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2013年10月6日日曜日

Organobase-Catalyzed Aminolysis

最近、アマゾンでケース買いしたビールです↓


-水曜日のネコ MEMO-
-DATA- 
原材料 (raw materials)/ 大麦麦芽・小麦麦芽・ホップ ・オレンジピール・コリアンダーシード
アルコール分 (Percentage of Alcohol)/ 4.5%
-COMPANY- 
ヤッホーブルーイング
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
とっても香り高いペルジャンホワイトエール。fruity, spicyなとても良い香り。味わいはバナナの香味を伴いとってもfruityかつspicyな味。フィニッシュは淡く、味が静かにフェイドアウトしてゆく。ただひたすらにfruity, spicy sweet, freshで、飲むトロピカルなデザートに仕上がっていると思いました。


閑話休題


こんな文献を読んでみました↓

Organobase-Catalyzed Amidation of Esters with Amino Alcohols
Org. Lett., 2013, 15, 2506-2509.

エステルとアミノアルコールのエステル交換でアミドをつくるっていうお話です。

アミド合成は、カルボン酸とアミンの脱水縮合が最も一般的かつ古典的かつ周知されている方法と思います(Chem Rev., 2011, 111, 6557.)。

近年は、触媒反応も報告されています↓

solvent-freeで14 examples, 60-94% Yield
Tetrahedron Lett., 2007, 48, 3863-3866.


Green Chem., 2008, 10, 124-134.


Chem. Commun., 2012, 42, 666-668.


Green Chem., 2012, 14, 3220-3229.


J. Org. Chem., 2012, 77, 8386-8400.


Chem. Commun., 2012, 48-5434-5436.
(っていうか、エステル交換系の反応で、NaOMeはとりあえず試してみなければならない触媒最右翼だと思うんだけど、これまでアカデミック系では誰もやってなかったの?一つも特許出てないの?いい条件が見つからなかっただけ?後で読んでみます。)

KOtBu使用時→74% isolated yield
Org. Lett., 2005, 7, 2453.

で、This Workです。

著者らは塩基が触媒する反応(エステルのアミノアルコールによるアミノリシス)に興味を持っており、base (tert-BuOK, DBU, CsCO3, NaH, BEMP)と溶媒 (THF, Me2CO3, CH3CN, NMP, PhMe)のスクリーニングをして、最終的に、BEMP/CH3CNで最適化を行っています。

20 examples, 40 -100% isolated yield

室温で収率が低い場合は、40˚Cで収率が大きく改善します。それから、おしなべて基質一般性は良さそうです(ちなみにこの反応、バックグラウンドでも数%反応が進行します)。

他のホスファゼン塩基も有効で、トータルなコストを考えてbaseを選択するのがよいのでしょう。

BEMP : 99% (£ 150 / 5 ml; Sigma-Aldrich)
P1-tBu : 93% (£ 54 / 5 ml; Sigma-Aldrich)
BTPP : 82% (£ 52 / 5 ml; Sigma-Aldrich)


オペレーションの簡便さを重視するなら、BEMPはポリーマー担持品も市販されているので、それを使うと便利と思います(高いけど)。

最後にこのアミノリシスの医薬品合成への応用を例示しています↓

↑amidationのステップは、40˚Cで反応を行うと98% Yieldでいけるそうです。



以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)の文献メモでした。


あと、水曜日のねこは8缶セットもあります↓


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