仕事始めからずっと、通勤時にKinki Kidsの「Secret Code」を1曲リピートで繰り返し聞き続け、テンションをあげているコンキチです。
さて、会計スーパー初心者級のコンキチには疑問があります。最近、(累積した)内部留保(利益剰余金)を使って派遣社員を救済しろ的なことが世間を軽く賑わせているようですが、その意図というか意味がサッパリ分かりません。
利益剰余金保ってバランスシートにおける右側(貸方)なわけで、キャッシュとは全く違うよね。貸方は負債(借金)と資本(今は純資産っていうの?)によって構成されていて、企業の資金調達の方法が記述されている。で、左側(借方=資産の部)には調達資金の使途が記述されていると思うんだけど.....つまり、内部留保とか借金とか資本金とかは、棚卸資産(在庫とか原材料)とか固定資産(設備とか)とか現金として実際に存在している。なので、もし上述した「内部留保(利益剰余金)を使って派遣社員を救済しろ」的なことをいうんだったら(まともな人はこんなこと言わないと思うが)、現金と有利子負債、あと売っぱらってもかまわない有価証券(当然、子会社の株式なんて売っちゃいけない。また、一気に売却するのも現実的とは思えない)を考慮しないといけないと思うのですが.....
日刊ゲンダイというゴシップ紙では、期間従業員や派遣社員、請負社員などの削減を決めた大手8社の“金持ち度”と称して内部留保、現金•定期預金など、役員報酬の表をつくっています↓
企業名 / 内部留保 / 現金、定期預金など / 役員報酬 (平均)
キヤノン / 2兆9,050億円 / 8,873億円 / 5,004万円
トヨタ / 12兆6,658億円 / 2兆5,845億円 / 1億2,200万円
日産 / 2兆8,204億円 / 5,039億円 / 3億5,583万円
ホンダ / 5兆3,629億円 / 9,544億円 / 6,057万円
ソニー / 2兆850億円 / 1兆1,761億円 / 2億8,986万円
シャープ / 8,341億円 / 3,270億円(3,765億だと思う) / 1億1,030万円
東芝 / 7,166億円 / 2,667億円 / 6,087万円
コマツ / 7,911億円 / 774億円 / 1億3,571万円
はっきり言って、ただ数字を羅列されただけじゃ何の意味があるか見いだせません。企業の活動を維持していくのに資金は必要だし、企業規模が大きくなれば必要とする資金量も増えると思うのだが。ついでに、役員報酬は、業績に対して事後的に付与されるのだから、現時点で過去の報酬に対して貰い過ぎというのもナンセンスな話と思う。
ちなみに各社の有利子負債は↓
キヤノン / 263億円
トヨタ / 12兆7,981億円
日産 / 4兆8,909億円
ホンダ / 4兆9,487億円
ソニー / 1兆989億円
シャープ / 6,644億円
東芝 / 1兆5,934億円
コマツ / 4,887億円
(間違ってたらごめんなさい)
金が有り余ってるとは思えないのだが.....
ついでに上記業界は(東芝以外?)景気の変動を受け易い事業素養の会社だと思うので、大盤振る舞いしてる場合じゃないよね。
やっぱ、タブロイド紙ってこんなもんだよね。
我が国の、官僚に対して物分かりがよい政策通の、経済財政政策担当大臣も同様の発言をしているんだけど、ギャグだよね。真剣じゃないよね(そう信じたい)。
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