世間では「官僚的」なものがいささか嫌悪されすぎている嫌いがあるように思われます。
無責任なマスゴミどもは、我先にと官僚機構を諸悪の根源のように、その舌鋒で集中砲火します。
しかしながらコンキチ(の漠然としたイメージによれば)は、官僚機構自体はそれなりに優れた組織形態であると思います。
だって、
1) 明治維新を経て、日本を近代国家へと伸し上げたのは他ならぬ官僚機構でしょ?(勘違いだったらスミマセン)。
2) 戦後、日本を世界第二の経済大国へと復興させたのは官僚機構によるところも大きかったのでは? (勘違いだったらスミマセン)。
上記1)&2)が正しいとすれば、「官僚機構」=「悪」という図式は成り立ちません。
では何故、世間様から「官僚的」は嫌悪されているのでしょうか?
そもそも官僚機構とは…
そもそも官僚組織の特徴って何でしょう?
a) 集権化
b) マニュアル化
c) 専門化
こんなところかなあとコンキチは思います。でもこれって、組織には普通にあるものなんじゃないの?
a) 集権化→強力な求心力(強力なトップダウン)が無いと、組織は烏合の衆となってしまうでしょう?組織の長(リーダー)に権力は集中化するはずです(多分)。
b) マニュアル化→均質な品質の維持、サービスの維持には必要不可欠でしょう?マクドナルドが成功したのは優れたマニュアルのおかげというのは周知の事実はないでしょうか?
c) 専門化→分業っていうことだと思うのですが、分業は人類が生み出した偉大な発明の一つでしょう。分業によって効率的な生産性が確立されたのですから。
どうですか?官僚機構とは粛々とオペレーションを展開していくのに適した機能を具備しているように思いませんか?
批判されるべきは.....
では、何故「官僚的」という言葉は、ネガティブな意味合いで使われるのでしょうか?
それは、官僚機構の逆機能が原因ではないかと思われます。
例えば、
a) 集権化→上位職位が(下位職位に対して)より強力な力を持つ→下位職位の者は長いものに巻かれる(上意下達)→自発的な行動が抑制される(だって上位職位の思うように動くことが求められるから)→いわゆる指示待ちになる(言われたこと以外のこと=勝手なことをやると怒られる)→さらに、上位職位の指揮・命令が下々の者にまで浸透する(はず)ので、トップの判断が正しくない場合は悲しい結果になりそう。
ついでに言うとコンキチの勤務する会社では、「残業時間を管理」(人件費削減のため)し「作業内容を掌握」(安全面の管理と称して)しようとし、「アングラ実験をしろ」という意味不明なことを上司は宣います。
あと、社長は親会社から来る人が2年2期=4年で交代してしまうので、 4年おきにその時々の社長の方針に我々は踊らされるのでしょう。
b) マニュアル化→マニュアルさえ守っていればO.K.(らくちん)・マニュアル以外のことをやると怒られる→マニュアルを遵守することが目的化する→マニュアルが陳腐化したとしても、既にマニュアルを遵守することが目的になっているので、絶対改革してやるぜという超強力なはりきりボーイが現れない限り、そのマニュアルによって為される陳腐化したサーヴィスは改善されることはない。
コンキチの勤務する会社では、マニュアル(ルール)は気が付くと、勝手に(自分の都合のいいように)破られ、風化します。マニュアルやルールを遵守せよといっている上司がマニュアル(ルール)破ってますからね(笑)。まだ、守るべきマニュアルがあるだけマシというものです。
c) 専門化→専門家集団の村が形成される→村意識が醸成(自分達は正しい)→セクショナリズムの完成→なんでも自前でやりたがる(同じリソースが重複して存在し、非効率・不経済になるかも)
コンキチの勤務する会社では、上司は他部署を官僚的だと批判しながら、官僚並みに年度末に余った予算を消化しようとラストスパートをかけます。だって、余ると予算削られちゃいますから(どこかの国のお役所みたいです)。
とりあえず無理矢理まとめます
以上、勘案すると、
1) 官僚機構はあらゆる組織に内在する(可能性が極めて高い)
2) 僕の会社、あなたの会社は官僚組織である
3) ということは、僕の会社、あなたの会社は「官僚的(逆機能)」である可能性が高い
どうでしょう?
あなたの会社は大丈夫ですか?
「官僚」を批判する前に、自分の所属する組織の姿を顧みてみましょう。人のふり見て我がふり直せです。
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