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2023年3月21日火曜日

選挙はもう死んでいる

ドモ。居酒屋大好きコンキチです(ボクはボッチなので、基本一人呑みです)。
日本でもコロナ死は仕方がないねという空気が醸成され、社会的には完全にコロナ禍を乗り越えましたね。今後、再流行して過去最大の死者数が積み上がったとしても、もう後戻りすることはないと思っています。
医療が逼迫して医師や看護師のフィジカルやメンタルがきつくなっても、彼ら彼女らは社会の勝ち組なので、僻み根性大好きな国民性からして大衆にとってはそんなの関係ねぇんだと想像します(残念だけど仕方ない)。
発表される感染者数も大分減ってきて、社会全体が弛緩した雰囲気に包まれています。感染には気をつけつつ、ボクもそろそろ本格的に居酒屋活動を再開しようかと思い、プレコロナの優しい時代に行った居酒屋に想いを馳せています。


-かどや (visited Nov. 2020) memo-
 
住所:墨田区向島5-30-6 

total 2,300 JPY 

-お通し (ca. 350 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
鶏の煮込み。
具は鶏肉、お豆腐、葱、玉子。 
マイルドで旨味が濃厚。 






-東一 純米生酒 (300 JPY)-
-RATING- ★☆
山田錦。精米歩合は64%だと思う。 
老香りとまではいかないけど、それに似た香味でボディ強い。 
甘めの芳醇旨口系。
提供温度は雪冷え。 




-マグロ脳天刺身 (300 JPY)-
-RATING- ★☆
-REVIEW-
キリッとした中に甘味を感じるお醤油。 
脳天刺は型のある軟らかさの食感が絶妙。
赤身ライクな部分と上品な脂のバランスが良い。 
若干メリハリにかける味か。 




-白子ポン酢 (300 JPY)-
-RATING- ★☆
-REVIEW-
外側は硬めで締まったシックな味わい。 
中身はほぼほぼスープ状。 
もみじおろしとの相性は抜群。
 僅かに魚くささ。





-うまソーダ (450 JPY)-
ホワイトホーズハイボール(ダブル) 











-えびす寿 (300 JPY)-
-RATING★☆
-REVIEW-
燗をつけてもらう。 辛口。
アルコールの匂いが鼻につき、 味がしっくりしていない。 
ひやにしておけば良かったと後悔。 





-あん肝ポン酢 (300 JPY)-
-RAING- ★★★★★
-REVIEW-
マイルドな味とチーズケーキのような食感。 
クリーミーでフレッシュ。
全くフィッシー(fishy)さを感じない。 
素晴らしい味。




このお店、安いのに旨い。コスパ高い。
もっとプライシング高くしてもいいんじゃないかと思うクオリティと思いました。


閑話休題


ボクは人非人なのでどこが問題なのか分かんないんだけど、"集団自決"発言で話題の成田悠輔氏の著書「22世紀の民主主義 選挙はアルゴリズムになり、政治家はネコになる」を読んでみました。

この本では現行の民主主義(民主制)が如何にダメであるかを謳っています。

例えば、我が国で若者の投票率が上がれば政治が変わるなんていう話をよく耳にしますが、そんなことは全然ないそうです。なぜなら若者は超マイノリティーだから。

今の日本人の平均年齢:48歳くらい
30歳未満の人口:26%。
全有権者に占める30歳未満の有権者の割合:13.1%
21年の衆議院選挙における全投票者に占める30歳未満の投票者の割合:8.6%

著者は、仮に若者の投票率が上がって60~70代と同じくらい選挙に行くようになっても、超超マイノリティの若者が超マイノリティになるだけと喝破しています。

しかも、日本の若者の投票先は高齢者の投票先とほとんど変わらず、20~30代の自民党支持率は、60~70代とほとんど同じかむしろ高いんですってね。

即ち、若者たちが選挙に行ったところで選挙結果は変わらないのです。

それから、一般意思の汲み取り機であるはずの選挙の網目が粗すぎるという問題点を指摘しています。選挙では、与党vs.野党、保守vs.進歩といった的外れな謎の二択を迫ることしかできず、世界各地で選挙ハックされ放題だと。

著者は次のように述べています。
『今の選挙民主主義の欠点は、「あらゆる論点にみんなが意見を持つ」という無理ゲーな建前が適用されていることだった。 現在の複雑すぎる社会では、政治家が経済や医療や軍事などあらゆる課題を理解して適切な判断を下すという建前には無理がある。それを言っちゃおしまいなので、人間たちが大問題についてそれっぽいことをまくしたてるテレビの政治討論を倦怠感とともに眺めている。』

