今朝、めざましテレビをみていたら、サンデーとマガジンのコラボレーションのはなしが報道されていました。
めざましテレビ情報によると↓
両誌(サンデーとマガジン)はチビッコをターゲットとした少年誌として創刊され、チビッコ(ターゲット顧客)に人気のある作品がラインナップされていたそうです。さて、両誌のお得意さんであるチビッコは、成長して大人(青年)になっていくにつれて、両雑誌のターゲットからはずれていきます。そこで既存顧客の離反を抑えようと、成長したチビッコ(大人)が好みそうな作品もラインナップして、既存顧客をつなぎ止めようとします。しかしながら、既存顧客であるチッビコのCSは低下してしまい、発行部数が減少の一途を辿った。
的なことが起きたようです。
限られた紙面にも関わらず、品揃えをフルラインナップ化してしまった両誌は、両セグメント(チビッコ市場と大人市場)の顧客にとって中途半端なモノとなり、少年誌というアイデンティティー(ブランド価値)を失ってしまったのです。
あと、各セグメントに対して訴求力の高い作品が希薄になり、ちょっと立ち読みするだけで満足してしまって、購買しておちついて全ページ熟読しようというインセンティブがなくなっちゃうんじゃないかな?
上述の話はかなり単純化したものと思いますが、ポーター教授流に言えば、戦略(=トレードオフ)なきフルラインナップ化が競争優位を消滅させてしまった例と思います。
もし、成長した子供である大人市場にも参入したかったら、別ブランドの雑誌を新たに創刊すべきだったのではないかと思います。ただ、大人市場には「モーニング」という強力なブランドをもつ雑誌があるので必ずしも成功するとは思いませんが.....
ところで、両誌のコラボ企画ですが、
第1弾→コラボ表紙(両誌の表紙を合わせると「名探偵コナン」と「はじめの一歩」の主人公が握手する構図となる)
第2弾→新雑誌「サンデー・マガジン特別増刊(名探偵コナン&金田一少年の事件簿」を4月10日から月2回、半年間発行。焼き直しですか?)
だそうです。
てっきり、「サンマガ」という雑誌が新創刊されるのかなと思ったのに、ガッカリな二流大出のなんちゃって研究員なのでした。
Tweet
0 件のコメント:
コメントを投稿