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2008年5月2日金曜日

パワープレイ

スティグリッツ教授の経済教室―グローバル経済のトピックスを読み解く」という本を読んでみました。

2001年にノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・E・スティングリッツ教授の著作で、我が国では週刊ダイヤモンドに掲載されたコラムをまとめた本なのだそうです(書き下ろし論文あり)。
コンキチは経済学を勉強したことがないので、本書でスティングリッツ教授が述べている経済トピックスへの考察は、「はあ、そうなんですか。勉強になります。」としか言えませんが、純粋な経済に問題とは別に、幾つかの重要な教訓をこの本から受け取った気がします。なので、それらをメモしてみますか。

この本を読んで初めて知ったのですが、
a) アメリカが世界銀行総裁を選出する
b) ヨーロッパがIMFの専任理事を選出する
c) アメリカはIMFで拒否権を行使できる唯一の国
d) 貿易協定には、パワーポリティクスや偽善が横行しているという。
例えば、
・先進国の農業補助金が、先進国の少数の豊な農家を潤している一方で、途上国の貧しい生産者の競争力を奪っている。
・3%ルール(最貧国に自国市場の97%を開放するというアメリカの決定)→残り3%は途上国が実際に生産している財だとか(意味ないジャン)
・生産効率高いブラジル産エタノールに高い関税をかけ、高コストの自国のエタノールを補助金で保護している。


凄げ~!完璧、アメリカに牛耳られてますね。正に、強き者の弱き者に対するパワープレイ!!っていうかヤクザそのもの。


規模やコミュニティーは違えど、強者が自分の都合の良いようにルールをつくり、弱者をやんわりと虐げるという図式は普遍性が高いななんてひねくれたことを思う二流大出になんちゃって研究員なのでした。

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