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2008年3月5日水曜日

20%ルールという選別

この間の土曜日だったか、テレ東の番組で、日本の優秀な人材が海外に流出してゆく的な番組がやっていました。で、Google本社に勤務している日本人男性がでてきて、

みんな頭の回転がもの凄くはやい
しびれるような感覚で仕事ができる
上を目指すしかない(という溌剌とした感じで)

的なことを言っていたと思います(かなりうろ覚えですが)。

それから、あの有名な20%ルールについてジャブ程度に言及していて、Googleの社員が任天堂Wiiで遊んでいる画が流されました。

非常にトレランスな印象をうけましたね。書籍でGoogleの寛容性は読み知っていましたが、映像でみるとその度合いが一層深くこころに刻み込まれた感じです。

こういった寛容性が優秀な人材を引きつけるのかなと思うとともに、優秀でない人材(まあ、平たく言えば、つかえない人材)を排除することにも機能していると感じました。

トレランスな環境下で、自律的で卓越した人材は、その才能を縦横無尽の使いまくるのでしょう。但し、そうでない人材(つかえない人材)は、強烈な寛容性というプレッシャーの中で、いたたまれなくなると思います、劣等感にさいなまれて。

コンキチは、Googleは強烈なトレランスによって従業員を選別していると感じました。

そういえば昨年読んだ、ダイヤモンドハーバードビジネスレビューの2007年9月号に『「理想の職場」の作り方』という論文が載っていて、その中でホール・フーズ・マーケット(無農薬、健康志向の高い食材を扱っている)という企業の事例が紹介されていました。同社ではチームワークを雇用の基本原則としていて、各店舗の各部門で少人数のチームが編成されており、そのメンバー達に試用期間後の採用予定者の本採用の採用決定権が100%付与されているそうです。ボーナス等の業績評価はチーム単位で実施され、新規メンバーの本採用プロセスにおいて、「本当に仕事のできる人物を選ぶ」という強力なインセンティブが組み込まれているわけです。

ホール・フーズ・マーケットの場合は、強力に動機付けされた人間により人材の選別が行われていますが、Googleの場合は、20%ルールに代表されるような、強大なトレランスがオートマティカリーに人材を選別しているのだと思います。

つまり、Googleはシステムの中に人材選別機能がビルトインされている
(と思います)

やっぱりGoogleは凄い会社です。

管理されることに慣れ、つかえない人材にカテゴライズされるコンキチは、Googleはいずれ世界を制圧すると思うのでした。

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