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2026年9月17日木曜日

伊香保温泉 2025:洋風旅館ぴのん

昨年(2025年)の秋、人生で3回目の伊香保温泉に行ってきました。

二十年以上前、他人のアテンドで行った初めての伊香保の印象は、泊まった大型ホテルの温泉が漂白剤臭かったことがあって最悪でした。それ以来、ボクの中では伊香保温泉は三流という評価が定着しました(若かったんで、ごめんなさい)。

そんなボクが再び(2回目)伊香保温泉を訪れたのは、温泉目的ではなく、お蕎麦好きの名に賭けて、蕎麦目的でした。というのも、雑誌で紹介されていた赤城深山ファームの蕎麦粉で打った蕎麦をどうしても食べたくなったからで、伊香保エリアで食べれるというのです。しかも、出してくれる店が二軒ある。
もう、これは泊まりで行くっきゃないということで、コロナ禍真っ只中の2021年、再び伊香保の地を踏むことなりました。
完全にお蕎麦目的だったんで、安くて部屋が小綺麗そうな騒々しくない宿がいいなと思って白羽の矢を立てたのが、洋風旅館ぴのんです。

洋風旅館ぴのん (visited Dec. 2021)
住所:渋川市伊香保町383

フェミニンな雰囲気で、昭和レジーム丸出しの小汚いオッサンとかいなそうじゃないですか。
実際、フェミニンで小ぢんりとしていて快適な洋風旅館だったんですが、それだけではありませんでした。
まず、温泉が素晴らしくいい。伊香保名物の黄金の湯と白銀の湯を引いているんですが、掛け流しの黄金の湯が凄くよかったです。
それから、食事がとっても美味しい。ぴのんさんはホテル松本楼と姉妹ホテルなんですが、松本楼って東京でも聞いたことありませんか?ボクは知ってます。日比谷公園にあるレストラン「日比谷松本楼」です(因みに、ちゃんと食べてます see https://researcher-station.blogspot.com/2020/01/8.html)。
ホテル松本楼の創業者は日比谷松本楼で修行していて、ぴのんの女将の実家はホテル松本楼。
つまり、ぴのんの料理は日比谷松本楼の流れを組んでいるのです。
折角なので、前回(2021年)食べたぴのんのディナーを紹介しましょう。

-洋風旅館ぴのんの夕食 (visited Dec. 2021)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
まずは前菜。魚介ゼリー寄せ、鴨の自家燻製、茹で野菜のサラダ。
ゼリーをサーモンで巻いた魚介寄せは、想像通り美味しさ。トップに戴いた魚卵の食感が心地よいです。
鴨ローストフレーバー燻薫が堪りません。

魚のムースのクレープ包み クッション仕立て。
魚のムースがとろーり。
予想外の美味しい料理に、もう、ここからは夢中になって食べてます。

グラニテ。

牛のほほ肉の煮込み 黒酢ソース。
ザ・洋食の真骨頂。マイルドなビーフ・フレーバーが最高ですね。

ブッシュドノエル 柚子のなめらか杏仁。


お酒も飲みました。

-高崎ウイスキー ゴールドカップ ブラック 濃いめ (990 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
白粉のような香り
シャープでライト
気に入ったかも
飲みやすい

折角なので翌朝の朝食も紹介します。
朝食は、

-洋風旅館ぴのんの朝食 (visited Dec. 2021)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
優しい味の中華粥が沁みます。

湯も良し、食事もよし、ホスピタリティも良しのぴのんさん。機会があればまた泊まりたいと思っていました。
そして月日が流れること4年。再びやって参りました、ぴのんを訪れる日が。

洋風旅館ぴのん (visited Sep. 2025)
住所:渋川市伊香保町383

基本連泊したいボクにしては珍しく一泊二日です。というのも、二日目はグンマーの別の温泉の別の旅館に泊まる予定なのです。
件の温泉旅館では一泊しか予約出来なかったので、じゃあ比較的近くにある伊香保の思い出深い温泉旅館を再訪して合わせて都合二泊三日にしてやろうじゃないかという計画です。

愛嬌のある洋館の扉を開けてチェックインすると、予期せぬリピート割り。これは嬉しい。見覚えのある廊下を通り抜けて部屋に荷物を置くと、大好きな温泉を尻目に、まずは石段街へと向かいました。

目的は、365段の石段のてっぺんに鎮座する伊香保神社です。
伊香保温泉を守護するお社です。
ボクが訪れた日は期せずして伊香保まつり最終日で、観光客に加えて地元の人達でも賑わっていました。

