2026年9月13日日曜日

沢渡温泉 2025:まるほん旅館 (二泊三日) その2

まるほん旅館の(ボクの)早朝は、一浴玉の肌の湯を浴むことから始まります。
だって、お湯が最高に最高に気持ちいいんだから。
前回のメモで温泉の硫黄香(単体硫黄は無臭なので硫化水素の匂いですね)に言及しましたが、同じ「草津の仕上げ湯」の二つ名を持つ四万温泉よりも明らかに濃厚ですね。やっぱ、地理的に草津に近いからでしょうか。
ボクの印象では泉質も沢渡温泉より四万温泉の方がマイルドです。
どっちも凄くいい湯なんだけど。
それにつけても、流石、草津の仕上げ湯ですわ。

さて、極上の湯小屋で至高の朝湯を楽しんだ後は、朝食の時間です。

朝食(2日目)
昨晩の夕食は信じられないくらい美味しくなかったんですが、無駄に趣向を凝らさない朝食は普通なんじゃないかと淡い期待を抱いておりました。
結果、見事に裏切られました。何故、何の変哲も無さそうな普通の朝飯が、しかも商売屋の朝飯が不味いのか。。。。。

気を取り直して参りましょう。
朝食の話をしたばかりでアレなんですが、宿泊プランってマックス夕朝2食付きじゃないですか。なのでボクのような連泊民はランチスポットを探さなければいけません。
ということで、沢渡温泉の数少ないランチスポットを探しに出かけました。

宿を出ると温泉街の山側の散策路(官舎山遊歩道)の入口(南側)があったので、早速寄り道してしまいました。
手の入った自然とはいえ、想像してたより険しいです。
進んで行くと西と東に分かれる分岐点があって、澤渡神社に抜ける東側に曲がりました。

途中、金比羅宮と三社様(三社権現)がありました。

澤渡神社に到着。

再び温泉街の大通りに戻って、東から西へと散歩がてら飲食店をチェックしていきます。
めぼしい店は、お蕎麦屋さん(よしのや)と中華屋さん(上州軒)くらいでしょうか。
西端まで歩を進め沢渡川までやって来ました(ココがバスの終点です)。
川が透き通ってますね。
川遊びする家族連れでまあまあ賑わっていました。
あと、駐車場にマフラー改造したカックいいシャコタンカーが並んでいて、地方のマイルド・ヤンキーって勝ち組だなって思いました。
実際、マイルドヤンキー家族仲間と思しき人達がBBQやってて楽しそうでした。
やっぱ、田舎はマイルドヤンキーしか勝たん!

沢渡温泉をいい感じに散策しているうちに昼食の時刻になりました。
上述した二軒のお店、お蕎麦屋さん(よしのや)と中華屋さん(上州軒)、どっちの店でお昼にするかの決断を迫られるたボクは決めました。お蕎麦好きの名に賭けて!

よしのや (沢渡温泉, visited Aug. 2025)
住所:中之条町大字上沢渡2259


-ビール (大) (700 JPY)-
スーパードライ。




-よしのやそば (ごまクルミ汁) (1,100 JPY)-
-RATING- ★★★
-REVIEW-
蕎麦と天麩羅セット。
星の入った浅黒い蕎麦からは芳醇なnuttyな香り。香りの割に大人しい味だけど、蕎麦様の味わいと自然な甘味を感じる。
蕎麦は薄い平打ちで、口の中でヒラヒラと踊るような感触と咀嚼時の少しボソボソした食感のコンボとコントラストが面白いし、ちょっと楽しい。
ツユは胡麻と胡桃の香り立ちがいいですね。しかしながら、胡麻のオイリー・胡桃のファッティー・かえしの強さが、ボディー強めの蕎麦対して弱い。
ちょっとヤケになって薬味の葱と茗荷を投入して蕎麦を啜ってみると、美味さミラクル・チェンジ!
薬味がツユの弱さを補完して、ボディの強度に均衡をもたらします。特に茗荷凄く良くワークしていると思う。
天タネは、苦瓜、南瓜、舞茸、大葉、茗荷。
揚り具合は凡庸で、全般的にちょっとベチャっとした感じ。
他は薄衣なんだけど、舞茸だけはフリッターチックで食感が良くない。
あと、群馬の蕎麦屋で天麩羅たのんで塩が最初から出してもらった店って、中之条の吾妻路さんしかないんだけど。。。。。
天つゆも出してもらえないわけんだけど、それがデフォなの? 