つまり、選挙とは無理ゲーであって、最早死んでいると言っても過言ではないでしょう。バカ過ぎます。バカ丸出しです。

著者が自民党の片山さつき・参議院議員と話したとき彼女がボソッ「小選挙区は仕事をすると票減りますよ」と漏らしたそうです。
政治家も現行の選挙システムや有権者をバカだと考えている証左じゃないかと思います。

選挙システムがバカ丸出しなためだからか、今世紀に入ってからの20年強の経済をみると、民主主義的な国ほど、経済成長が低迷しつづけていると言います。 平時だけではなく、コロナ禍の(2020-2021)にも民主国家ほどコロナで人が亡くなり経済の失墜も大きく、リーマンショック(2008-2009)でも危機に陥った国はことごとく民主国家だったと。

ところで、著者は控えめに言ってもグダグダな現行の民主主義(民主制)への処方箋を三つ提示しています。

(1) 民主主義のインプルーブメント (制度設計の改善)
(2) デモクラシー・ヘイブンの創設
(3) 数十年から百年単位のスパンでみた無意識データ民主主義によるビックなインプルーブメント 

の三つです。

"民主主義のインプルーブメント (制度設計の改善)"は、成果指標に紐づけた政治家への成果保証の導入やガバメント・ガバナンス(政府統治)、定年制の導入、UI/UXの改良(電子投票など)が提案されていますが、既存の選挙で勝って地位を築いた現職政治家がこうした選挙制度改革を行うのが無理そうなのは明らかとも述べており、まず無理筋でしょう。

"デモクラシー・ヘイブンの創設"は民主主義を見捨てて外部へ逃走する新国家独立運動で、具体例は、公海を漂う新国家群(シーランド公国 (1961-)、ローズ島 (1968-1969年))や、独立運動、集団移住による既存自治体の乗取り(Wild Wild Country, 1980s)、デジタル国家等挙げられますが、正直パッとしません。既存の民主主義国家より優れているという気もしないし、そこに内包できる人員の制限もありそうです(ローズ島はイタリア海軍に爆破され、Wild Wild Countryはバッドエンド)。まぁ、無理でしょう。

"無意識データ民主主義"は著者の本命で、インターネットや監視カメラが捉える会議や街中・家の中での言葉、表情やリアクション、心拍数や安眠度合いといった民意データに加えてGDP・失業率・学力達成度・健康寿命・ウェルビーイングといった成果指標データを意思決定アルゴリズム(問題を解決するための手順をコンピューターのプログラムとして実行可能な計算手続きにしたもの)にかけて、オートマティックに総体の民意を政策に反映させるテクノロジーなんだと思います。バカな政治家や愚民に阿る政治家とか利権大好きな政治家が要らなくなるなるので良さそうな気がします。
アルゴリズムによって勝手に政策を決められることに強い違和感を抱くかもしれませんが、歴史を千年遡って武士や農民たちにアンケートをすれば、今のような全国選挙ですら荒唐無稽で採算度外視の暴挙だと答えるにちがいないわけで、百年単位のスパンで考えれば実現可能性は相当あるというのが著者の考えです。ただ、今を生きる我々はその恩恵に与ることはことは皆無ですね。

ということで今のところ選挙制度は死に体で、多くを期待できるものではないですね。
朝の駅頭で顔を売るためだけに「おはようございます。いってらっしゃい。」を鸚鵡のように繰り返す候補者には辟易を通り越して虚しさを感じますし、中身が空っぽだけど見てくれのいい国会議員や知事がチヤホヤされるのにも飽きました。
なのでボクは(市長選以外は)投票所に行くことはもうありません。時間の無駄なので。腐れた為政者選出システムにおける一個人の希薄な一票の価値なんてほぼほぼありませんから。コスパとタイパが悪過ぎます。
ボクも若い頃はかかさず選挙に行ってましたが、それで何が変わったかというと、日本が凋落して自分が歳食っただけでした。
選挙に行くくらいなら、美味いもの食べたり運動したり本を読んだ方がましだという言葉を諺にして欲しいくらいです。日本では投票は権利なので、その権利を放棄しても全然問題ないです(実際、罰せられないし)。

どうですか、みなさんも選挙に行くのやめてもませんか?
っていうか、政治にフルコミットするほど暇ですか?
あと、オーストラリアは義務投票制で罰金(ボクは一票の価値だと思ってます)が二千円くらいで投票率90%以上って知ってますか?
でもまぁ、みんなが選挙に行くのをやめてボクの一票の相対的な価値が十分上がったら、投票所に足を運ぶかもしれません。

クソ長い国会中継をコンプして、さらに県政や市政をチェックしてる人ってどんだけ〜って思う二流大出のテクニシャン(研究補助員)の無責任選挙メモでした。

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