-嵯峨谷 神保町店 memo-
-小あじ御飯セット(冷もり) (480 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
あじ御飯/ あじのほぐし身が旨い。少し辛めの塩加減と、柔らかくて優しい感じの食感が良い。あじ自体が滋味深い。白ごまの上品な香ばしさが良いアクセントになっている。また、御飯もふっくらしており旨い。
冷もり/ 蕎麦は石臼挽き十割の平打ち。瑞々しく、それでいて水はしっかり切れている。舌触りはけっこう滑らか感がある。蕎麦らしいtop note。噛み進めると胡桃様の香味が仄かに漂う。ツユはカツオ節の香味が仄かに漂う辛めツユで、平打ちの蕎麦に負けていない。けっこうしっかりしたbody。浜町藪そばと同様に徳利無しスタイルで、蕎麦を食べ進んでいっても水っぽくなる感じはしない。蕎麦とツユの相性は良さそうだ。正直、この価格でこのクオリティーは驚いた。また行きたい。
-プレミアムモルツ (生ビール) (150 JPY)-
ジョッキは小さめのような気もするけど、150円は純粋にコスパが高い。
あと、会社の先輩に「旨い」と勧められたので行ってみたゆで太郎(増税前)↓
-ゆで太郎 memo-
-かきあげそば (380 JPY)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
蕎麦は少し細めで素麺様の食感でツルツル感が大きい。異臭はないが、蕎麦の風味に乏しい。ツユは甘味少なく、finishに少し酸味がある。具は、かきあげ、わかめ、ネギ。コスパはそこそこあるんだろうと思う。
-朝そば (もりそば) (290 JPY)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
かきあげと玉子(温泉卵をチョイス)が付く。蕎麦はやはり素麺様の味と食感。ツユは変な異臭を感じた。あと、スーパーの薄めるタイプのそばつゆを濃いめにした印象。かきあげは油でべたべたしている。
ゆで太郎って、蕎麦粉使用率50%以上(55%程度?)を謳ってたり、「三たて」アピールしたり、つゆの素材にもこだわってるとか言ってるけど、純粋に旨くないんだよね。あと、名前もダサい(死語)。激安チャーンが、味が足りない分を小難しい能書きでこだわってますよアピールで補おうっていう作戦なんだろうけど全然ダメです。
それに対して、嵯峨谷は「石臼挽き十割」と「名物あじ御飯」以外はこれといった能書きはないです。だけど、期待しちゃいけない感じの低価格で、驚きのクオリティーをたたき出しています(ちなみに、嵯峨谷のもりそば単品は280円)。
閑話休題
Question
2000年時点で、世界各国に派遣されている国連平和維持軍に最も多くの兵士を送ってい10カ国のうち9カ国を答えよ?
Answer
インド、パキスタン、バングラディシュ、ヨルダン、ナイジェリア、ガーナ、ケニア、ポーランド、フィリピン
(何れも貧困またはそれ以下と格付けされている)
上記内容は「だから、国連はなにもできない」という本に書かれていることです。この本はそのタイトルにもある通り、国際連合についての話で、先進国のパワープレイと国連の無力さ、そして蹂躙されるのはいつも力に弱いものであるという現実が語られています。
国連(United Nation)というと、常任理事国(特にアメリカ)が実質的に仕切っており、派兵もアメリカを中心とした西側諸国が多数派なのかと思っていましたが、全くの間違いでした。
そして、国連は「内政不干渉」と「当該国の主権」という壁に阻まれて無力な存在であるといいます。国連は安全保障理事会の決議の「執行機関」に過ぎず、加盟国に対する強制力は無いのです。そう、
国連は自主的な実態を持っていない。
よって、国連はないもできないのです。
本書では、国連が介入したソマリア、ハイチ、ルワンダの悲劇を取り扱っています。
例えばソマリアへの派兵では、治安が悪すぎて援助物質が途中で略奪されるため、安全保障理事会が「ソマリアにおける人道援助活動に適した治安を確立」することを決議し、初めて武力行使が許されたオペレーションだったそうですが、多国籍軍による侵攻がもたらしたものは、さらなる混沌だったといいます。すなわち、中途半端な軍事介入により、国内の武装部族間の力関係のバランスが崩れ、治安がさらに悪化したということ。
