今年は、年初から有機合成のお勉強はそっちのけで、ミステリ小説を貪っていました。重点的に読んだのは、大倉崇裕の作品で、「三人目の幽霊」、「七度狐」、「やさしい死神」、「白戸修の事件簿」とかを読んでいました。で、そういった大倉作品の中でも一押しだったのが、「福家警部補の再訪」です。
この本は、「福家警部補の挨拶」に続く、福家警部補シリーズの二作目にして最新刊です。で、この福家警部補なんですが、所謂「倒叙モノ」というやつで、初めに犯人の犯行が描写され、その後、探偵(役)が犯人を追い詰めていくというスタイルのミステリです。有名かつ代表的な「倒叙モノ」というと、刑事コロンボや警部補古畑任三郎がありますが、福家警部補はそれらの正統な後継といってしかるべき倒叙モノミステリに仕上がっているのです。まさに、系譜を継ぐものです。
ところで、倒叙モノの代表格であるコロンボや古畑が大成功を収めたのは、探偵役の強烈な個性(キャラ)に頼るところも大きいとコンキチは考えています。クセがあり、かつ憎めない愛されるキャラ設定がクリティカルだと思うのです。そういったキャラ立ちの良さも福家警部補は備えています↓
福家警部補は、
(下の)名前は設定されておらず、捜査一課の(当然)警部補。身長152cm(小柄)で、髪はショート、縁なしの眼鏡をかけている。「刑事に見えない」と良く言われる。少しくらい寝なくてもケロッとしており、徹夜が続くのも構わない。酒にも強い。関係者が漏らしたほんの小さな矛盾も聞き逃さず、人の顔と名前は一度で覚えることができる。
というスペシャルなキャラクターを備えているのです。
ちなみにこの福家警部補なんですが、以前(2009年1月2日)NHKで1回だけスペシャルドラマとして放映されたことがあり、そのときの主演(=福家)は(コンキチの大好きな)永作博美(超可愛い)で、それが原作の福家警部補のキャラに恐いほどハマっていて良かったです。
どうです?あなたも福家警部補に興味が湧いてきましたか?
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