最近、かんぽの宿の売却問題が世間の耳目を集めているようです。
で、全国津々浦々に点在するかんぽの宿は、
土地代(取得費用だよね): 300億
建設費用: 2,100億
らしいです。
で、オリックスへの譲渡価格は109億円也。
総務大臣は、「国民のお金で2,400億円かけて作ったものが100億円だなんて、そんなばかなことはない」とか「安すぎる」とブツブツ文句をいってるようだけど、かんぽの宿って
a) 年間40-50億の赤字垂れ流してるんでしょ
b) それから資産価格は時価で評価しなくちゃ意味ないよね
c) 個人が家を買ったとして、買った(中古になった)瞬間に2割値段が下がるとかいう話も耳にしますけど。買った時と同じ価格で売却できることはないよ、日本では(特に、上物の価値棄損は激しい)。
d) ついでに地価も相当下がってると思うんですが
e) 「1,953億円を投じたグリーンピアの売却総額は、わずか約48億円であった」っていうもっとばかな現実が実際にあったと思うんですが.....
正直、株式を高値つかみした人が、その株式を塩漬けにしてるのに等しい。しかも、赤字垂れ流してるんならその価値はますます棄損していく。よって、損失はますます膨らむ。
っていうか、現在の意思決定を行うのに、過去の経緯(巨額の投入資金とか)は関係ないのだ!それに、不良資産を保持していることの対する機会費用も考慮に入れるべきと思うのですけど.....
鳩山邦夫がもし本気で上記発言をしてるとしたら、本気で頭悪いとしか言いようが無い。彼は東大法学部をでてるんですけど、この辺が文系の限界なんでしょうか?(法相時代の仕事はけっこう評価してたのですが)
東大卒だからサンクコストとか機会費用について知らないということは無いと思うんだけど、国民の利益に反する政治的思惑っていうのがあるんですかね?
(ちなみにコンキチは頭の悪い東大出身者を現実にみたことがありません。東大生はおしなべて頭がいいというのが二流大出のコンキチの認識です)
以上、東大じゃなくて、二流地方国立大学しか卒業してないなんちゃって研究員の独白でした。
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2009年1月31日土曜日
確定申告の季節 2
昨年、信用取引で▲13,400円の損失を出してへこんでるコンキチです。ま、世の中そんなに甘くないね。
ちなみに、信用売のポジションはまだもってます(▲3,000円くらいの含み損)。あと、保有株式の含み損が拡大しました(まあ、どうでもいいですが)。なんか最近、株価が下落するのにエクスタシーを感じるようになりました。なので、下落を続ける株式を嬉々としてちょっとづつ購入する今日このごろです。
さて、今年も確定申告の季節が近づいてきました。今年のイメージキャラクターは松下奈緒ですか?密かにコンキチはこの人知りません(オヤジです)。
ところで、今年はもう殆ど申告書の作成を終了していてけっこう楽勝モードのコンキチですが、ちょっと思ったことがあります。今世間を賑わせている定額給付金についてです。
2兆の金を細切れにして国民に配ってどうするんだろうね?配るコストだってかかるはずだし。しかも、ひょっとして申請制?
市役所に自分で申請しなきゃいけないとしたら、どういう手段で申請するのかね?
窓口対応?(そんなに暇じゃないんだけど)郵送?(またコストくっちゃうよ)
あと受け取り方法はどうすんの?
銀行振込?(振込手数料がもったいない)
手渡し?(そんな手間かけさせないで)
減税で対応した方が断然手間がかからなくて、安あがりだと思うんだけどな?ただでさえ莫大な借金かかえてるんだから、オペレーション•コストを充分考えて欲しいな(see http://www.takarabe-hrj.co.jp/clock.htm)
今年で確定申告7回目で、多分その辺にいる人よりは納税意識が強いと思われるコンキチはそう思います。あっ、ちなみに自分年収2,000万超じゃないですから(630万くらいだったかな?)
でも、給付されるのなら迷わずありがたく受け取るけどね、コンキチは。それが経済人(homo economicus)の姿でしょう。
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ちなみに、信用売のポジションはまだもってます(▲3,000円くらいの含み損)。あと、保有株式の含み損が拡大しました(まあ、どうでもいいですが)。なんか最近、株価が下落するのにエクスタシーを感じるようになりました。なので、下落を続ける株式を嬉々としてちょっとづつ購入する今日このごろです。
さて、今年も確定申告の季節が近づいてきました。今年のイメージキャラクターは松下奈緒ですか?密かにコンキチはこの人知りません(オヤジです)。
ところで、今年はもう殆ど申告書の作成を終了していてけっこう楽勝モードのコンキチですが、ちょっと思ったことがあります。今世間を賑わせている定額給付金についてです。
2兆の金を細切れにして国民に配ってどうするんだろうね?配るコストだってかかるはずだし。しかも、ひょっとして申請制?
市役所に自分で申請しなきゃいけないとしたら、どういう手段で申請するのかね?
窓口対応?(そんなに暇じゃないんだけど)郵送?(またコストくっちゃうよ)
あと受け取り方法はどうすんの?
銀行振込?(振込手数料がもったいない)
手渡し?(そんな手間かけさせないで)
減税で対応した方が断然手間がかからなくて、安あがりだと思うんだけどな?ただでさえ莫大な借金かかえてるんだから、オペレーション•コストを充分考えて欲しいな(see http://www.takarabe-hrj.co.jp/clock.htm)
今年で確定申告7回目で、多分その辺にいる人よりは納税意識が強いと思われるコンキチはそう思います。あっ、ちなみに自分年収2,000万超じゃないですから(630万くらいだったかな?)
でも、給付されるのなら迷わずありがたく受け取るけどね、コンキチは。それが経済人(homo economicus)の姿でしょう。
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コングロマリット・プレミアム? 2
最近、仕事が忙しくて、家に帰って来ると、晩酌してすぐ就寝な生活を送っているコンキチです。
ちなみに、最近呑んでいるのは
←コレ。
くじらのラベルが印象的で、なかなか美味しいです。
さて、iPhoneで産經新聞を閲覧していたら、コングロマリット・プレミアムを標榜していた某総合電機メーカー(see http://researcher-station.blogspot.jp/2008/05/blog-post_30.html)が7000億円の赤字に転落するとか。
インフラや市場が未成熟な社会でのコングロマリット・プレミアムはけっこう大きいという認識があるけど、日本って効率的とは断じて言わないけど、新興国じゃないんだからコングロマリット・プレミアム(多悪化)はないでしょうよ。ちなみに、総合家電(多悪化)の看板は降ろさないそうです。
誰か、日◯製作所の社長にポーター教授の本を教えてあげたらいんじゃないかと思うコンキチです。
(経営学の本が嫌だっていうなら、キヤノン高収益復活の秘密でもいいです)
こんな感じの本ね↓
以上、二流大出のなんちゃって研究員の素人考えでした。
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ちなみに、最近呑んでいるのは
←コレ。
くじらのラベルが印象的で、なかなか美味しいです。
さて、iPhoneで産經新聞を閲覧していたら、コングロマリット・プレミアムを標榜していた某総合電機メーカー(see http://researcher-station.blogspot.jp/2008/05/blog-post_30.html)が7000億円の赤字に転落するとか。
インフラや市場が未成熟な社会でのコングロマリット・プレミアムはけっこう大きいという認識があるけど、日本って効率的とは断じて言わないけど、新興国じゃないんだからコングロマリット・プレミアム(多悪化)はないでしょうよ。ちなみに、総合家電(多悪化)の看板は降ろさないそうです。
誰か、日◯製作所の社長にポーター教授の本を教えてあげたらいんじゃないかと思うコンキチです。
(経営学の本が嫌だっていうなら、キヤノン高収益復活の秘密でもいいです)
