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2009年12月7日月曜日

企業の研究員の年収

(一応)企業の研究員のコンキチです。

ところで、先週末はボーナス支給日でしたね。「ボーナス」。それはなんて甘美な響きなんでしょう。心なしか、懐が暖かくなるような気がしますが、現実は、住宅ローンやらなんやら出費がかさんで、そんなに甘いものではありません(Kindleも買っちゃたし)。

まあ、ボーナスも無事支給されて今年の年収もほぼ確定した今日この頃、企業の研究員の給料に興味はありませんか?

ちなみに、コンキチが社会に出てから、今日に到るまでの年収の推移はこんな感じです↓(2009年分は推定)

どうですか?

まあ、(あまり贅沢しなければ)生活にあまり困らないくらいの給料ではないかと思います。

最近、不景気の影響からか、年収激減的な特集記事が巷で散見されているように思うのですが、鵜呑みにできる内容ではないと思うな。まあ、記事的には悲観でいっぱいな内容の方が世間の耳目を惹きやすいから、そういった記事が多いとも思いますが、そんな企業や職種ばかりではありません。

ところで、日本の一般的なサラリーマンの給料っていうのは、

基本給+定額支給される手当(住宅手当とか家族手当とか)+時間外労働手当+ボーナス

です。

で、
基本給+定額支給される手当(住宅手当とか家族手当とか)は固定していて、
時間外労働手当+ボーナスが変動部分

固定部分には下方硬直性が働いていて、まあ、将来的にも下がる懸念は低いと思われます。一方、変動部分は会社の裁量部分が大きく、特にボーナス支給の法的根拠は薄い(っていうか、殆ないと思う)。なので、年収に占めるボーナスのウェイトが大きい場合は、年収が激減する可能性は高いかもしれませんね(当然、激増する可能性もある)。あと、残業代をいっぱいGETしていた人も、仕事が無くなり、残業機会が減れば残業代も減ります(当然、景気が良くなって忙しくなれば増える)。

自分がおしいい思いをしてウハウハしていた時代を棚にあげて、不景気で厳しいから助けてくれなんていうのは、なんていうか、官庁が調子こいて無駄なハコモノに投じた巨額の資金が赤字製造施設になっていたのが分かって大騒ぎしたり、かつて世界を席巻した「ザ・セイホ」の凋落(といっても彼らは未だに高給取りだ)を偲ぶようなものでしょう。

年収激減時代とは、自分の基底状態を見誤り、励起状態をスタンダードと勘違いした人達の、ちょっとマヌケな悲劇かもしれないということももあるのかなという気がしますね。

かなり話が脱線しましたが、研究員という職種は、(特に研究開発型の)企業内において、その業務量の景気依存性が低と思います(少なくともコンキチはそう思う)。理由は、好景気だからと言って、良いアイデアがポンポン出てくるわけではないし、不景気だからといって研究を生産調整することは、自社の競争力をいたずらに低下させてしまうと思うからです。さらに、研究職は他の職種と比較して、裁量労働や経営補佐職といった、残業量に応じた手当が支給されない職位の人も多いかとも思います。

それから、研究員は熟練労働者に分類され、特に実験科学者(ガテン系研究員)は知識集約的かつ労働集約的な労働者と言えるかと思います。なので、解雇されにくいかも。

以上のようなことを鑑みると、研究員というお仕事は、それなりに魅力があるかもしれません。給料が景気に左右されにく、そこそこある。そして、馘首にもなりにくい。多分。
ついでに、就職は先生(研究室の教授)が紹介してくれる場合もけっこうある。


どうですか、大学入試を控えた受験生の皆さん。理系の学部に進んで、研究員を目指してみませんか?理系離れがさかんに叫ばれている昨今、以前に比べて合格が容易かもしれませんよ。しかも、地味だけど、生活には困らない安定した給料がみこめる(かも)。

分かってると思いますが、このブログは二流大しか卒業できなかったなんちゃって研究員の戯言なので、あまり本気にしないでください。

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