香りが仄かに立ち昇る。甘さが強めで、それに負けない辛さも備えたfull bodyのしっかりした辛汁に仕上がっている(相当レベル高い)。
で、お蕎麦をツユに付けて啜ると穀物様の甘い香味が魔術的かつ魅惑的にスパークする(これは驚いた)。
山葵はfreshかつひなびた感がある。

-日本酒 (熱燗) (750 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
そば味噌と(多分)数の子と山葵の粕漬け付き。
日本酒は、基本淡麗辛口な酒質で、finishに膨らみのある酸味が特徴的。
そして、そば味噌が最高に美味!!!カスタードクリームのようにwet感のある滑らかな舌触りで、常しえにシックで上品かつ深いコクがある。少なめに散らしてある蕎麦の実がそば味噌の滑らかな口当たりを損なうことなく良いアクセントになっている。高貴な味わいで、今まで食べたそば味噌の中で一番旨いかも。
それから、粕漬けも最高に旨い。烏賊塩辛likeなfishy tasteをやんわり感じるんだけど、これが酒の肴に最高。(多分)山葵の茎の爽やかな香味でfishy tasteを補完。
どっちの酒の肴もお代わりしたいレベル。

ビールと日本酒、お酒の種類に応じてお通し(おつまみ)を変えてくれる心遣いが心憎いです。おつまみは全てハイレベルで何に合わせても旨いと思うんだけど、やっぱ、ビールと揚げ物のコンボは至高だし、蕎麦味噌舐めながらの日本酒は究極です。あと、数の子みたいなfishy richな食べ物は日本酒がBastです。これはホスピタリティが高い!!!

-手挽き田舎せいろ限定20食 (1,000 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
「石臼挽きせいろそば」より褐色を帯び、小さな星が入っている。その中細の蕎麦は少しもっさりしたgrassy noteと豊潤な穀物様の香り漂う。
tasteも力強い穀物様の香味と仄かなgrassyな香味がする。軟らかく弾力に富んだ食感は秀逸。蕎麦の力強い味わいが素晴らしい。
お蕎麦とハイレベルな辛汁との相性は当然良くって、穀物様の香味が良く映える(但し、石臼挽きせいろのようなスパーク感はないと思った)。
薬味は葱と辛味大根。この蕎麦には山葵よりも辛味大根の方が合うと思う。田舎そばの少し野暮ったいところが、土の中で育つ大根とmatchしているような気がする。

-かけそば (900 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
蕎麦は細めでコシは全くなくてフワフワな食感。不思議な感覚で、蕎麦を手繰るのが楽しくて仕方がない。
ツユは節rich。甘みが強いが塩味も強く、味が濃く旨味が深い。塩分濃度はいささか気になるレベル。
蕎麦はfull bodyのツユをしっかり受けとめるしっかりしたbody。この感覚は初めての味。


ENTRY 26   弥生軒 8号店、6号店 (我孫子)

JR常磐線我孫子1•2番ホーム内にある老舗駅そば屋さん。元祖メガ盛りの「唐揚げそば」が有名だけど、あの山下清が働いていた店としても有名。食べログでは高評価(3.50 last visited June 2019) だけど、ボクの口には合いませんでした。







-かきあげそば (340 JPY)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
やんわりと焦げた醤油と味醂の香りのツユ。かなり濃い色のツユなんだけど、塩辛くはない。正直、どってことない凡庸なツユ。
麺はうどんかと見紛う代物で、蕎麦の香味は全く感じることが出来ない。そして、見事なまでに全くコシが無い。はっきり言って、相当不味い。
かき揚げは、おそらく他所で揚げて持ってきた揚げ置き。具材は、海老、玉葱、人参、大葉(?)。海老は味がスッカスカ。

-唐揚(1ケ)そば (400 JPY)-
-RATING- N/A
-REVIEW-
箸で持ちにくくて、ついでに食べ難い物凄くゴツい唐揚げが一本載っている。唐揚げの衣は分厚い。因みに、唐揚げは一個150〜160 gあるそうで、モモ肉を半分に切ったサイズのようです。
で、蕎麦からなのか、ツユからなのか、唐揚げからなのか分かんないけど、漂白剤の様な異臭を感じる。
で、唐揚げとツユが信じられないくらい合わない。相当不味い、かなり不味い。本当に気分が悪くなるくらい不味く、激マズといって差し支えないでしょう。
蕎麦を完食できなかったのは初めての体験。
この不味さ、ある意味一度は体験すべきかもって思いました。


ENTRY 27   神田まつや (神田須田町)

大好きな神田まつやさんでゆずきりを食べたときのメモです。

創業明治17年。藪そばの流れを組みます。池波正太郎も通ったというお蕎麦屋さんで、現在の店主は六代目の高野 孝之さん。奥さんの若女将ははっきり言って美人さんで、お茶の水女子大学在学中にアルバイトでまつやで働いていたそうで(才媛ですね)、その頃に見初められたんでしょうね。蕎麦は外二 (蕎麦粉:小麦粉=5:1)、つゆは鰹節を贅沢に使った江戸辛汁です。人気おつまみの焼鳥のタレはかえしを使っているとか。須田町の本店の他に吉祥寺店もあります。