こんな感じの本ね↓
以上、二流大出のなんちゃって研究員の素人考えでした。
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2009年1月25日日曜日
1,3-Diol Synthesis
こんな文献を読んでみました↓
1,3-Diol Synthesis via Controlled, Radical-Mediated C-H Functionalization
Ke Chen, Jeremy M. Richter, and Phil S. Baran
J. Am. Chem. Soc. 2008, 130, 7247-7249.
1,3-diol(1,3-ジオキシ化合物)の合成とえいば真っ先に思い浮かぶのは、アルドール(その後、還元)ですね。α,β-不飽和カルボニル化合物(これもアルドールタイプリアクションで合成できる)の共役付加とか、アリルアルコールの水和なんていうのも考えられますが、本論文で著者らが開発したのは、「アルコール→1,3-ジオール」というトランスフォーメーションです。で、このトランスフォーメーションはHofmann-Loffler-Freytag (HLF)反応からインスパイアされたと語っています。
ちなみにTLF Reactionはこちら↓
で、HLF反応を組み込んだ著者等の開発した反応はこちら↓
a) N-bromocarbamate→alkylbromide
反応性は
R: -Et > cyclohexyl > 2,4-difluorophenyl > -OMe
でもコンバージョンは総じて低く(<30%)、photolysisすると脱ブロモして原料に戻ってしったそうです。 で、より反応性の高いN-centered radicalを発生させるためにtrifluoroethyl carbamate(R = -CH2CF3)を試したら有用だったそうです。
b) 1,6-hydrogen atom transfer (alkylbromide→6 membered ring)
side reactionとして1,5-hydrogen atom transfer(5-membered ring)が考えられますが、Ag2CO3が6員環形成を促進するそうです。
で、反応例を1つ↓
2-pot synthesisなのかな?
反応例は15例。tertiary centerよりもbenzylic centerで収率がよいです(91-97%) isolated yield)。また、分子内にtertiary centerとbenzylic centerが併存する場合、tertiary centerでのも反応が起こります。あと、ジアステレオ選択性もそれなりに出ます。
実施例のうち、このプロとコールを4つの天然物の短段階合成に応用しています↓
(1R,3R)-1,5-Diphenylpenta-1,3-diol
今回: 対応するカルバメートから70% yield, dr 8:1
過去合成例: 4段階, 12% overall yield (Tetrahedron Lett. 1984, 25, 5977-5980.)
Isopulegol hydrate
今回: 対応するカルバメートから42% yield
過去合成例: 9例。1-5 steps, 4.8-35% yield(regioisomerのmixtureとして)
Rengyol & Isorengyol
今回: 4-(2-hydroxyethyl)cyclohexanone→carbamate(94%)→acetylation(92%)→rengyol & isorengyol (42%, 3:2)
過去合成例→13 steps (29%, Synlett 1998 1001-1003.) & 8 steps (3.2%, 3:1, Tetrahedron 2006, 62, 4823-4828.)
あと類似のC-H activationとの選択性も比較しています。例えば、menthol carbamateを使った反応では、
Baran's method (this work)→ selective Hc
Curci's method ([O] (dioxiran)→ non-selectiev (J. Am. Chem. Soc. 1989, 111, 6749-6757.; J. Am. Chem. Soc. 1993, 115, 4897-4898.; J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 15391-15393.)
White's method (Fe-based cat.)→ selective Ha (Science 2007, 318, 783-787.)
感想: ないのなら、トランスフォーメーションをつくってしまおうというモチベーションが凄いですね。ただ、単離収率の他に、brsm (based upon reacted starting material)でも反応を評価してるんだけど、プロセス化学あがりのコンキチにはちょっと受け入れ難いかな。
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1,3-Diol Synthesis via Controlled, Radical-Mediated C-H Functionalization
Ke Chen, Jeremy M. Richter, and Phil S. Baran
J. Am. Chem. Soc. 2008, 130, 7247-7249.
1,3-diol(1,3-ジオキシ化合物)の合成とえいば真っ先に思い浮かぶのは、アルドール(その後、還元)ですね。α,β-不飽和カルボニル化合物(これもアルドールタイプリアクションで合成できる)の共役付加とか、アリルアルコールの水和なんていうのも考えられますが、本論文で著者らが開発したのは、「アルコール→1,3-ジオール」というトランスフォーメーションです。で、このトランスフォーメーションはHofmann-Loffler-Freytag (HLF)反応からインスパイアされたと語っています。
ちなみにTLF Reactionはこちら↓
で、HLF反応を組み込んだ著者等の開発した反応はこちら↓
a) N-bromocarbamate→alkylbromide
反応性は
R: -Et > cyclohexyl > 2,4-difluorophenyl > -OMe
でもコンバージョンは総じて低く(<30%)、photolysisすると脱ブロモして原料に戻ってしったそうです。 で、より反応性の高いN-centered radicalを発生させるためにtrifluoroethyl carbamate(R = -CH2CF3)を試したら有用だったそうです。
b) 1,6-hydrogen atom transfer (alkylbromide→6 membered ring)
side reactionとして1,5-hydrogen atom transfer(5-membered ring)が考えられますが、Ag2CO3が6員環形成を促進するそうです。
で、反応例を1つ↓
2-pot synthesisなのかな?
反応例は15例。tertiary centerよりもbenzylic centerで収率がよいです(91-97%) isolated yield)。また、分子内にtertiary centerとbenzylic centerが併存する場合、tertiary centerでのも反応が起こります。あと、ジアステレオ選択性もそれなりに出ます。
実施例のうち、このプロとコールを4つの天然物の短段階合成に応用しています↓
(1R,3R)-1,5-Diphenylpenta-1,3-diol
今回: 対応するカルバメートから70% yield, dr 8:1
過去合成例: 4段階, 12% overall yield (Tetrahedron Lett. 1984, 25, 5977-5980.)
Isopulegol hydrate
今回: 対応するカルバメートから42% yield
過去合成例: 9例。1-5 steps, 4.8-35% yield(regioisomerのmixtureとして)
Rengyol & Isorengyol
今回: 4-(2-hydroxyethyl)cyclohexanone→carbamate(94%)→acetylation(92%)→rengyol & isorengyol (42%, 3:2)
過去合成例→13 steps (29%, Synlett 1998 1001-1003.) & 8 steps (3.2%, 3:1, Tetrahedron 2006, 62, 4823-4828.)
あと類似のC-H activationとの選択性も比較しています。例えば、menthol carbamateを使った反応では、
Baran's method (this work)→ selective Hc
Curci's method ([O] (dioxiran)→ non-selectiev (J. Am. Chem. Soc. 1989, 111, 6749-6757.; J. Am. Chem. Soc. 1993, 115, 4897-4898.; J. Am. Chem. Soc. 2005, 127, 15391-15393.)
White's method (Fe-based cat.)→ selective Ha (Science 2007, 318, 783-787.)
感想: ないのなら、トランスフォーメーションをつくってしまおうというモチベーションが凄いですね。ただ、単離収率の他に、brsm (based upon reacted starting material)でも反応を評価してるんだけど、プロセス化学あがりのコンキチにはちょっと受け入れ難いかな。
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2009年1月16日金曜日
プロフェッサー
「プロフェッサー」と言えば、所謂大学教授のことと思いますが、世の中には大学教授でなくても、その類い稀なマエストロ性故に「プロフェッサー」の称号を贈られている人がいます。
例えば、
a) F1のアラン•プロスト
b) 坂本龍一
c) ギャラリーフェイクの藤田玲司
etc.