ハイチの場合は、クーデターにより大統領を追放した軍事政権を"平和的な手段"で倒すため、3年間経済制裁を行ったが、悪い奴らは闇ルートでウハウハし、普通の国民が疲弊していっただけだと言います。「クーデター」、「経済制裁」というキーワードは、現在のウクライナの状況を想起させます。そして、アメリカをはじめとする西側先進諸国はクーデター政権を支持しているというパラドックスに笑いが止まりません。結局、弱小国家は大国のパワープレイに翻弄される定めなのでしょう。
そしてルワンダ。映画「ルワンダの涙」(観たことないけど)で描かれている大虐殺をリアルにレポートしている。国連多国籍軍の介入は、ルワンダの二つの部族であるフツ族とツチ族の部族間の対立だ。で、大まかなストーリーは以下の通り↓
フツ族のツチ族に対する不満爆発→多くのツチ族が殺される(60万のツチが虐殺を恐れて外国に逃げたと言われている)→ウガンダのツチが愛国戦線を作りルワンダに攻め入る→泥沼の戦い→難民増大→ツチによるフツ難民の虐殺が続々と報告→多国籍軍介入→ツチ軍が勝利して新政府樹立→キホベの難民キャンプで大量虐殺
っていうか、リアルに土人国家のメンタリティーじゃない?北朝鮮がはるかにマシに感じるよ。ルワンダの二部族の価値観は我々先進国の国民のそれとは大きく乖離しており、そこに「内政不干渉」と「当該国の主権」を旨とする国連が介入するとこうなるという貴重な事例だと思いました。
こういった貧しく、混沌の中にある国の話を聞くと、アジア唯一の先進国「日本」に生まれたことの幸運をひしひしと感じます。ほんと、先進国に生まれるということはもの凄くラッキーなことと思いますよ。プライマリーバランスが万年赤字でも、経常収支が赤字に転落しても、公的年金がヤバい感じでも、少子高齢化が加速したって、財政破綻したって、ジェノサイドはおこらないから。そう、
先進国でジェノサイドは起こらない
ところで、先進国のメリットは国連多国籍軍にも及びます。その分かり易い例は補償金の額ではないでしょうか。平和維持任務中に殺された国連軍に支払われる補償金は、西側先進諸国のほうが発展途上国より四倍も高いという現実です。
先進国国連兵士 85,000 USD/人
第三世界兵士 平均19,5000 USD/人
これは、補償金の算出基準が、兵士の出身国の規定に基づいているからだそうですが、貧乏人より金持ちの死に多くの補償金が払われている現実は、
貧乏人と金持ちの命の値段は違う
ということを端的に示してるとしか言いようが無いと思われます。そう、人は平等ではない。先進国の国民は、先進国に生まれたという幸運のみによって貧しい国の人々より圧倒的な豊かさを享受している。自国の劣等産業を護るために関税障壁を儲けて、最貧国の農家の収益を略奪することもできる。
さらに国連軍に関して言及すれば、西側諸国は任務のえり好みをするが、貧しい国は国連の白紙委任状を渡し、最も危険な任務において、進んで最前線に立つといいます。しかも、ほとんどの加盟国は国連の割り当て金をきちんと納めていないので国連は万年資金難で、装備は自国の装備に頼ることになる。貧しい国は充分な装備はなく、金のない国連から満足な装備を与えられることもなく、彼の国の兵士は危険にさらされているといいます。例えば、棒で地面を探って地雷を撤去とかするって書いてありました。はっきり言って、先進国からみたら
貧困国はどんだけ無理ゲーさせられてんだよ
と思わざるを得ません。
いやぁ、先進国に生まれてマジラッキーでしたよ。国内で議論されている格差なんて屁みたいなもんです。
格差是正とか平等とかを掲げて声高に叫んでいる人達って空しくならなのでしょうか?だって、
不公平こそグローバル・スタンダード
なんだから。
以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)の読書感想文でした。
PS
小沢一郎とかいう政治屋は、かつて国連軍推ししていたと記憶してますが、それって空恐ろしい発想だなと思いました。彼が政治の表舞台から完全に消失してホッとしています。
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