-御酒 (熱燗) (700 JPY)-
-RATING- ★★★★★
鉄板の旨さのそば味噌付き。
see https://researcher-station.blogspot.com/2018/08/matsucolle.html

-焼鳥 (800 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
塩にするかタレにするかを聞かれて「塩」をセレクト。
デフォルトで薄く塩味がついていて、野趣的な旨味でfresh & juicy。
添えられている塩をさらに振り掛けると味が締まる締まる。一本芯の通ったキリッとした旨さになる。
レモンを絞って良し、カラシをつけて良しの焼鳥。
焼鳥に下に敷かれたお焦げのついた葱も美味しい。鶏と葱のコンボがとってもいい感じ。それから、鶏の脂を吸った葱がまた良し!

-ゆずきり 2018 (1,000 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
神田まつやの冬の風物詩。柚子の香りがgood!柑橘の苦味が心地良い。
ツユはシックに鰹節様の香り立ち。コク深く、少し華やいだ甘みで、とても落ち着いたツユ。
薬味の山葵はひなびた系で、これをつけて食べると、柚子と山葵の爽やかさのシナジーはバースト。それから、柚子の余韻が長く残ります。


ENTRY 28   加賀 (初台)


-かき揚げそば (460 JPY)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
蕎麦は茹で置き。提供前に温め直して器に入れて、かき揚げを載せて、最後にツユを掛けて提供される。
かき揚げは揚げたてで美味しい。具材は、玉葱、人参、葱。油に異味・異臭はせず、カラッと揚がっている。メインの玉葱は大き目にカットされていてとてもfresh。因みにこのかき揚げは別皿で提供してもらうことも可能らしいです。
蕎麦はソフト麺タッチな食感で、はっきり言って不味い(生麺らしいです)。
ツユは甘じょっぱいというか、かなりしょっぱくて、それ以外に特筆することはない。
蕎麦が不味くてせっかくのかき揚げが泣く。これで460円はボリすぎと思います。


ENTRY 29   河北や (小川町)

山形県河北町の名物「つったい肉そば」というものが食べられるお店。因みに、「肉そば」の「肉」は「鶏肉」です。
店主は河北町出身っではなくって、たまたま遊びに行ってた河北町で食べた「肉そば」に感動して、この味を東京に伝えることを決意してお店を始めたのだとか。
「つったい肉そば」は、身の締まった親鳥の肉を使い、その骨で出汁を取るのが特徴なんだそうです。
あと、このお店、夜は居酒屋仕様になります(蕎麦も食べれます)。

-栄光富士 (本醸造 本辛) (600 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
雪冷え程度の温度で提供される。まずtop noteは華やいだ甘い香り。ちょい芳醇系の辛口。華やいだ香味と辛口さ加減の調和のレヴェルが高い。綺麗な酒質と思います。

-もつ煮豆腐 (480 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
"あら玉"(という銘柄のお酒)の酒粕で煮込んだというおすすめの品。
mild & creamyな煮汁で、塩味がちょい強めでお酒が進む。もつは軟らかくって、滋味豊でmildな優しいお味。お豆腐も美味しい。もつ、お豆腐、汁の三位一体の旨さが光ります。


-冷たい肉そば (420 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
平打ちで細身の黒い蕎麦は、プツッと切れるその食感がなんともいい湯加減で、歯にかかる蕎麦の重みが心地いい。比較的拡散系の香味でbodyの強い蕎麦に仕上がっている。ほんの僅か粉っぽさを感じるけど、それさえもチャーム・ポイントに思える。
ツユは優しいお出汁が鶏肉の脂と相まって奥行きのある味に。塩味は必要十分で、薄い色とは裏腹に十分な旨味を保持している。
鶏肉は冷製でも全く嫌味がなくて、咀嚼するほどに滲み出るsolidな旨味が○。

-朝日川 (山形県河北町) (500 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
甘い香りだけど、辛さも想起させる香り。甘みとシュッとした辛さのtaste。上位互換が栄光富士っていう感じ(?)

ENTRY 30   あきば (秋葉原)


蕎麦(麺)は、常陸の上質のそば粉を使って機械で捏ねた後、手こねで仕上げるそう。そうすることで生地の間に空気が入って「ミルフィーユ」状態になって味わいが増すらしいです。ご主人はミシュランのひとつ星店で修行していたとか。

-天ぷらそば (410 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
わかめフレーバーrichで、お出汁のいい匂いがふんわりと漂う。少しsharpなかえし(お醤油)と軽やかな酸味のツユで、ボクお好きなツユ。
お蕎麦は少し平打ち気味なshape。モチモチで軟らかいけど、食感はダレていない。咀嚼することで甘い香味が口の中に広がる。
かき揚げは玉葱主体でお芋も入っている。玉葱は焦がしてから揚げているのか、焦げフレーバー強い(少しくどいけど、悪くない)。
この店のお蕎麦は「冷やし」で食べた方が格段に美味しそう。


つづく.....