-車屋 memo-
-活穴子白焼 (900 JPY excluding tax)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
薬味&調味料は柚子胡椒。柚子胡椒はかなり強力な濃い味。
穴子はぷりっぷり。注文してから捌いて焼いているようだ(なのでけっこう時間がかかる)。面白い味だけど、ボク的にはもっと硬くて締まった食感の穴子を塩(or 抹茶塩)と山葵で食べたかった。
柚子胡椒は強烈だけど、ぷりっぷりの大振りの穴子にちょっと載せて食べるとかなり良い。
-穴子天ぷら (680 JPY excluding tax)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
衣が厚くてゴワゴワしている。天つゆが付いてくるんだけど、これが"Hot"で驚いた。これは注目に値すると思う。Hot & Hotで合理的。
薬味は大根おろしとおろし生姜。塩で食べたかったので、お塩を持ってきてもらったんだけど、少し目の粗い塩(要は粗塩)で天ぷらにはイマイチ。ゴワついた衣は天つゆ仕様という気もする。
-鯖の一本寿し (1,000 JPY excluding tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
注文してから鯖を捌きはじめる(これに限らずお魚系はそう)。半身を全部使って9カットしたものが提供される。身には良い塩梅に塩を振っている。
ご飯はかなりネチョネチョしているが、これは良いネチョネチョ(こんなの初めて)。嫌な感じがせず絶妙な仕上がり。あと、ご飯には胡麻とゆかりチックなものが仕込まれている。
鯖自体の活きが良くて最高に旨い!
-生ビール (中) (600 JPY excluding tax)-
-萬歳楽 釼 山廃純米 (700 JPY excluding tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
原料米:五百万石 (晩植米)
原料米産地:石川県白山市
アルコール度数:16度
精米歩合:68%
仕込水:手取川水系伏流水
日本酒度:+8
酸度:1.8
アミノ酸度:1.5
雪冷えで提供される。
基本、鋭めの辛口で、根底に穏やかながら酸、甘、苦といった旨味がしっかり感じられる。芯の太さを感じさせる辛口に仕上がっている。
温度上昇に伴い、この"旨味"が強調される。
これは旨い。
-どぜうの唐揚げ (500 JPY excluding tax)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
美味しいんだけど、カラッと感がちょっと足りない。クセがなくて旨い身。穏やかながら、しかりしたbodyがある。
閑話休題
以前読んだ
"貧乏人の経済学
もういちど貧困問題を根っこから考える
Poor Economics
A Radical Rethinking of the Way to Fight Global Poverty"
で語られている、ケニアのJCとJKのセックス事情についてメモしようと思います。
貧しく教育を受けていない女性は、豊かで教育を受けた女性に比べてずっと避妊をしない傾向にあり、貧しい女性のあいだで現代的な避妊法の利用率は増えていないといいます(当時)。
そして、貧しい国ケニアの女子学生(調査開始時点で12-14歳の妊娠経験のない生徒)の追跡調査を行ったところ、彼女等の平均妊娠率は、
1年後:5%
3年後:14%
5年後:30%
だったそうです。ちょっと先進国では信じがたい数値かと思います。
早期の妊娠は、それ自体が望ましくないことに加えて、ケニアではHIV/AIDSの罹患リスクの上昇も意味するといいます。なので、ケニアの女学生の妊娠&HIV/AIDS罹患を抑制すべく、次の4つのプログラムが実施されました。
1) ABCD作戦
自制 (Abstain), 信仰心 (Be faithful), コンドーム (Condoms), あるいは死か (Death)の頭文字を取った性的禁欲プログラム。カリキュラムの指導方法について教師の研修を行い、学校でのエイズ教育に割かれる時間を増やした。結婚まではセックスするなと教えられ、コンドームは話題にされない。要は、婚外セックス禁止令。
【結果】→ 効果なし(妊娠率変わらず)。
2) 金持ちおじさんプログラム
高齢男性のほうが若い男性に比べてHIVの感染率が高いという事実を教えた。
15-19歳の女性は同じ年齢層の男性と比べてHIVの感染率が5倍高い。このことから、若い女性は比較的感染率の高い年上の男性とセックスすると考えられる。
【結果】→ 効果あり。
(経済力のある)年上男性(金持ちおじさん)とのセックスが激減するとともに、同年代の男性とコンドームをつけたセックスも促進。
1年後妊娠率 | |
プログラム実施学校 | |
プログラム未実施学校 |
3) 制服プログラム
少女たちが学校に残りやすくするために、学校の制服代を負担する。
【結果】→ 効果あり。
制服が提供された学校における10代の妊娠率が14%→11%に減少。
制服が無料になったことで学校に通い続けた少女の3人に2人は最初の妊娠を遅らせた。
4) ABCD作戦と制服プログラムを併用
【結果】→ 効果なし。
新しい性教育カリキュラム(ABCD作戦=婚外セックス禁止令)が制服配布のプラスの効果を帳消しに。これは興味深い。
ハイ、以上の結果から次のようなストーリーが真実味を持ってきます、すなわち、
a) ケニアの少女たちは避妊しないでセックスすると妊娠することを十分に理解している。
b) 子供ができれば父親の男性は自分(少女たち)の面倒をみてくれる→十分な結婚資金のない若い男性よりも相対的に経済力のある年上の男性(金持ちおじさん)の子供を妊娠しようとする。
c) 制服配布という経済的援助は、少女たちが学校に残りやすくして、妊娠しなくてもいい理由を与えることで、出産率を下げる。
d) ABCD作戦(婚外セックス禁止令)は婚外セックスを阻止して結婚を奨励するので、少女たちは夫探しに向かい、制服配布の効果を帳消しにする。当然その夫探しのターゲットは"金持ちおじさん"。
といったことが推測されます。
ここまでをまとめますと、
貧困国の貧しい少女たちは、妊娠出産や性行為を経済的な側面から自分でコントロールしている
です。
本書の冒頭で、
「貧乏人は、他のみんなと比べて合理性に劣るわけではありません-その正反対。まさに持ち物があまりに少ないからこそ、彼らは選択をきわめて慎重に考えることが多いのです。生きるだけでも、高度なエコノミストにならなくてはやっていけない。」
とありますが、ケニアのJC & JKのお話は、彼女たちの置かれた環境下においては、ボク達先進国の住民と変わらない合理性の発露の一例だと思います。
つまり、
貧乏人も合理的
なのです。
最後にone more thing。
貧困国には就学率が上がらないという教育問題もあるかと思いますが、これは学校がないからではなくて、教育方針がエリート志向であることに起因する不登校だといいます。つまり、おバカさんはドロップしていくのです。これは、生徒たちの理解が不十分なまま進学して、かけ算の九九もできない大学生を製造してしまうどこかの極東の先進国とは大違いです。先進国に住むボクたちは、各種の社会制度に保護された、甘ったれた立場にいるということを意味しているのです(ただ、よりセーフティーな社会制度を構築できるより重要な能力の有無が、先進国とそうでない国との分水嶺となるのだと思いますが)。
以上、先進国に生まれて死ぬほどラッキーだせ!!!と思う、二流大出のテクニシャン(研究補助員)の読書メモでした。
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