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2006年6月15日木曜日

オセロな人々

人間だれしも、社会に出てゆけば不合理な場面に出会う機会にはことかかないでしょう(多分)。

勤め人ともなれば、より権力を掌握している上位職位の人々(上司)からの
訳分からない
指示に右往左往することは日常茶飯事かもしれません。

しかし、それを嘆いてはいけません。だって、サラリーマンの仕事は
「正しいことをする」のではなく、
「上司が満足することをする」
ですから。

以前、こんなことがありました。

<以下回想>
秋は夕暮れ。酒宴の席での話。

コンキチの勤務する会社には、超意味の無いな研究会(という名の報告会)があって、酒の席で、コンキチは部長に

コンキチ 「だれも何も(意見を)言わないし、部門長に研究テーマの進捗状況を報告するだけで超意味ないじゃないですか。そんなの月報読んでもらえば事足りるじゃないですか。そんなくだらない無駄なものは止めて、もっと建設的なディスカッションができるテーマで会議をしましょうよ。例えば、実機(工場)で流れているtraget moleculeの製造プロセスを解剖して、工程改善(プロセス・イノベーション)の議論をしましょうよ」

部長 「ん~、研究会(という名の報告会)は(人事考課の)査定に使ってるから止めれないんだよ」

コンキチ 「唖然」&馬鹿かテメー(心の中の叫び)

<回想終了>

「会議=査定の場」なんですって。この話を聞いた時は正直言って、そのアホさ加減に笑えましたが、しばらくして、「俺の勤務してる会社ってそんな下んないことに悠長に時間を使ってるアホアホな会社なんだ」と思い背筋がちょっぴり涼しくなりました。

おい部長!会議って(何らかの)意思決定の場だろ!!
査定をしっかりしたいなら、MBOとCompetencyで管理してくれ!!!

それから半年後。「無駄な会議を見直せ」という社長の指示が社内を駆け巡りました。
ほどなく、件の研究会(という名の報告会)は無くなりました。

しかも、無くなる時に言い訳が傑作です↓

「プレゼンテーション技術の向上のために研究会を実施してきましたが、(皆さんのプレゼンスキルも上がってきたので)その役目は十分果たせたと思います。よって、今後研究会を取りやめます」
(プレゼンに関するレクチャーなんて無かったし、ヘタクソはヘタクソのままだよ。)

みたいな内容のメールが配信されました。

まあ、

「研究会(という名の報告会)は無駄だって社長に言われたからやめます」

なんてことは言えませんからね。

結局は。部長、課長、室長とかいっても所詮しがない中間管理職な訳で、彼らも更に上位職位の人間の(訳分からないかもしれない)指示に従っているだけですからねえ。さらに言えば、コンキチの勤務する会社の様に、某王手大企業の子会社の社長だって、親会社の意向に従わなければなりません。しかも2年×2期で交代していきますし。

以上勘案して、オセロの石の様に上(上位職位)からの指示で、舌の根の乾かないうちに方針や指示がころころと変わったとしても不愉快に思ってはいけません。そんな指示を出すオセロな上司だって、さらに上からの命令で仕方なくやっているだけなのですから。しかも、社長でさえも親会社で本流に残れなかった人にあてがわれるポストに過ぎないのですから、長期的な戦略なんてものは期待してはいけません。だって、4年(2年×2期)で辞めていくんだから。サラリーマンとはそんなオセロの様に覆される指示に「ハイハイ」と言って従うことにより給料(Cash)をGETする職業なのですから。

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