それから、ボクお大好きな街である浅草でビールを呑んだときのメモです。入ったのは、雷門すぐ側の酒屋"大桝"さん(see https://researcher-station.blogspot.com/2018/05/no.html)が展開するビアホールで"浅草ビアホール D's diner"っていうお店です。
-オゼノユキドケビール ブラウンバイツェン (瓶) 330 ml (800 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
果実の香り、爽やかなラムネ様の香り、citrus noteもあるような気がする。
程よいroast感、酸味、甘味のバランスが抜群に良い。それからcreamy感もGOOD!!!
finishのbitterがなんとも心地よい。
-厚切りすぎるベーコンステーキ 100 g (650 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
好ましいとっても良い匂いの酸っぱい香りが堪らない。そして、ぷりっぷりの脂のJuicy感が最高(でも、胃がもたれる)。
つけあわせの野菜はお酢が効いていてアクセントとしうてGood!。
-YEBISU STOUT CREAMY TOP Regular 400 ml (490 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
いい香りのmiso-like note。期待通りの甘い焦げた香り。とってもキメ細かい泡。
roast, sweet, sournessの 何も申し分なし。
硬めでスレンダーでキメ細かい口当たりが、真剣、泣かせる。ほんの少しのearthyとpowdery感も。とっても旨い!
閑話休題
こんな文献を読んでみました↓
Evaluation of alternative solvents in common amide coupling reactions: replacement of dichloromethane and N,N-dimethylformamide
Green Chem., 2013, 15, 596-600.
またアミド化 (脱水縮合)の話です。
本報(当時)のSciFinderを使った著者調べでは、およそ68万のアミド化反応のうち、83%がジクロロメタン(36%)かDMF (47%)中で反応を行なっているそうです。両者とも安全性の高い溶媒とは言いがたく、それなりの規制があります(ラボユースではガンガン使うけどね)。
一方、"Green Solvent"として(一応)脚光を浴びている2-MeTHFのアミド化反応における使用率はたったの0.04%です。
まあ、古典的な溶媒は過去の膨大な蓄積があるから多いのは当然。
それから、非プロセス系の人にとっては、「環境調和?なにそれ美味しいの?」っていう感じでしょう。
なので、新しい"Green Solvent"の使用率が上がらないのは、然もありなんといったところと思います。
で、本報では5種類の縮合剤について溶媒効果を検証しています。検討した縮合剤はこちら↓
検討した溶媒は、TBME, CPME, CH2Cl2, DMC, DMF, EtOAc, IPA, 2-MeTHF。
検討の結果が下の表↓
red = <50% conv., orange = 50-70% conv., green = >70% conv.,
** indicates 100% conv. within 1 h.
CH2Cl2とDMFはよく使われている溶媒だけあって、おしなべて非常に良い結果です。では、他の溶媒はどうかというと、DMC、EtOAc、2-MeTHFもCH2Cl2やDMFに伍する良い結果を与えました。
本報の目的はCH2Cl2とDMFに取って代わるグリーンな溶媒を探すことが目的なので、反応の成績が良く、よりグリーンな縮合剤であるCOMUをセレクトして、DMC、EtOAc、2-MeTHFの反応溶媒としての実力の検討が続きます。
その結果がこちら↓
Completion time
acid (1 eq.), amine (1.2 eq.), iPr2NEt (2 eq.), COMU (1.5 eq.), solvent (0.2 M).
DMC、EtOAc、2-MeTHF溶媒で、殆どが4時間以内で完結していて、CH2Cl2やDMFと同等の結果をマークしており、十二分に代替可能です。
以上、まとめますと、
脱水縮合はDMC、EtOAc、2-MeTHFでイケイケ
なんか、こん論文読んで思ったんだけど、
サイエンスの世界も、前例主義が蔓延りまくりッスネ
悔い改めたいと思いました。
二流大出のテクニシャン(研究補助員)の脱水縮合メモでした。
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