で、コンキチの勤務する会社にも、「プロフェッサー」とは呼ばれていないけれど、「プロフェッサー」と同等の見識を有している人がいます。しかも、60過ぎの嘱託(かな)。
有機合成化学に関する知識が極めて深く、
描き出されるスキームはエレガント、
物腰も穏やか、
そのプレゼンは、小学生を諭すように明快でかつ深い、
新たに生み出される新規合成ルートは、その具現性があらかじめ透視しされているに近しい
そんなオジサマなのです。
ちなみに、コンキチの勤務する会社にはかなり年配の方がけっこういるのですが、総じてハイレベル。しかも、仕事はメチャメチャ早い。
で、最近思うんですが、自分こんな凄い環境で仕事できて超ラッキーボーイじゃない?って。
(余談ですが、自分バイクで3回くらい本気で死にそうな目あったけど、しぶとく生きてるしね)
ついでに有機合成って年取っても現役バリバリでできるし、知識とスキルが確実に蓄積していく(ちゃんと勉強すればね)。平たく言えば、生涯現役でちょっとしたパズルを給料もらって楽しめる。そんなものを生業にできた自分ってそこそこラッキーじゃないの?とも思います。
(っていうか、コンキチの勤務する会社のオジサマ達って、はっきり言って趣味で仕事してるとしか思えない。しかもハイレベル)
ちなみに一番の恐れは、自分がダメ過ぎて愛想つかされることかな?なので、ちょっとは真面目に勉強しますか。
最近ポジティブモードの2流大出のなんちゃって研究員なのでした。
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例えば、
a) F1のアラン•プロスト
b) 坂本龍一
c) ギャラリーフェイクの藤田玲司
etc.
で、コンキチの勤務する会社にも、「プロフェッサー」とは呼ばれていないけれど、「プロフェッサー」と同等の見識を有している人がいます。しかも、60過ぎの嘱託(かな)。
有機合成化学に関する知識が極めて深く、
描き出されるスキームはエレガント、
物腰も穏やか、
そのプレゼンは、小学生を諭すように明快でかつ深い、
新たに生み出される新規合成ルートは、その具現性があらかじめ透視しされているに近しい
そんなオジサマなのです。
ちなみに、コンキチの勤務する会社にはかなり年配の方がけっこういるのですが、総じてハイレベル。しかも、仕事はメチャメチャ早い。
で、最近思うんですが、自分こんな凄い環境で仕事できて超ラッキーボーイじゃない?って。
(余談ですが、自分バイクで3回くらい本気で死にそうな目あったけど、しぶとく生きてるしね)
ついでに有機合成って年取っても現役バリバリでできるし、知識とスキルが確実に蓄積していく(ちゃんと勉強すればね)。平たく言えば、生涯現役でちょっとしたパズルを給料もらって楽しめる。そんなものを生業にできた自分ってそこそこラッキーじゃないの?とも思います。
(っていうか、コンキチの勤務する会社のオジサマ達って、はっきり言って趣味で仕事してるとしか思えない。しかもハイレベル)
ちなみに一番の恐れは、自分がダメ過ぎて愛想つかされることかな?なので、ちょっとは真面目に勉強しますか。
最近ポジティブモードの2流大出のなんちゃって研究員なのでした。
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2009年1月12日月曜日
「 」(絶句)
仕事始めからずっと、通勤時にKinki Kidsの「Secret Code」を1曲リピートで繰り返し聞き続け、テンションをあげているコンキチです。
さて、会計スーパー初心者級のコンキチには疑問があります。最近、(累積した)内部留保(利益剰余金)を使って派遣社員を救済しろ的なことが世間を軽く賑わせているようですが、その意図というか意味がサッパリ分かりません。
利益剰余金保ってバランスシートにおける右側(貸方)なわけで、キャッシュとは全く違うよね。貸方は負債(借金)と資本(今は純資産っていうの?)によって構成されていて、企業の資金調達の方法が記述されている。で、左側(借方=資産の部)には調達資金の使途が記述されていると思うんだけど.....つまり、内部留保とか借金とか資本金とかは、棚卸資産(在庫とか原材料)とか固定資産(設備とか)とか現金として実際に存在している。なので、もし上述した「内部留保(利益剰余金)を使って派遣社員を救済しろ」的なことをいうんだったら(まともな人はこんなこと言わないと思うが)、現金と有利子負債、あと売っぱらってもかまわない有価証券(当然、子会社の株式なんて売っちゃいけない。また、一気に売却するのも現実的とは思えない)を考慮しないといけないと思うのですが.....
日刊ゲンダイというゴシップ紙では、期間従業員や派遣社員、請負社員などの削減を決めた大手8社の“金持ち度”と称して内部留保、現金•定期預金など、役員報酬の表をつくっています↓
企業名 / 内部留保 / 現金、定期預金など / 役員報酬 (平均)
キヤノン / 2兆9,050億円 / 8,873億円 / 5,004万円
トヨタ / 12兆6,658億円 / 2兆5,845億円 / 1億2,200万円
日産 / 2兆8,204億円 / 5,039億円 / 3億5,583万円
ホンダ / 5兆3,629億円 / 9,544億円 / 6,057万円
ソニー / 2兆850億円 / 1兆1,761億円 / 2億8,986万円
シャープ / 8,341億円 / 3,270億円(3,765億だと思う) / 1億1,030万円
東芝 / 7,166億円 / 2,667億円 / 6,087万円
コマツ / 7,911億円 / 774億円 / 1億3,571万円
はっきり言って、ただ数字を羅列されただけじゃ何の意味があるか見いだせません。企業の活動を維持していくのに資金は必要だし、企業規模が大きくなれば必要とする資金量も増えると思うのだが。ついでに、役員報酬は、業績に対して事後的に付与されるのだから、現時点で過去の報酬に対して貰い過ぎというのもナンセンスな話と思う。
ちなみに各社の有利子負債は↓
キヤノン / 263億円
トヨタ / 12兆7,981億円
日産 / 4兆8,909億円
ホンダ / 4兆9,487億円
ソニー / 1兆989億円
シャープ / 6,644億円
東芝 / 1兆5,934億円
コマツ / 4,887億円
(間違ってたらごめんなさい)
金が有り余ってるとは思えないのだが.....
ついでに上記業界は(東芝以外?)景気の変動を受け易い事業素養の会社だと思うので、大盤振る舞いしてる場合じゃないよね。
やっぱ、タブロイド紙ってこんなもんだよね。
我が国の、官僚に対して物分かりがよい政策通の、経済財政政策担当大臣も同様の発言をしているんだけど、ギャグだよね。真剣じゃないよね(そう信じたい)。
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さて、会計スーパー初心者級のコンキチには疑問があります。最近、(累積した)内部留保(利益剰余金)を使って派遣社員を救済しろ的なことが世間を軽く賑わせているようですが、その意図というか意味がサッパリ分かりません。
利益剰余金保ってバランスシートにおける右側(貸方)なわけで、キャッシュとは全く違うよね。貸方は負債(借金)と資本(今は純資産っていうの?)によって構成されていて、企業の資金調達の方法が記述されている。で、左側(借方=資産の部)には調達資金の使途が記述されていると思うんだけど.....つまり、内部留保とか借金とか資本金とかは、棚卸資産(在庫とか原材料)とか固定資産(設備とか)とか現金として実際に存在している。なので、もし上述した「内部留保(利益剰余金)を使って派遣社員を救済しろ」的なことをいうんだったら(まともな人はこんなこと言わないと思うが)、現金と有利子負債、あと売っぱらってもかまわない有価証券(当然、子会社の株式なんて売っちゃいけない。また、一気に売却するのも現実的とは思えない)を考慮しないといけないと思うのですが.....
