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2008年10月13日月曜日

ユニクロ考

大人の娯楽誌「週刊東洋経済(2008/10/11特大号)」に、ユニクロの特集記事と柳井会長兼社長のインタビュー記事がありました。

ユニクロの特集記事では、あるアパレル関係者の試算と題して、「3,900円のユニクロのジーンズを、卸中心の大手デニムメーカーが同じ原価で作れば、販売価格は8,000円を超える。さらに、スケールメリットを生かしたユニクロの調達力まで考慮すれば、同じクオリティで作ると12,000円以上の値札がつくだろう」という記述がありました。

っていうか、昨日ユニクロに買い物に出かけたのですが、自分、ユニクロで初めてジーンズを購入してしまいました。
密かにコンキチはジーンズはリーバイス派で、何年か前まえまではユニクロのジーンズを心の底から馬鹿にしていました。で、今回の東洋経済の記事をみて、ユニクロのジーンズってそんなのクオリティ上がってるのといった半信半疑な気持ちでユニクロジーンズを手に取ってみると、なかなか良い風合いではないですか。しかも、2,990円。クオリティとコスト•パフォーマンスに負けて購入する運びとなりました。


ところでこの特集記事では、ファーストリテイリングがどうやってV字回復(? 「L字」じゃないの?)を成し遂げたかの理由的なものが言及されています。
記事では、サプライチェーンなどのオペレーション効率の向上と、「ファッションを取り入れたベーシック商品」というポジショニングを再定義することが奏功したと述べられていたように思います。

でも、もっと重要なものがあったとコンキチは思いますね。それはズバリ、


芸能人をふんだんに使ったプロモーション


だと思います。

勿論、記事で言及されていることも重要であったに違いないと思いますが、一番効いてるには宣伝だと思う。

多数の著名芸能人に自社製品着せて世間に、その知名度とスタイリッシュ(カッコいい人や綺麗な人は、基本的に何を着ても似合う)さをアピールする。こうした宣伝の物量作戦でユニクロはブランド化したのではないかとコンキチは感じています。

もう十数年前のことですが、大宮の17号沿いにユニクロの店舗があったと思ったのですが、その当時の印象は、ナショナル•ブランドの出来の悪い(人気のなさそうな)品をディスカウント•プライスで売る店なんだなというものでした。

それが今や一点、SPAに事業転換しユニクロブランドを確立した。初めはEDLP的な感じで、けっこうバカにされていた感もあったように思いましたが、今や国内にユニクロと伍していけるようなアパレルメーカーは皆無といって良いでしょう。これって、多くはプロモーション(Promotion)に帰するとコンキチは思うな。

勿論、
a) マス•マーケットの購買意欲を刺激するプライシング(Price)
b) サプライチェーンの強化(Place)
c) クオリティー、デザインの向上(Product)

も事業拡大に寄与しているとは思うけど。


ちなみにコンキチは、この一代でユニクロの繁栄を気づき上げた実績をもって、柳井会長を尊敬しています。ちなみに柳井会長の座右の書ともいうべきこの本↓も当然読了しています。


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