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2008年9月23日火曜日

MIYAURA BORATION

最近、スタバの新作チルドを愛飲しているコンキチです。
(←これね)


さて今回は、10年以上前に発表された文献を読んでみました↓

Palladium(0)-Catalyzed Cross-Coupling Reaction of Alkoxydiboron with Haloarenes: A Direct Procedure for Arylboronic Esters
J. Org. Chem. 1995, 60, 7508-7510.

MIYAURA BORATIONとして名高い反応の初出です(よね)。


以下、ポイント(?)箇条書き↓
a) PhBrとの反応では、反応温度80℃がBEST。B2pin2 1.1 eq., KOAc 3 eq., catalytic loading 3 mol%, 80℃, 2 hrで98% yield。
b) 最適な塩基はKOAc。K3PO4やK2CO3といったより強い塩基ではホモカップリングが促進。
c) 溶媒効果: DMSO ≥ DMF > dioxane > toluene
d) 触媒はPdCl2(dppf)が、電子供与性、電子吸引性置換基をもつ両方の基質で最適。Pd(PPh3)4も反応を触媒するが、4-bromoanisoleを基質に用いると、目的のboronateは62% yieldで、8%のphenylboronateが副生する。
e) Ni(PPh3)4、Pt(PPh3)4、RhCl(PPh3)3は反応を触媒しない。
f) 電子供与性置換基(-NMe2, -OMe)があると、Br-Arでは反応が遅い。I-Arの方が反応速度速い。
g) 電子吸引性置換基があると、反応速度UP↑Ar-BrでOK!
h) -CO2Me, -COMe, -CNを持つ基質のDirect Borationが可能。

メカニズムを推察する実験から、こんな触媒サイクルが提案されてます(trans-PhPdBr(PPh3)2を使った実験)↓


今回は以上です。

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