日刊ゲンダイというゴシップ紙では、期間従業員や派遣社員、請負社員などの削減を決めた大手8社の“金持ち度”と称して内部留保、現金•定期預金など、役員報酬の表をつくっています↓
企業名 / 内部留保 / 現金、定期預金など / 役員報酬 (平均)
キヤノン / 2兆9,050億円 / 8,873億円 / 5,004万円
トヨタ / 12兆6,658億円 / 2兆5,845億円 / 1億2,200万円
日産 / 2兆8,204億円 / 5,039億円 / 3億5,583万円
ホンダ / 5兆3,629億円 / 9,544億円 / 6,057万円
ソニー / 2兆850億円 / 1兆1,761億円 / 2億8,986万円
シャープ / 8,341億円 / 3,270億円(3,765億だと思う) / 1億1,030万円
東芝 / 7,166億円 / 2,667億円 / 6,087万円
コマツ / 7,911億円 / 774億円 / 1億3,571万円
はっきり言って、ただ数字を羅列されただけじゃ何の意味があるか見いだせません。企業の活動を維持していくのに資金は必要だし、企業規模が大きくなれば必要とする資金量も増えると思うのだが。ついでに、役員報酬は、業績に対して事後的に付与されるのだから、現時点で過去の報酬に対して貰い過ぎというのもナンセンスな話と思う。
ちなみに各社の有利子負債は↓
キヤノン / 263億円
トヨタ / 12兆7,981億円
日産 / 4兆8,909億円
ホンダ / 4兆9,487億円
ソニー / 1兆989億円
シャープ / 6,644億円
東芝 / 1兆5,934億円
コマツ / 4,887億円
(間違ってたらごめんなさい)
金が有り余ってるとは思えないのだが.....
ついでに上記業界は(東芝以外?)景気の変動を受け易い事業素養の会社だと思うので、大盤振る舞いしてる場合じゃないよね。
やっぱ、タブロイド紙ってこんなもんだよね。
我が国の、官僚に対して物分かりがよい政策通の、経済財政政策担当大臣も同様の発言をしているんだけど、ギャグだよね。真剣じゃないよね(そう信じたい)。
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2009年1月11日日曜日
INSIDE STEVE'S BRAIN
邦題「スティーブ・ジョブズの流儀」を読了しました。
コンキチが教祖様とあがめるSteve Jobsのビジネス手法をフィーチャーした本です。
この本を読むと、ジョブズは偉大なストラテジストであり、偉大なイノベーターであり、偉大なマーケターであり、偉大なCEOであることが解ります。
例えば、スティーブは次のようなことをよく熟知しています↓
a) 集中戦略(集中と選択)を理解している
b) サンクコストの愚を知っている
c) 顧客体験を重視している
d) 顧客は自分が何を欲しいのかを知らないことを知っている(コンキチの尊敬する鈴木敏文会長も同様のことを述べていたと思ったな)
e) プロモーションが上手なのは、AppleのCMをみれば分かるでしょう
f) イノベーションを熟知している
g) オペレーションには細部が重要であることを熟知している
etc.
実際、ジョブズがアップルに復帰してからの同社の飛躍は、素人目にも凄いと思う。確かにG4 Cubeでは失敗しちゃったけど、それ以外の成功は素晴らしいばかりと思います(失敗しても、固執して引きずらないしね)。
で、特にイノベーションに関する造詣深いとコンキチは思いましたね、ジョブズは。
例えばジョブズは、
「創造性というのは物事を結びつけることにすぎない」「クリエイティブ担当者にこれはどうやったのかと訊けば、彼らは少々罪悪感にとらわれる。実際には何もしていないからだ。彼はただ見ただけだ。見ているうちに彼らにははっきりする。過去の経験をつなぎ合わせ、新しいものを統合することができるからだ。それが可能なのは、彼らがほかの人間より多くの経験をしているから、あるいはほかの人間より自分の経験についてよく考えているからだ。•••••不幸にも、それはごくまれにしか起こらない。この業界の多くの人々はあまり多様な経験をしていない。だからつなぎあわせる点の数が足らず、問題に対する幅広い視野が欠けた直線的な解決策に終わってしまう。人間の経験に対する理解が広くなればなるほどデザインは向上する」
と語っています。
ちなみに、Macの極めて美しいGUIも、もともとはゼロックスで開発されたものだし、iMacの登場で一躍有名になった(と思う)USBもインテルが開発したものだ。Wi-Fiもアップルが普及したようなものと思います(本書でもそのように言及されている)。iPodのスクロールホイール(という発想)も、エレクトロニクスの世界では当たり前だったという(マウス、PDAの側面についたサムホイールとか)。
イノベーションに関するコンキチの好きな言葉↓
希代の天才が、「何もないところからアイデアを生み出す」というイメージはロマンがあって魅力的であるが、危険なフィクションである。イノベーションや創造性というものは、そのイメージほどミステリアスなものはない。すでに開発されたアイデアを取り入れ、それを新しい状況に適用しているにすぎない。
see http://researcher-station.blogspot.com/2007/01/blog-post.html
とも合致していると思う。
あと、ちょっと驚いたんだけど、Appleって2007年、SCMについて世界第2位だそうです(ARMリサーチという市場調査会社のリサーチ結果。1位はノキア。当然トヨタよりも上位にランクされている。)
最後にコンキチの琴線に触れたジョブズ語録をメモ↓
デザインとは見かけのことだと思っている人がいる。だがもちろん、もっと掘り下げれば、それはじつは機能のことだとわかる。
自分が何をほしいかなんて、それを見せられるまでわからないことが多いものだ。
イノベーションは研究開発予算の額とは関係ない。アップルがMacを考え出したとき、IBMは最低でも100倍の研究開発予算を使っていた。イノベーションとはお金ではない。人材であり、彼らをどう導くかである。それをどれだけ理解しているかである。
イノベーションについて意識したことがあるかと訊かれて↓
ない。私たちが意識するのはすぐれた製品をつくることだ。『革新的になろう!勉強しよう!これがイノベーションの五ヵ条だ。全社に掲示しよう!』というふうには考えない。(イノベーションを体系化しようとするのは、)かっこよくなろうとして、かえってかっこ悪い人間みたいなもの。見ていて痛々しい。•••••マイケル•デルのダンスを見るようなものだ。本当に痛々しい。
http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=9C02E7D8113BF933A05752C1A9659C8B63
それにつけても、凄いね。スティーブ・ジョブズって。
本書の邦題が「ああ、教祖様」だったらもっと愉快だっらのになんていうことを考えてしまう、二流大出のMac信者なのでした。
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コンキチが教祖様とあがめるSteve Jobsのビジネス手法をフィーチャーした本です。
この本を読むと、ジョブズは偉大なストラテジストであり、偉大なイノベーターであり、偉大なマーケターであり、偉大なCEOであることが解ります。
例えば、スティーブは次のようなことをよく熟知しています↓
a) 集中戦略(集中と選択)を理解している
b) サンクコストの愚を知っている
c) 顧客体験を重視している
d) 顧客は自分が何を欲しいのかを知らないことを知っている(コンキチの尊敬する鈴木敏文会長も同様のことを述べていたと思ったな)
e) プロモーションが上手なのは、AppleのCMをみれば分かるでしょう
f) イノベーションを熟知している
g) オペレーションには細部が重要であることを熟知している
etc.
