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2008年9月28日日曜日

フリーデル (2)

また古い文献を読んでいます↓

Acylation of aromatic ethers over solid acid catalysts: scope of the reaction with more complex acylating agents
Org. Biomol. Chem. 2003, 1, 2321-2325.

回収•再利用可能なゼオライトでcatalytic Friedel-Crafts Acylationの話です。

まずは最初の例(この著者らによる過去の報告)↓

J. Mol. Catal. A: Chem., 1998, 134, 121.

本報はその拡張版(もっと複雑なアシル化剤をつかう)。

で、最初の例は↓

次にステップは、基質にもうちょっと複雑な基質を使った例↓

R=Etで、Hβ (large pore zeolite)を使い反応1.5 hrで90% yield。Rが嵩高くなって行くと、反応性が激減。立体障害の大きい基質に対する触媒は↓


HY (faujasite zeolite) > Hβ > K10 (an acid-treated montmorillonite) > synclyst (an amorphous silica-alumina)


となるよう。


本報告、著者らの最後の試みはこんなの↓

コンベンショナルな方法(ACl3, DCM)だと88% yield。
個体酸触媒を使ったベスト•プラクティスは、cat: Hβ solvent: CH2Cl2, reflux, 168 hrで73% yield。
(large pore zeolite (HY, HX, Hβ)、medium pore zeolite (HZSM-5)、amorphous synclyst、K10、KSF、cross-linked polystyrene resin (Amberlyst-15)についてスクリーニング)

もうひと頑張りというところでしょうか?

ちなみに、触媒は回収して焼成して再利用でき、活性も落ちないようです。

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