モーリス・ルブランの小説のタイトルみたいですが、そうではありません。
エリヤフ・ゴールドラット博士の新著「ザ・クリスタルボール」を読了しました。
今回のお題は、小売り業のサプライチェーン。はっり言って、AAA (トリプルA)のサプライチェーンと賞賛されるセブン-イレブン・ジャパンを擁する我が国の読者にとって、これといって目新しいアイデアはなかったと思います(セブンって当たり前のように至る所にあるけど、凄い革新的なことを沢山やってきた会社なんですよ)。
だた、いつもながらゴールドラット博士の、物事を分かり易く噛み砕いて伝える能力というのは健在で、読み物としてとても楽しめます。
今でこそ、コンキチは趣味「経営学」なんて嘯いていますが、8年くらい前はそんなものに全く興味がありませんでした。っていうか、そんな学問分野の存在さえも知らなかった。そんなコンキチをそういった分野に導いてくれる発端となったのが、ゴールドラット博士の「ザ・ゴール 」だったと思います。
当時、トヨタ生産方式も全く分からず、所謂ビジネス書さえも全く読んだことのなかったコンキチは、ザ・ゴール の物語の面白さと、そこで示される画期的なソリューションに胸が熱くなったのを記憶しています。
その後、トヨタ本やアカウンティング本を読み漁り、投資本を読み漁り、経営学や戦略論を読み漁り、ゴールドラット本は欠かさず読了して今に至ります(っていうか、本業の有機化学の勉強はしなかったのかと突っ込まないでください)。
SCMに耐性のついてしまったコンキチには、楽しい読み物以上の価値は見いだせなかったけれど、そういったものに触れたことのない若い人(学生さんとか)に読んでもらいたい本と思いましたね。
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2009年11月23日月曜日
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