実際、ジョブズがアップルに復帰してからの同社の飛躍は、素人目にも凄いと思う。確かにG4 Cubeでは失敗しちゃったけど、それ以外の成功は素晴らしいばかりと思います(失敗しても、固執して引きずらないしね)。
で、特にイノベーションに関する造詣深いとコンキチは思いましたね、ジョブズは。
例えばジョブズは、
「創造性というのは物事を結びつけることにすぎない」「クリエイティブ担当者にこれはどうやったのかと訊けば、彼らは少々罪悪感にとらわれる。実際には何もしていないからだ。彼はただ見ただけだ。見ているうちに彼らにははっきりする。過去の経験をつなぎ合わせ、新しいものを統合することができるからだ。それが可能なのは、彼らがほかの人間より多くの経験をしているから、あるいはほかの人間より自分の経験についてよく考えているからだ。•••••不幸にも、それはごくまれにしか起こらない。この業界の多くの人々はあまり多様な経験をしていない。だからつなぎあわせる点の数が足らず、問題に対する幅広い視野が欠けた直線的な解決策に終わってしまう。人間の経験に対する理解が広くなればなるほどデザインは向上する」
と語っています。
ちなみに、Macの極めて美しいGUIも、もともとはゼロックスで開発されたものだし、iMacの登場で一躍有名になった(と思う)USBもインテルが開発したものだ。Wi-Fiもアップルが普及したようなものと思います(本書でもそのように言及されている)。iPodのスクロールホイール(という発想)も、エレクトロニクスの世界では当たり前だったという(マウス、PDAの側面についたサムホイールとか)。
イノベーションに関するコンキチの好きな言葉↓
希代の天才が、「何もないところからアイデアを生み出す」というイメージはロマンがあって魅力的であるが、危険なフィクションである。イノベーションや創造性というものは、そのイメージほどミステリアスなものはない。すでに開発されたアイデアを取り入れ、それを新しい状況に適用しているにすぎない。
see http://researcher-station.blogspot.com/2007/01/blog-post.html
とも合致していると思う。
あと、ちょっと驚いたんだけど、Appleって2007年、SCMについて世界第2位だそうです(ARMリサーチという市場調査会社のリサーチ結果。1位はノキア。当然トヨタよりも上位にランクされている。)
最後にコンキチの琴線に触れたジョブズ語録をメモ↓
デザインとは見かけのことだと思っている人がいる。だがもちろん、もっと掘り下げれば、それはじつは機能のことだとわかる。
自分が何をほしいかなんて、それを見せられるまでわからないことが多いものだ。
イノベーションは研究開発予算の額とは関係ない。アップルがMacを考え出したとき、IBMは最低でも100倍の研究開発予算を使っていた。イノベーションとはお金ではない。人材であり、彼らをどう導くかである。それをどれだけ理解しているかである。
イノベーションについて意識したことがあるかと訊かれて↓
ない。私たちが意識するのはすぐれた製品をつくることだ。『革新的になろう!勉強しよう!これがイノベーションの五ヵ条だ。全社に掲示しよう!』というふうには考えない。(イノベーションを体系化しようとするのは、)かっこよくなろうとして、かえってかっこ悪い人間みたいなもの。見ていて痛々しい。•••••マイケル•デルのダンスを見るようなものだ。本当に痛々しい。
http://query.nytimes.com/gst/fullpage.html?res=9C02E7D8113BF933A05752C1A9659C8B63
それにつけても、凄いね。スティーブ・ジョブズって。
本書の邦題が「ああ、教祖様」だったらもっと愉快だっらのになんていうことを考えてしまう、二流大出のMac信者なのでした。
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2009年1月10日土曜日
Organolithium Reactions 2
前回のブログ(Optimization of Organolithium Reactions Org. Process Res. Dev., ASAP.)の続きです。
前回のブログでは、有機リチウムを使った反応におけるパラメーター
1) 反応溶媒
2) 反応の方法(試薬を加える順番、反応温度とか)
3) 試薬
4) 基質と求電子剤との相性
のうち、反応溶媒と反応の方法についてメモりました。
で、今回は残りのメモです↓
The Reagents
まず、添加物(additive)についてですが、Lewis basic solventもadditiveとして作用しますが、本章では主にリチウム塩について言及しています。
LiBrは、MeLiのether溶液製造の際、自然発火性を低減させる効果があるようです。それから、有機リチウムとカルボン酸のリチウム塩から生成する付加体はケトンの合成に有用とのことです。
例えば上記schemeにおいて、1 eq.のLiBrを加えた後に4 eq.のsec-BuLiを作用させると収率87%。一方、LiBrを使用しないと、トリアニオン(中間体)を溶解させるために6 eq.のsec-BuLiを使っても収率はたったの55%。
ref. J. Am Chem. Soc. 2002, 124, 8514.
あと、
ROLi / Yield of homoenolate (%)
EtOLi / 65
n-PrOLi / 74-82
BnOLi / 70-82
Li(CH2)2OLi / 31
LiO(CH2)3OLi / 44
Me2N(CH2)2OLi / 38
TMEDA / 28%
ref. U.S. Pat. 5,977,371 (1999); J. Am. Chem. Soc., 1996, 118, 11970.
出発物質のエノレートが会合体を形成していて、リチウムアルコキシドがその会合状態を崩すのに役立っているってころなのかな?
次、トランスメタル化です。
この反応なんですが、
1) n-BuLi (1.2 eq.), -40℃
2) p-methylthiobenzonitrile in THF, -40℃ to reflux
っていう条件で、48-56% yield。
1) n-BuLi (1.0 eq.), -40℃
2) KOtBu (1.0 eq.)
3) p-methylthiobenzonitrile in THF, -40℃ to rt.
だと80-85% yield。
Kカチオンがカルバニオン中心の反応性をUP↑させます。
ref. Tetrahedron Lett. 1994, 35, 273.; Chem. Br. 1993, 1037.
あともう一つ↓
ref. J. Org. Chem., 2002, 124, 8514.
ZnCl2とトランスメタル化させて根岸カップリング。
最後、Base Reagentです。
ref. J. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 8514.
lithium amikdozincate (tetramethylpiperidine, t-BuLi, zinc halideから調製)を使うと、反応温度0℃でもベンザインが形成することなしに目的物がGETできます。
base / yield / anti:syn
LHMDS / 80% / 15:1
NaHMDS / 45% / 1:2
KHMDS / 20% / 1:1
ref. J. Org. Chem. 2001, 66, 2343.
塩基のメタルの種類によってこんなに違います。
Z=OMe, SMe, NMe2, Cl
ref. J. Org. Chem. 2002, 67, 234; PharmaChem 2002 1, 5.
regioselectivityが変わります。
ref. J. Org. Chem. 1994, 59, 6391.; U.S. Pat. 5,310,928 (1994)
最初のトリチル化で、ろ過して四級塩を取り除くんだけど、ろ液には未反応のPh3CClが混入する。ところで、次のステップのlithiation-boronylationでは、ベスト•プラクティスはn-BuLiの使用量を1 eq.とすること。過剰にn-BuLiを使うと、
B(OiPr)3 + n-BuLi → n-BuB(OiPr)2 + i-PrOLi
という副反応により新たなelectrophileが生成し、o-位に-B(OiPr)Bu基が入ったものができてしまう(Heterocycl. Chem. 1995, 32, 355.)。
また、Ph3CClはb-BuLiと反応する。なので、1stステップの反応終わったら、系内に残っているPh3CClをn-BuLiでピッタリつぶして、そこから1 eq.のn-BuLiを作用させるという工夫が必要になります。ちなみに、終点ではトリチルアニオンのピンク色がでるそうです。
Substrate-Electrophile Compatibility
ref. U.S. Pat. 4,935,530 (1990)
リチウムアミドでアルデヒドを保護する例。
ref. U.S. Pat. 4,897,493 (1989)
下段のスキームで、4 eq.目のLDAはトリアニオンの可溶性の会合体の形成に関与していると思われるとか。ちなみに96% crude yield。
ざっと論文のメモをしてみました。リチオ化って、教科書にも沢山書いてあって、有機合成上もっとも汎用性の高い反応の一つだけど、それゆえ作業が無意識にルーチンになりがちな気がする。有機金属試薬ってその会合状態が反応性に与えるインパクトが大きいのだけれど、構造式描くときは簡略化して描いてしまうので、ついそういったことを忘れてしまう。そういった注意点を改めて再認識させてくれる論文でしたね。あとプロセス化学者として興味深かった。
レビューって概観できるのがいいよね(そのまんまだけど)。
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前回のブログでは、有機リチウムを使った反応におけるパラメーター
1) 反応溶媒
2) 反応の方法(試薬を加える順番、反応温度とか)
3) 試薬
4) 基質と求電子剤との相性
のうち、反応溶媒と反応の方法についてメモりました。
で、今回は残りのメモです↓
The Reagents
まず、添加物(additive)についてですが、Lewis basic solventもadditiveとして作用しますが、本章では主にリチウム塩について言及しています。
LiBrは、MeLiのether溶液製造の際、自然発火性を低減させる効果があるようです。それから、有機リチウムとカルボン酸のリチウム塩から生成する付加体はケトンの合成に有用とのことです。
例えば上記schemeにおいて、1 eq.のLiBrを加えた後に4 eq.のsec-BuLiを作用させると収率87%。一方、LiBrを使用しないと、トリアニオン(中間体)を溶解させるために6 eq.のsec-BuLiを使っても収率はたったの55%。
ref. J. Am Chem. Soc. 2002, 124, 8514.