伊香保神社に参拝したボクは、その足で石段街を散策しました。
すると早速、頭文字Dのマンホールいただきました。


石段を下っていきます。

石段街は綺麗で両脇が店舗がずらりと並んでいて活気があるんですが、少し外れると廃墟と化した昭和の残滓も堪能できます。

この寂れた昭和感も伊香保温泉の魅力なんだろうと理解しております。
さて、この辺で宿に戻ってお湯浸かりますか。
ところで、姉妹旅館のぴのんとホテル松本楼は、互いにお風呂を融通できる仲です。前泊まったときは(12月)寒かったんで松本楼の方には入りに行かななかったんですが、今回は、まず松本楼の2F階の大浴場から攻めることしました。
やっぱり大浴場だけあって、広々として気分がいいですね。ぴのんは黄金の湯と白金の湯はそれぞれ独立した浴場になっているんですが、松本楼では一遍に両方楽しめました(一粒で二度美味しい)。 黄金の湯が加温の掛け流しで、白金の湯は循環になります。白金の湯はクセのないサッパリしたお湯なのに対して、黄金の湯は肌へのフィット感が堪らんです。
ボクのオススメの入り方は、黄金の湯をフィットさせた後、白金の湯でサッパリして、再び黄金の湯で改めてフィットさせるを繰り返すエンドレス・プレイです。

一頻りエンドレス・プレイを楽しんだ後、夕食に備えてぴのんに戻りました。

そして、待望のディナータイムの開宴です。

-洋風旅館ぴのんの夕食 (visited Sep. 2025)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
シルクサーモン、とうもろこし パンナコッタ。
シルクサーモンは、脂感少なくて凄くアッサリした淡麗な味わい。舌触りもだけど、清楚な甘味もシルクと思いました。 
パンナコッタは、アンニュイなチーズ感と、とうもろこしの上品な香味が堪りません(昔、流行ったよね)。

サービス・ビール🍺が美味い!

スズキエマンセ 生のり かつお出汁。
スズキが美味しい!身に張りがあって、淡白な旨味が濃ゆくてグイグイ来ますね。
アッサリした和的な味付けだと思うんですが、スズキを取り囲むように配置さえたキュー
ビック状に刻まれた野菜たちは、洋風な感じもして食感も気持ちいいしナイスなアクセント。
外周に施された黒いコク深酸っぱソースはボク的のにはいらないかな。

グラニテ。
グレープフルーツテイストのザックリシャーベット。
グレープフルーツの苦味、甘味、クセのあるシトラスが濃厚で好き。
氷のザックリ食感も気に入った。

豚肉のやわらか煮 オイスター。
メチャメチャ美味いんだが。。。。。
豚肉の繊維感、焦げ甘フレーバー、照り焼きライクな複雑な旨味、メローな軟らかさ。ア
ッサリした綺麗な豚の旨み。くどさ皆無の脂感も丁度いい。
で、オイスターソースが良く合う。
海と陸の食材の邂逅が感動的。
つけ合わせの那須は油吸ってて美味いですね。
お肉の下に敷いてある大根は、オイスターの旨味に加えて自然な甘さがあって、硬さと軟
らか同居したウマウマ名バイプレイヤー。

オレンジ×レアチーズ。
レアチーズケーキがメロメロメロー過ぎる。
ウルトラソフトな舌触りと、甘酸っぱ柔らかファッティーなコッテリした味がけしからん
ですね。
オレンジ砂糖菓子風味!

-群馬県産コーヒーのお酒 (715 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
コーヒーと酒(アルコール)の調和感が凄い。
ビター、ロースト、総合的なコーヒーフレーバーの立ちとアルコールとの相乗効果で良くな
る。
気に入り過ぎてお代わりしました。

いやぁ、ぶっちゃけ期待以上の美味さでした。
超絶ウマウマな晩餐に気をよくしたボクは、なんかお神輿が夜遅くに掛けて石段を登るっていうんで、ナイトウォークかたがた見物に向かいました。

伊香保石段街ナイト!

有名な横手館のナイト!

お神輿に追いつきました。
伊香保まつりナイト。
人の乗った御神輿を担いで石段を登るとか、なかなか壮絶ですね。
いいもん見れました。

お神輿は勿論、伊香保神社を目指しているわけですが、ゆっくりと登っていくのでまだまだフィナーレを迎える気配はありませんでした。ボクはアラフィフのオッサンで翌日の予定もあるので、雨の中の熱狂醒めやらぬ石段を後にして宿へと戻りました(残念)。

ぴのんに戻ったら、雨で冷えた体を温めるために、まずは温泉です。
前来た時とは違って完全予約の貸切制になっていました(コロナ対策のためって言ってました)。
いい感じに夜も遅かったせいか、黄金の湯の貸切に成功。早速、入湯します。
前回も思ったんですが、ぴのんの黄金の湯、最高だな、オイ!
小規模旅館なんで当然湯船は小さいんですが、とっても心地いい。しかも、貸切で独り占めです。ボク的には、ホテル松本楼よりもぴのんの黄金の湯の方が好きですね。
因みに、ぴのんも黄金の湯と白金の湯が引いてあって、黄金の湯(湧出量ca. 4,600 L/min)は加温の掛け流しで、白金の湯(湧出量110 L/min)は循環です。

なにはともあれ、いい湯に浸かって石段を往復した疲れを癒しながら「銀も金も玉も何せむに勝れる宝湯にしかめやも」と山上憶良の歌をパクって一人悦に入っておりました。

つづく.....

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