久しぶりに、読んでいると超絶眠くなる本を読みました。その本の名は「群衆心理」。ここまで眠くなったのは、平野啓一郎の「日蝕」以来です。何故こんな本を読んだかというと、コンキチがWatchingしているWeb Siteでこの本を紹介していて、ちょっと興味をそそられたからです。
さて、この「群衆心理」という本は、群集の愚かさを謳った書籍で、
群衆の精神は種族性に大きく支配されている
群衆は付和雷同する
群衆は暗示を受けやすく、白痴的
群衆は理屈よりもイマージュ(心象)に影響される
群衆は支配されることを望んでいる
群衆こそがムーブメントを起こす
といったことがひたすら述べられています(多分)。ただ、著者がフランス人で、フランスを中心としたヨーロッパの歴史的事件を引き合いにだして群集の行動を述べているので、世界史の勉強など殆どしたことのないコンキチには、イメージの湧きにくい内容でした。それから、かなり古い本なので、訳文が現代人には堅いかなと思いました。Scientificな例証がなされていなかったりするような気がするのですが、直感的に「それって、あるある!」と感じることは多々ありました。
コンキチのような会社勤めのサラリーマンは、会社組織の中で形成される様々な群衆に気が付くでしょう。例えば、会議中に、労働組合の中に、プロジェクトの中にに、あなたの職場に。そして、これら群衆は時として「何故?」と言いたくなるほど白痴的でおまぬけな決定を行いませんか?
本書を読むことによって、そういった事象を「群衆だから仕方ないよね」といった感じで、鷹揚な大きな気持ちで許してあげることができるようになるでしょう。
とりあえず、眠れない夜には、富に有効性を発揮する本であることは、身をもって体感することができました。
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