「経済財政諮問会議の戦い」を読了しました。
この本の著者は現経済財政担当相で。密かにコンキチが在学中にコンキチの母校で助教授をしていたらしく、ちょっぴり親近感がわきます(この本を読んでみた感じでは、その手腕も期待できそうです)。
さて、本書の内容ですが、著者が事務方として役所にいたときのお話で、正直、所謂「よみもの」好きなコンキチにとって、読み易い文章ではなく、感想を一言で述べれば、「民主主義(もどき)の政策決定プロセスって鈍牛の歩みの如し」だなあというのを改めて感じたというくらいです。
それから、経済財政諮問会議の資料ってかなりオープンに公表されていることにちょっと驚きました(反省。これからはできるだけ積極的に資料でも読もうかとと思いました)。
あと、コンキチがこの本で一番感銘を受けたのは、本書の本題とは全く関係ないのですが、諮問会議の民間議員の1人であったトヨタ自動車の奥田会長(当時)の発言の引用が印象的でした。氏曰く、
「・・・私たちも、効率化を図るときに、例えば、一割削減というと少々汗をかく程度で達成できるということがあるが、三割削減というと、仕事そのものの見直しをしないと達成できないことが多く、真の改革が必要になる。(後略)」
だそうです。ちなみに、「工程表」の導入を進言したのも奥田会長だったとか。
(トヨタの全てを素晴らしいというつもりはありませんが)トヨタウェイの哲学の強さ・深さを物語る発言だったと思いました。
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