日本は裕福な国だ。裕福さを具現化させた最大の要因は、(当時としては)均質で質の高い教育の存在だと思っています。その結果、我が国では中産階級が台頭し、高度経済成長が達成された。
時は流れ、西暦2009年。社会から要求される教育水準は、"高卒"ではなくなった。多分、大企業(上場企業)のメインターゲットは大卒だろう。ついでに言わせてもらえば、今のご時世、(我が国の一流大学であってさえ)大卒では研究員になることは難しい。
現代社会が求める教育水準のデファクト・スタンダードは、多分"大卒"だと思う。
ところで、現政権与党は高校までは授業料(のみ)を実質無償化し、大学などの研究機関の予算を削減したいらしい。高学歴(大卒以上)の彼らは、教育のデファクト・スタンダードは"高卒"と考えているのだろうか?
国立大学でさえ年々増加の一途をたどる授業料を鑑みれば、教育水準のデファクト・スタンダード「The 大卒」獲得のためには、高校までの授業料実質無料化などよりも、国立大学の授業料無料化の方がよっぽどありがたい。さらに、私大への補助金を削減することをコンキチは望んでいます。そうすることによって、国立大入学へのインセンティブが圧倒的に高まり、競争が高まる。結果、国立大学は優秀な学生を獲得できるだろう。また、経済的にあまり裕福でない過程の学生も俄然やる気がでる。さらに、私大のブランド校が裕福で優秀な学生をつなぎとめる一方で、存在価値の見いだせない、百害あって一理無しのバカだ大学はあっという間に淘汰されるだろう。
(水資源は豊だが)資源の乏しい我が国では、資源以外の何かで勝負するしかないのは自明の理だろう。内需拡大とかいってるけど、内需(消費)を拡大するためには、GDPを増やさなければならないと思うんだけど、そうするためには、我が国が経済的に成長しなければならない。また、少子化が進む我が国にあって、消費を伸ばすためには、一人当たりの収入を増やさなければならない。つまり、一人一人が社会で勝負できる卓越したエッジ(専門性)を有しなければならないと個人的に思います。そのためには、質の高い教育が必須だと思う。
政治に多くは望まないが、国防と治安維持、そして教育に関してだけは、まともな政策を採って欲しいと思う二流地方国立大出のなんちゃって研究員でした。ちなみに、授業料の安い国立大と奨学金がなかったら、コンキチは大学に進学してませんでしたね(当然、浪人なんかもってのほか)。
以上、戯言でしたが(なので、あまり真剣にきかないでください)。
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