-もつ煮 (500 JPY)-
-RATING- ★★
-REVIEW-
程よく軟らかく、程よい噛み心地の味染みモツが普通に美味い!
塩味濃いめで、モツの味がキューっと締まって酒が進む。 
あと、七味映えしますね。


-そば焼酎 (500 JPY)-
-RATING- ★★
-REVIEW-
雲海的なものが出てくると思ったんですが、そば湯割りですね。。。。。
まあ、ええでしょう。





久しぶりに(といっても3食ぶりだけど)普通の美味しさ以上の食べ物にありつくことができて、なんか感激しました。

昼食に気をよくしたボクは、宿に帰投して再び一浴玉の肌。
何回入っても湯小屋と泉質と湯葉のような湯花に惚れ惚れしてしまいます。
ところで、湯小屋へ繋がる通路の入り口近くに、JCDデザインアワード2016金賞を獲ったっていう涼み処があるんですよね。
勿論、ボクもコイツで寛ぎました。

さて、罰ゲームのような夕食の時刻がやって参りました。
どうして毎度毎度不味いんでしょうか?
ハッ、分かりました。これは、宿泊客に自慢の湯小屋とピカイチな温泉一本にコミットさせるための策略に違いないです。
そっちがそうくるなら、乗ってやろうじゃないの。食後の「一浴玉の肌タイム」です。
5回目となる一浴玉の肌。なんなんでしょうか、この中毒性は。熱くて長くは入っていられないんですが、湯の外で熱を冷まし再び湯に浸かる作業が最早ルーティーン。
最高ですね。

この後、昼間の散策の疲れもあってか、すぐ眠りに堕ちました。その甲斐あってか、翌日の目覚めは早く、夜明け前に湯小屋を訪れることができました。
古風で趣のある湯小屋で空が白んでいくのを眺めながら浸る極上の「一浴玉の肌」の湯は、何ものにも代え難い体験となりました。夜が白むと、ミンミンゼミが忙しなく鳴いていました。

湯小屋を後にして身支度を整え、苦行(朝食)をこなして、7回目(最後)の一浴玉の肌をいただいて、まるほん旅館に別れを告げました。
やはり、源泉最チカの源泉掛け流しは最高ですね。 
そして確信しました。飯が不味くて部屋がカビ臭いのは、ピカイチな湯を心の底から楽しんで欲しいというツンデレな心遣いなのだと。その証拠に湯の良さを盛り上げるための舞台装置である湯小屋の手入れは行き届いています。
ビバ!源泉掛け流し至上主義!!

源泉です↓

(了)

2026年9月12日土曜日

沢渡温泉 2025:まるほん旅館 (二泊三日) その1

きっかけは四万温泉でした。
2024年の秋。ボクは四万温泉へ三泊四日の湯治の旅に出かけました。
see

四万温泉の最寄り駅はJR吾妻線の中之条駅で、そこからバスで四万温泉へと向かうんですが、なんと四万温泉とは違う温泉行きのバスがあるではありまでんか。行き先には沢渡温泉と書いてあります。
ニワカ温泉好きのボクは、このとき初めて沢渡温泉の存在を知りました。
調べてみると、鄙びた感満載で四万温泉と同様に「草地の仕上げ湯」と呼ばれる極上湯が味わえるらしいじゃないですか。しかも、「一浴玉の肌」と称される美肌の湯。ロックオンです。

それからおよそ10ヶ月後の2025年夏。 ボクは遂に沢渡温泉行きのチケットを手に入れたのでした。

投宿先は、源泉に最も近いと噂される宿の一つで、ジャパン・クラシックな湯小屋と総檜の風呂が自慢のまるほん旅館に決めました。

それでは読んでください。ボクの初めての沢渡温泉・夏を。

とりあえず、最寄駅の中之条駅に着くとお昼時です。沢渡温泉までの道のりはおよそ10 km (昇り)。バスで20分程度ですが、本数は少ないです。(荷物が無ければ)なんなら走ってもいいんですが飲食店が数軒しかないみたいなので、安全策を採って中之条でランチにしました。