あと、
ROLi / Yield of homoenolate (%)
EtOLi / 65
n-PrOLi / 74-82
BnOLi / 70-82
Li(CH2)2OLi / 31
LiO(CH2)3OLi / 44
Me2N(CH2)2OLi / 38
TMEDA / 28%
ref. U.S. Pat. 5,977,371 (1999); J. Am. Chem. Soc., 1996, 118, 11970.
出発物質のエノレートが会合体を形成していて、リチウムアルコキシドがその会合状態を崩すのに役立っているってころなのかな?
次、トランスメタル化です。
この反応なんですが、
1) n-BuLi (1.2 eq.), -40℃
2) p-methylthiobenzonitrile in THF, -40℃ to reflux
っていう条件で、48-56% yield。
1) n-BuLi (1.0 eq.), -40℃
2) KOtBu (1.0 eq.)
3) p-methylthiobenzonitrile in THF, -40℃ to rt.
だと80-85% yield。
Kカチオンがカルバニオン中心の反応性をUP↑させます。
ref. Tetrahedron Lett. 1994, 35, 273.; Chem. Br. 1993, 1037.
あともう一つ↓
ref. J. Org. Chem., 2002, 124, 8514.
ZnCl2とトランスメタル化させて根岸カップリング。
最後、Base Reagentです。
ref. J. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 8514.
lithium amikdozincate (tetramethylpiperidine, t-BuLi, zinc halideから調製)を使うと、反応温度0℃でもベンザインが形成することなしに目的物がGETできます。
base / yield / anti:syn
LHMDS / 80% / 15:1
NaHMDS / 45% / 1:2
KHMDS / 20% / 1:1
ref. J. Org. Chem. 2001, 66, 2343.
塩基のメタルの種類によってこんなに違います。
Z=OMe, SMe, NMe2, Cl
ref. J. Org. Chem. 2002, 67, 234; PharmaChem 2002 1, 5.
regioselectivityが変わります。
ref. J. Org. Chem. 1994, 59, 6391.; U.S. Pat. 5,310,928 (1994)
最初のトリチル化で、ろ過して四級塩を取り除くんだけど、ろ液には未反応のPh3CClが混入する。ところで、次のステップのlithiation-boronylationでは、ベスト•プラクティスはn-BuLiの使用量を1 eq.とすること。過剰にn-BuLiを使うと、
という副反応により新たなelectrophileが生成し、o-位に-B(OiPr)Bu基が入ったものができてしまう(Heterocycl. Chem. 1995, 32, 355.)。
また、Ph3CClはb-BuLiと反応する。なので、1stステップの反応終わったら、系内に残っているPh3CClをn-BuLiでピッタリつぶして、そこから1 eq.のn-BuLiを作用させるという工夫が必要になります。ちなみに、終点ではトリチルアニオンのピンク色がでるそうです。
Substrate-Electrophile Compatibility
ref. U.S. Pat. 4,935,530 (1990)
リチウムアミドでアルデヒドを保護する例。
ref. U.S. Pat. 4,897,493 (1989)
下段のスキームで、4 eq.目のLDAはトリアニオンの可溶性の会合体の形成に関与していると思われるとか。ちなみに96% crude yield。
ざっと論文のメモをしてみました。リチオ化って、教科書にも沢山書いてあって、有機合成上もっとも汎用性の高い反応の一つだけど、それゆえ作業が無意識にルーチンになりがちな気がする。有機金属試薬ってその会合状態が反応性に与えるインパクトが大きいのだけれど、構造式描くときは簡略化して描いてしまうので、ついそういったことを忘れてしまう。そういった注意点を改めて再認識させてくれる論文でしたね。あとプロセス化学者として興味深かった。
レビューって概観できるのがいいよね(そのまんまだけど)。
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2009年1月4日日曜日
Organolithium Reactions
こんな文献を読んでみました↓
Optimization of Organolithium Reactions
Org. Process Res. Dev., ASAP.
ちょっとしたレビューです。
リチオ化とそれに続く反応における、プロセス化学的テクニックに関するちょっとしたレビューです。
で、以下メモ↓
イントロで、この種の反応のパラメータには、
1) 反応溶媒
2) 反応の方法(試薬を加える順番、反応温度とか)
3) 試薬
4) 基質と求電子剤との相性
があって、それらは相互に関連しており、1つのパラメーターをいじる、他のパラメーター全てに影響を及ぼすので、反応の最適化にはトレードオフの問題であると述べられています。
至極真っ当かつ、基本的なご指摘と思います。で、各々のパラメータについて各論が展開されていきます。
The Reaction Medium
まず、炭化水素中での反応例が示されています。
n-BuLi + MeI → n-BuI + MeLi↓
Reaction temp.(℃) / Yield %
0 to 10 / 77
-40 to 0 / 90
-78 to -40 / No reaction
ref. U.S. Pat. 4,976,886 (1990)
固体のMeLiの自然発火性は、濾過してBuIを除いた後にエーテル系溶媒に溶かすことで軽減されるそうです。MeLi溶液の安定性は、溶媒のLewis塩基性に依存(当然だね)。
(E+ = TMS-Cl or Me-I)
↑THF中では、ダメみたいです。反応機構は↓
1) オキサゾリジニル基のN原子がLiの配位
2) o-リチオ化が起こる
3) -LiClしてベンザインが生成
4) ベンザインへのn-BuLiの付加
THF(のようなアニオニックな溶媒)が無いことで、キレーション•コントロールの機会が最大化されるのだろうということです。
さらにこのケースの場合、過剰のn-BuLiがn-BuLiを包接した可溶性の会合体の形成を通して、溶解性を高める働きをするようです。
それから上記トランスフォーメンーションですが、
a) neat, 180℃, R=H/ 80-90% yield
b) heptane, 70℃, R=Li/ 95% yield (crystallized)
です。
次にLewis Baseを用いた反応例↓
tert-BuLi + Me2SiCl2 → tBuMe2SiCl
上記トランスフォーメーションにおいて、触媒量のTHFの添加が反応を促進する。THFはけっこう高い溶媒なので、こういうのは工業的に有利。
ref. U.S. Pat. 5,340,507 (1994)
PhMe中、LDA-THF錯体のcyclohexane溶液を加えていき反応を行う。THFはadditiveまたはligandとして働くと考えられ、立体選択性の発現には水が必要。パイロット•プラントでは、市販のキニーネを用いることで、キラルアミノアルコールを使ったときと同程度の収率とeeが達成できる。
ref. U.S. Pat. 6,288,233 (2001)
cf. J. Org. Chem. 2003, 68, 4984.
