「大前研一 戦略論―戦略コンセプトの原点」を読んでいます。
この本の第8章「事業文化ユニットの構築」(Planting for a Grobal Hervest)」(1989年発表)に、事業文化ユニット(事業を繁栄に導く共通の土壌)の違いに基づく多悪化(コア・事業やコア・技術と関係ない分野への多角化)の理由が述べられています(少なくともコンキチはそう思った)。
どういうことかというと、事業文化が違えば、時間軸、(最適な)経理システム、計画立案、コスト照準がこ異なるからオペレーション効率が下がるということだと思います。
例えば、
航空機や船を製造するメーカー
a) R&Dは10-20年先を見据えている
b) 受注生産。
c) 1-2年後といった短いスパンでの需要予測など必要ない。
d) コスト削減が利益の源泉(総コストの90%が製造コスト)
エアコンメーカー
a) 計画見通しは1年先まで
b) マス・マーケットがターゲットの大量生産
c) 製造コストは総コストの30%
d) 市場予測して、年2回のギャンブルで継続して完全試合を続けることが事業成功の鍵(笑)
e) 流通チャネルの整備が重要
航空機や造船メーカーとエアコンメーカーとでは、事業を取り巻く環境が大きくことなり、ベストなオペレーション効率を具現化するためのシステムが大きくことなるということですね。で、経営者が両者の事業文化の違いをよく理解せずに多角化すると、一方の事業に非効率的なシステムを押しつけてしまい、オペレーション効率を損ね、事業が衰退していく多悪化に陥るのではないかと感じました。
さすが、日本が誇る世界のストラテジストです。大前氏の世界的評価(英「エコノミスト」誌グールー特集で選ばれたり)に比べて、日本での知名度は格段に低いと思うのですが、出る杭は打たれる、出過ぎた杭は善くも悪くも無視されるということかななんて思う二流大出のなんちゃって研究員でした。
よかったらこのリンク↓から買ってみて下さい。
アマゾンからコンキチに幾許かのフィーが入ります♥
Tweet
0 件のコメント:
コメントを投稿