先日、日本初の本格的ワイン醸造場として名高いシャトーカミヤ (Chateau Kamiya)に行ったときのメモです↓
-La Terrasse d'oenon (Chateau Kamiya) memo-
-名前は忘れたけど煮込んだ羊肉料理 -
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
野趣的なくさみが少しあるもそれぼど気にならないレベルで逆に食欲をそそる。とっても柔らかく煮込まれたお肉はjuicyで官能的な歯触り舌触り。ソースが良く絡んで旨い。肉自体も旨い。
-Cranberry Lager-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
紫蘇ジュース様のjuicyさとシャンパンを想起させる香り。fresh, light, sweetなテイストでジュースっぽい。alc. 3%。
-Weizen-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
バナナ様の強い香り。白ワイン様の香り高さ。spicyな香味。夏にベストマッチな爽やかな白ビールに仕上がっている。
waiter & waitressのホスピタリティーも十分満足いくもので、近所にあったら足しげく通い詰めたいレストランと思いました。
閑話休題
こんな文献を読んでみました↓
Nucleophilic Trifluoromethylation of Carbonyl Compounds : Trifluoroacetaldehyde Hydrate as a Trifluoromethyl Source
J. Org. Chem., 2013, 78, 3300-3305.
カルボニル化合物への求核的トリフルオロメチル基付加反応のお話です。
古典的なCF3シントンを発生させるトリフルオロメチル化剤には、TMSCF3 (Ruppert-Prakash reagent)、phenyl trifluoromethyl sulfone、フルオロホルムがあります。あと、近年開発された試薬にはこんなのがあるそうです↓
でThis workですが、本報で著者らは他の既存試薬を用いた新たな求核的トリフルオロメチル化法を開発しました↓
optimal conditionsは、Trifluoracetaldehyde monohydrate / t-BuOK / carbonyl compound (substrate) = 1.5 : 6.0 : 1.0で、20 examples, up to 95% isolated yieldです。
基本的な考え方はColbyらの報告と同じで、脱離していくのがtrifluoroacetate (Colby)かformate (This work)の違いで、本報告のウリは原子効率の高さと「CF3」の有効活用です。
ニトロ基やトリフルオロメチル基のような強力な電子吸引性置換基を有するベンズアルデヒド誘導体では0% yield。電子的効果に較べて立体効果の影響は軽微です。また、エノール化するアルデヒドも全然ダメです(ちなみに、Colbyらは、ニトロ基やトリフルオロメチル基のような強力な電子吸引性置換基を有するベンズアルデヒド誘導体やエノール化する基質を試していない)。
あと、著者らは本反応とColbyらの報告(http://researcher-station.blogspot.jp/2013/08/new-trifluoromethylation-reagent.html)について、DFT計算して考察しています。
ぱっとみた感じ、ボク的にはColbyの試薬の方が使い勝手が良さそうかなと思いました。
ちなみに試薬レベルのアルドリッチ価格は↓
Hexafluoroacetone trihydrate (Colby's method) / 15,500 JPY (25 g)→ 136,443 JPY/mol
Trifluoracetaldehyde monohydrate (This work) / 44,100 JPY (25 ml=36 g)→ 142,149 JPY/mol
以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)の論文メモでした。
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2013年9月1日日曜日
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