前年、四万温泉を訪れた際に立ち寄ったお蕎麦屋さんで食べようと思ったんですが、行列しておりました。Too bad。でも、安心してください。隣にトンカツ屋ありますから。

竹の家 (中之条, visited Aug. 2025)
住所:中之条町伊勢町954-4



-熟撰 (500 JPY)-
小瓶。






-やまと豚のとんかつロース (160 g) (1,650 JPY)-
-ご飯 (150 g)・お新香・みそ汁セット (270 JPY)-
-RATING- 
-REVIEW-
油軽やかにカラッと揚がった衣を纏うカツが、はっきり言って超美味しい。
モチモチでしっとりした歯触りのお肉は、咀嚼感がキメ細かく淡白な獣の旨みがグッとくる。
驚いたのが脂のところで、ちょっと信じがたいくらい美味しかった。肉の部分よりも圧倒的にしっとりキメ細かい滑らかな感触で、脂身感を感じさせない心地良さ。メローな豚の獣フレーバーが穏やかなんだけどしっかりと口の中に広がって甘露です。
何も付けずそのまま食べて良し。岩塩を振って美味し。酸味の効いたトンカツソースも捨て難い。レモンのみキックとかレモン塩も間違いない。そして、カラシも忘れてはいけない。ここのカラシは酸味と塩味がけっこうあるので、カラシのみで十分だと思うけど、 そこからチョイ塩を効かせるのも味が締まる。ということで、ボクのオススメはカラシにチョイ岩塩足し。お好みでレモンを絞って。
あと、赤味噌ベース(多分)の味噌汁は、しっかりした味で美味しかったです。

竹の家さんは蔵を改装した店舗で、外観のみならず店内も昭和レトロな調度品で固められていて、雰囲気が良かったです。

やまと豚のトンカツで腹がいっぱいになって勇気凛々、いざ沢渡温泉へ!

バス揺られて中之条から+213 mの標高の沢渡温泉に到着しました。

中之条駅-沢渡温泉のバスは、平日6本、休日8本しかないので気を付けましょう!

沢渡温泉は宿数が(多分)10軒にも満たない本当にこじんまりとした温泉街で、普通の飲食店も少ないです。
草津や伊香保と較べれば四万温泉もこじんまりとしてましたが、沢渡温泉はそれに輪をかけた小スケール感で温泉一択という感じでしょうか。
いいすね、いいですね。アクティビティが温泉のみキックとか最高じゃないですか。
バス停から歩いて直ぐのまるほん旅館にチェックインすると、早速アクティビティ・スタートです。

まるほん旅館 (visited Aug. 2025)

住所:吾妻郡中之条町上沢渡甲2301

味わってやろうじゃないですか、一浴玉の肌とやらを。

感想です。
まず、浴場へと続く渡り廊下からエモいです。二階から一階へと総檜の浴槽を眼下に収めながら下っていくんですが、なかなかの演出です。
湯小屋の壁、床、天井の木材が美しいです。
天井が高いので開放感もあります。
いよいよ入湯。
無色透明の綺麗な湯からは、ふわっと漂う硫黄香。湯を浴んだ肌は軽やかで、気持ちいいですね。
そして、驚きなのが湯花です。
湯を揺蕩う生湯葉のような巨大な湯花は初めて見たました。
あと、けっこう熱い(攻撃力ある)ので、万全を期して入りましょう。
ボクは、湯に浸かっては熱りを取り、浸かっては熱りを取りを繰り返しました。
一浴玉の肌の二つ名に違わぬ素晴らしいお湯と思いました。

湯から上がって部屋で涼んでいると、程なくして晩御飯の時間です。
食堂に移動していただきました。

夕飯 (1日目)
-RATING- N/A
-REVIEW-
炊き込みご飯は米の芯残っていて硬いです。 それから、練り物が魚臭い。
南蛮漬けは酸っぱ過ぎるし、塩気の強い生ハムにドレッシング掛かってるとか、なんなの?
パプリカとかにポン酢とか合うわけないじゃん。弾くよね。
帆立は漂白剤臭いし、烏賊はゴワゴワ。
お肉も美味しくないし、タレが所謂エバラ焼肉のタレっぽくて、無駄に強い味で誤魔化そうとしてる感が満載。
あと、席がカーテンのすぐ側だったんだけど、カーテンがカビ臭くて、ただでさえ不味い飯がもっと不味くなりました。。。。。