The Reaction Procedure
まず、試薬を加える順番。
ある種の1置換ベンゼンPhQNRH(Q=proprietary functional group, R=alkyl or aryl)のo-リチオ化と続く求電子剤との反応では、基質の溶液にn-BuLiを滴下していくと、はじめに生成するPhQNRLiが壁面にガシっと付着してしまうという問題が発生するそうです。で、n-BuLi溶液中に基質を加えていくと、可溶性のジアニオンが即座に生成して円滑なオペレーションが可能となる。まあ基本ですね、試薬の加え方を変えてみるっていうのは。この論文にも書いてあるけど、なんの問題もないなら、n-BuLiを後から加える方が安全上のメリットがあるね。
あと、過剰の有機リチウムが、モノアニオン-有機リチウム会合体の形成を促して溶解度UP↑という役割を果たす場合があるそうです。
インドールとホウ酸トリイソプロピルの混合物に、LDAを0-5℃で加えればO.K.(internal quenchの応用)
ref. J. Org. Chem. 2002, 67, 7551.
Li-ハロゲン交換の例↓
ref. J. Org. Chem. 2002, 67, 5394.; Organic Syntheses Vol. 81, 89 (2005).; Angew. Chem. Int. Ed. 2008, 47, 7833.; Org. Process Res, Dev. 2008, 12, 929.
Anion-induced protection↓
ref. Chimia 1996, 50, 532.
アミドをリチオ化して、ラセミ化を抑制。
あと、1,3-difluoroareneにLDAとB(OMe)3を同時に加えることで、反応温度が0℃でも高収率を達成(LDAがボレートよりも1,3-difluoroareneと速く反応し、ボレートがaryllithiumと素早く反応することを利用して、ベンザインの生成を抑制; U.S. Pat. 5,262,556 (1993))。
で、反応温度ですが↓
PMB=p-methoxybenzyl
ref. Tetrahedron 1994, 50, 6109.; J. Am. Chem. Soc.1998, 120, 2028.; J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 11212.; Chirality 2005, 17, S249.; U.S. Pat. 6,028,237 (2000).
NMRからリチウムアセチリドとリチウムアルコキシドの1:3, 2:2, 3:1テトラマーの存在が示唆され、その相対濃度はリチウムアセチリドとリチウムアルコキシドの比を調製することでコントロールできる。THF中、室温で、2eq.のリチウムアルコキシドと1eq.のcyclopropylacetylideは平衡に達し、2:2テトラマーを与える。これを-78℃でプロキラルケトンを加える前に調製しておくと最も高い選択性が発現するそうです。ちなみに、アセチリドをn-BuLiにかえると、対応するアルコールが80%eeで得られるとか。
なんか疲れてきたので、Organolithium Reactions 2につづく.....
Tweet
Optimization of Organolithium Reactions
Org. Process Res. Dev., ASAP.
ちょっとしたレビューです。
リチオ化とそれに続く反応における、プロセス化学的テクニックに関するちょっとしたレビューです。
で、以下メモ↓
イントロで、この種の反応のパラメータには、
1) 反応溶媒
2) 反応の方法(試薬を加える順番、反応温度とか)
3) 試薬
4) 基質と求電子剤との相性
があって、それらは相互に関連しており、1つのパラメーターをいじる、他のパラメーター全てに影響を及ぼすので、反応の最適化にはトレードオフの問題であると述べられています。
至極真っ当かつ、基本的なご指摘と思います。で、各々のパラメータについて各論が展開されていきます。
The Reaction Medium
まず、炭化水素中での反応例が示されています。
0 to 10 / 77
-40 to 0 / 90
-78 to -40 / No reaction
ref. U.S. Pat. 4,976,886 (1990)
固体のMeLiの自然発火性は、濾過してBuIを除いた後にエーテル系溶媒に溶かすことで軽減されるそうです。MeLi溶液の安定性は、溶媒のLewis塩基性に依存(当然だね)。
↑THF中では、ダメみたいです。反応機構は↓
1) オキサゾリジニル基のN原子がLiの配位
2) o-リチオ化が起こる
3) -LiClしてベンザインが生成
4) ベンザインへのn-BuLiの付加
THF(のようなアニオニックな溶媒)が無いことで、キレーション•コントロールの機会が最大化されるのだろうということです。
さらにこのケースの場合、過剰のn-BuLiがn-BuLiを包接した可溶性の会合体の形成を通して、溶解性を高める働きをするようです。
それから上記トランスフォーメンーションですが、
a) neat, 180℃, R=H/ 80-90% yield
b) heptane, 70℃, R=Li/ 95% yield (crystallized)
です。
次にLewis Baseを用いた反応例↓
上記トランスフォーメーションにおいて、触媒量のTHFの添加が反応を促進する。THFはけっこう高い溶媒なので、こういうのは工業的に有利。
ref. U.S. Pat. 5,340,507 (1994)
PhMe中、LDA-THF錯体のcyclohexane溶液を加えていき反応を行う。THFはadditiveまたはligandとして働くと考えられ、立体選択性の発現には水が必要。パイロット•プラントでは、市販のキニーネを用いることで、キラルアミノアルコールを使ったときと同程度の収率とeeが達成できる。
ref. U.S. Pat. 6,288,233 (2001)
cf. J. Org. Chem. 2003, 68, 4984.
The Reaction Procedure
まず、試薬を加える順番。
ある種の1置換ベンゼンPhQNRH(Q=proprietary functional group, R=alkyl or aryl)のo-リチオ化と続く求電子剤との反応では、基質の溶液にn-BuLiを滴下していくと、はじめに生成するPhQNRLiが壁面にガシっと付着してしまうという問題が発生するそうです。で、n-BuLi溶液中に基質を加えていくと、可溶性のジアニオンが即座に生成して円滑なオペレーションが可能となる。まあ基本ですね、試薬の加え方を変えてみるっていうのは。この論文にも書いてあるけど、なんの問題もないなら、n-BuLiを後から加える方が安全上のメリットがあるね。
あと、過剰の有機リチウムが、モノアニオン-有機リチウム会合体の形成を促して溶解度UP↑という役割を果たす場合があるそうです。
インドールとホウ酸トリイソプロピルの混合物に、LDAを0-5℃で加えればO.K.(internal quenchの応用)
ref. J. Org. Chem. 2002, 67, 7551.
Li-ハロゲン交換の例↓
ref. J. Org. Chem. 2002, 67, 5394.; Organic Syntheses Vol. 81, 89 (2005).; Angew. Chem. Int. Ed. 2008, 47, 7833.; Org. Process Res, Dev. 2008, 12, 929.
Anion-induced protection↓
ref. Chimia 1996, 50, 532.
アミドをリチオ化して、ラセミ化を抑制。
あと、1,3-difluoroareneにLDAとB(OMe)3を同時に加えることで、反応温度が0℃でも高収率を達成(LDAがボレートよりも1,3-difluoroareneと速く反応し、ボレートがaryllithiumと素早く反応することを利用して、ベンザインの生成を抑制; U.S. Pat. 5,262,556 (1993))。
で、反応温度ですが↓
ref. Tetrahedron 1994, 50, 6109.; J. Am. Chem. Soc.1998, 120, 2028.; J. Am. Chem. Soc. 2000, 122, 11212.; Chirality 2005, 17, S249.; U.S. Pat. 6,028,237 (2000).
NMRからリチウムアセチリドとリチウムアルコキシドの1:3, 2:2, 3:1テトラマーの存在が示唆され、その相対濃度はリチウムアセチリドとリチウムアルコキシドの比を調製することでコントロールできる。THF中、室温で、2eq.のリチウムアルコキシドと1eq.のcyclopropylacetylideは平衡に達し、2:2テトラマーを与える。これを-78℃でプロキラルケトンを加える前に調製しておくと最も高い選択性が発現するそうです。ちなみに、アセチリドをn-BuLiにかえると、対応するアルコールが80%eeで得られるとか。
なんか疲れてきたので、Organolithium Reactions 2につづく.....
