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2008年4月24日木曜日

マクロサイクリックムスク (6) Synthesis of Civetone

シベトンの合成法です。シベトンはZ-体なんですが、E-体も含めていきます。

まず、
ref. Ber., 1942, 76, 142.; J. Am. Chem. Soc., 1948, 70, 34.;
Chem. Ind., 1978, 3, 165.; An. Quim., Ser. C, 1982, 78, 304.
threo-aleuritic acidを使っている方(上段)が初めてのE-体合成の報告らしいです(シベトンはZ-体)。合成までに、7 or 8ステップを要するらしいですが、このREVIEWには最後の方のステップしか記載されてませんでした。

下段はcorkから単離される原料を使った合成法。工業的合成法の提案だそうです。また、この原料は、C-16のthreo-aleuritic acidの末端アルコールのアルデヒドへの酸化、triethyl phosphonoacetateを用いたWittig-Horner反応で増炭して合成可(J. Chem. Sect. B., 1996, 35, 1043.)。

次に現行(とおのREVIEWには書いてあった)の工業的合成法は↓
ref. Helv. Chim. Acta., 1948, 31, 543.
Claisen縮合、脱炭酸、アセタール保護、Acyloin縮合。その後はよく分かんないけど、α-ヒドロキシケトン骨格がオレフィンに変換。

他の合成法は↓
ref. J. Am. Oil Chem. Soc., 1994, 71, 911.; Synlett, 1991, 507.; Tetrahedron Lett., 1980, 2955.
オレイン酸エチルのメタセシス(理論収率50%をベースにして、99%)、Dieckmann環化、脱炭酸。メタセシスは濃度依存性がなく、Dieckmannはhigh dilution condition (0.024 M)。3 stepsで47-58%。

red. Synlett, 1991, 507.
max. 24% yield。閉環メタセシスで重合のため低収率(10-2 M~10-4のhigh dilutionでもダメ)。

ref. Tetrahedron Lett., 1977, 3285.
2番目にschemeのアシロイン・プリカーサーの合成法。クロム酸酸化なんて可愛らしいです

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