予想以上に不味い食事でビビりました。
余計なやってる感出さなくていいし、もっと値上げしてもいいから、普通のご飯を出して欲しいと思います。
もうさ、普通に炊飯器で炊いた白い飯と、味噌汁、お新香、焼き鮭だけでいいです。マジで(お豆腐もあると嬉しい)。

さっき、食堂のカーテンのカビ臭さについて言及しましたが、ボクの部屋は南側だったんだけど薄っすらカビ臭かったんですよね。

まあ、飯が激マズで部屋も少々カビ臭くったっていいじゃないですか。
温泉宿の本分は温泉です。そして、まるほん旅館の泉質と湯小屋は文句無しに極上の一級品で、飯の不味さとカビ臭さを補って余りある神っぷりですよ。
勿論、食後に極上湯をいただいたのは言うまでもありません。

つづく…..

2026年9月11日金曜日

武雄温泉 2026:湯元荘 東洋館 (二泊三日) その3

武雄温泉最終日の朝、最後の源泉掛け流しをいただいてきました。
ツルスベ、ツルスベ の美人の湯が名残惜しいです(オッサンだけど)。
やはり、源泉掛け流し至上主義!

三日目の朝食も安定した旨さでした。
鰈の一夜干しを炙って食べるなんて、朝からリッチな気分です。
やっぱ、東洋館さんは純ジャパの気持ちを良く分かってますね。

簡素で清潔、質実剛健な宿を後にするのは後ろ髪惹かれる想いだけど、羽田へのフライトがあるので長崎空港へ向かいます。

武雄温泉駅から西九州新幹線で新大村駅まで、かもめに乗ってキュイーンとひとっ飛び。

新大村駅から長崎空港まではバスに揺られます。

空港に到着すると、いい感じにお昼どき。
いただきますか。

しょうぶ (長崎空港, visited Jul. 2026)
住所 : 大村市箕島町 593 長崎空港旅客ターミナルビル 2F

-本醸造 辛口 六十餘州 (760 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
淡麗な酒質も、やんわりした果実感がある。
飯に合いますね。
空港内は冷房が効きまくっていて冷えるでの、温まりました。

-長崎ぶり漬け丼 (2,300 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
鰤の身は必要十分に漬かっていて、しっとりした舌触りがご飯に良く馴染みます。僅かにフィッシーノートが気になるけど、鰤のスッキリした旨みが心地よいですね。
酢飯はほんのり甘く、粒立ちが気持ちよくて美味しいです。
生姜はチョイ甘もしっかり辛い。
セットのお椀は柚薫り、ふんわりした真薯が浮かんでいます。
海藻(海苔?)の上品な磯の香味が豊潤で旨みが深いです。

九州最後の日も、無事に長崎メシで腹を満たすことができました(ヤッタ!)。

しかし、しかしですよ、心の奥底からもう一人のボクが「何か食べ忘れてね?」と囁きます。

ピッコーン!
思い出しました。ちゃんぽんと双璧を成す長崎の伝説のソウルフードを。
ザ・長崎皿うどんです。
けっこうお腹いっぱいだったんですが、脂汗を振り絞って食して参りました。長崎到着時にちゃんぽんを食べた店「牡丹」で有終の美を飾ろうではありませんか!

牡丹 (長崎空港, visited Jul. 2026)
住所:大村市箕島町593 長崎空港旅客ターミナルビル 2F

皿うどん (細麺/パリパリ麺) (1,300 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
お野菜をはじめ具沢山で嬉しい。
味付けはライトで甘め。
味は悪くないんだけど薄味かつマイルド過ぎて、ちょっと物足りない。
お酢やカラシで味変しても、ベースの味が大人し過ぎるので、味変映えしてないなと思いました。

ボクのど真ん中の好みではなかったけど、本場の皿うどんを食べることが出来て感無量です。
あと、皿うどんを食べて確信したんですが、
長崎の料理の味つけとか、お醤油(土佐醤油)って甘いの多いよね。これが長崎の砂糖文化ってやつなんでしょうか。

三度目の九州への旅は、長崎と佐賀を巡ってとっても満喫しました。西九州新幹線(かもめ)にも乗ったし。
それにつけても、九州って飯旨いよね。また行きたいな九州と思うにわか温泉大好きおじさんでありました。

(了)