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2009年1月3日土曜日
羽田→香川→徳島→神戸
気がつけば、2009年。年が明けて、どこがめでたいのか?というツコッミを心の中で毎年つぶやいているコンキチです(まあ一応大人なので、普通に新年の挨拶はしていますが)。
門松は冥途の旅の一里塚というほどディープな考えはないのですが、時間を番号付けしたに過ぎない日付の移り変わりに特別な感情はさっぱり湧いてきませんね。
まあ、まとまった休みがとれるのは良いのですが、結局(主にカミさんの)実家とかに帰省したりとせわしないので、必ずしも静養とか充電とかはできません。ただ、比較的(コンキチに大好きな)お酒をガンガン呑んでもオッケー的雰囲気があるのは良いです。
ということで、この冬休みに徳島の親戚のところで何泊かしてきたので、その間食べたもののメモでも綴ろうかと思います。
まずは、羽田空港で買った弁当(空弁)です↓
-知床鮨メモ-
-RATING- ★★★★★
-REVIW-
これかなり良かったです。この種の弁当としては、かなりレベルが高いと思う。下手な寿司屋より美味い。軽く切れ目の入ったご飯の上にサケ、カニ、イクラが乗ってるんだけど、特にサケのマイルドさとしっとり感が良かったね(分かり易い味)。あと、カニもよかった。カニの身ってほぐした方が断然美味いよね(きっと)。
そして、四国に降り立ってから食べた讃岐のきつねうどんと焼き鯖寿司です↓
-うどん本陣 山田家メモ-
1. 焼き鯖寿司
-RATING- ★★★★☆
なかなか良かったです。
2. きつねうどん
RATING- ★★★☆☆
油揚げと汁は濃厚だけど、やさしい甘みがして良かったです。特に油揚げが秀逸。あと、汁も最後まで飽きがこない汁でナイスでした。ただ、麺の腰っていうかモチモチ感がイマイチだったかな?もっと、固めの麺がコンキチは好みです。
その後、徳島に移動して、近所の鮨屋で鮨を喰ってきました。
-話寿しメモ-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
人数が多かったので、二階の座敷での食事となりました。徳島は海に面していて、イキのいい魚を使った寿司がでてきるのかと期待したんですが、なんか、鮮度の良さは特段感じられなかったです。っていうか、高い割にそんなに旨いわけでもない。っていうかむしろ凡庸。ちなみに、お好みで白身と光り物を中心にたのんだんだけど、なんか、東京のあんまり高くない回らない店の方が全然旨いと思いました。っていうか、むしろ沼津魚がし鮨の方が旨いかもしれないと思い、がっかりしました。
で、鮨喰った翌日、店の名前は忘れてしまったんだけど、有名店に連れて行ってもらって、徳島ラーメンってやつを生まれて初めて喰ってきました。
-徳島ラーメン メモ-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
かなり色の黒いスープは、かなりの塩っぱさを連想させます。そして、実際塩っぱい。ただ、塩っぱいだけではなく、あっさりした豚骨と甘塩っぱい醤油は独特の旨さを醸し出していてますね。麺はストレートの中くらい(?)の太さの麺で、これがスープをあまりからめない(絡みすぎると塩っぱくなりそうなのっで、それはそれで良いと思う。スープがかなり濃いからね)。コンキチは肉をトッピングしたんだけど、その肉がまた真っ黒で、味がかなり染み込んでいて、スープに輪をかけて超塩っぱい。なので、ライスを一緒にたのんだ方がよいでしょう(コンキチはライスもたのんだ)。
徳島ラーメンは、なかなか個性的な味のけっこう美味しいラーメンと思いました。
それから、どーでもいいんだけどこんなのを発見↓
赤ローソンね♥
閑話休題
最後は、帰りの新幹線で食べた駅弁です↓
-柿の葉メモ-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
鮭と鯖の柿の葉寿司です。で、鯖の寿司がかなり秀逸。〆加減がかなりいいね。下手な大衆寿司屋のしめ鯖より断然旨いね。ただ、鮭はちょと塩辛過ぎ。
以上、二流大出のなんちゃって研究員の徳島-神戸紀行でした。
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門松は冥途の旅の一里塚というほどディープな考えはないのですが、時間を番号付けしたに過ぎない日付の移り変わりに特別な感情はさっぱり湧いてきませんね。
まあ、まとまった休みがとれるのは良いのですが、結局(主にカミさんの)実家とかに帰省したりとせわしないので、必ずしも静養とか充電とかはできません。ただ、比較的(コンキチに大好きな)お酒をガンガン呑んでもオッケー的雰囲気があるのは良いです。
ということで、この冬休みに徳島の親戚のところで何泊かしてきたので、その間食べたもののメモでも綴ろうかと思います。
まずは、羽田空港で買った弁当(空弁)です↓
-知床鮨メモ-
-RATING- ★★★★★
-REVIW-
これかなり良かったです。この種の弁当としては、かなりレベルが高いと思う。下手な寿司屋より美味い。軽く切れ目の入ったご飯の上にサケ、カニ、イクラが乗ってるんだけど、特にサケのマイルドさとしっとり感が良かったね(分かり易い味)。あと、カニもよかった。カニの身ってほぐした方が断然美味いよね(きっと)。
そして、四国に降り立ってから食べた讃岐のきつねうどんと焼き鯖寿司です↓
-うどん本陣 山田家メモ-
1. 焼き鯖寿司
-RATING- ★★★★☆
なかなか良かったです。
2. きつねうどん
RATING- ★★★☆☆
油揚げと汁は濃厚だけど、やさしい甘みがして良かったです。特に油揚げが秀逸。あと、汁も最後まで飽きがこない汁でナイスでした。ただ、麺の腰っていうかモチモチ感がイマイチだったかな?もっと、固めの麺がコンキチは好みです。
その後、徳島に移動して、近所の鮨屋で鮨を喰ってきました。
-話寿しメモ-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
人数が多かったので、二階の座敷での食事となりました。徳島は海に面していて、イキのいい魚を使った寿司がでてきるのかと期待したんですが、なんか、鮮度の良さは特段感じられなかったです。っていうか、高い割にそんなに旨いわけでもない。っていうかむしろ凡庸。ちなみに、お好みで白身と光り物を中心にたのんだんだけど、なんか、東京のあんまり高くない回らない店の方が全然旨いと思いました。っていうか、むしろ沼津魚がし鮨の方が旨いかもしれないと思い、がっかりしました。
で、鮨喰った翌日、店の名前は忘れてしまったんだけど、有名店に連れて行ってもらって、徳島ラーメンってやつを生まれて初めて喰ってきました。
-徳島ラーメン メモ-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
かなり色の黒いスープは、かなりの塩っぱさを連想させます。そして、実際塩っぱい。ただ、塩っぱいだけではなく、あっさりした豚骨と甘塩っぱい醤油は独特の旨さを醸し出していてますね。麺はストレートの中くらい(?)の太さの麺で、これがスープをあまりからめない(絡みすぎると塩っぱくなりそうなのっで、それはそれで良いと思う。スープがかなり濃いからね)。コンキチは肉をトッピングしたんだけど、その肉がまた真っ黒で、味がかなり染み込んでいて、スープに輪をかけて超塩っぱい。なので、ライスを一緒にたのんだ方がよいでしょう(コンキチはライスもたのんだ)。
徳島ラーメンは、なかなか個性的な味のけっこう美味しいラーメンと思いました。
それから、どーでもいいんだけどこんなのを発見↓
赤ローソンね♥
閑話休題
最後は、帰りの新幹線で食べた駅弁です↓
-柿の葉メモ-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
鮭と鯖の柿の葉寿司です。で、鯖の寿司がかなり秀逸。〆加減がかなりいいね。下手な大衆寿司屋のしめ鯖より断然旨いね。ただ、鮭はちょと塩辛過ぎ。
以上、二流大出のなんちゃって研究員の徳島-神戸紀行でした。
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