会社を去る日の彼女の表情は、晴れ晴れと快活でした。そんな彼女の決断力と行動力、それから若さに羨望の念を抱かずにはいられないコンキチであります。
ここで簡単の転職を決めた後輩とコンキチのProfileを書きます↓
後輩
性別/ 女性 (ウチのカミさんってけっこう美人なんだけど、もっと美人)
年齢/ 28歳(推定)
最終学歴/ 修士
その他/ 未婚、扶養家族為し
コンキチ
性別/ 男性
年齢/ もうすぐ32歳
最終学歴/ 修士
その他/ 既婚、扶養家族3人、二千数百万の住宅ローン有り
正直、持てるリスクをひしひしと感じる今日この頃です(身軽さがなくなった)。
「仕事が面白くないから」とか「上司との人間関係に難有り」とか「このままでは自己実現できない」といった理由で、会社を潔くスパッと辞めるには、失うものが大きくなりすぎた感があります。
転職したからといって、新しい職場で行う仕事に満足できる保証はないし、年収だって下がる可能性が高いかもしれません。新しい職場でも嫌なやつも相変わらずいるかもしれないし、転職すればいままでの嫌だったこととか、物足りなかったことが全部解決されると楽観することはコンキチには憚られます。
少々のことには目を瞑って、嫌なことは出来るだけ避け、周囲からのバカっぽい指示とか雑音とかはバシッと無視して、自分の趣味に没頭しつつ、会社にしがみついて生きていくという選択もあながち悪いものではないかもしれないと考えています(かなりネガティブですが)。
あと、コンキチの場合、
「コンキチさんは何(仕事)をやってらっしゃるんですか?」
という問いに、
「香料会社で研究員やってます」
と答えられることに、なんていうんでしょうか、ちょっとした優越感を感じたりしていて、これが会社を辞すことを思いとどまらせる一要因にもなっています。
それから、会社で自己実現できないからといって、人生で自己実現できないとは限らないわけで、特にIT革命以後の今日にあって、個人が社会に対して情報を発信することが極めて容易になり、やりようによっては、会社外ライフの方が充実する可能性が広がっているように思います。
現在、コンキチは残業を殆どせず、会社はキャッシュ・マシーンであると割り切って生きています。仕事はあいかわらずあまり脳みそを使わなくても良い仕事ばかりですが、給料は、まあそこそこでるし、会社所蔵の専門的な書籍や雑誌は読み放題だし、一応社歴は8年を数えるので、会社で誰かに邪魔されることのない自分時間を創出することもある程度できるようになりました。そんなメリットを考えると、前述の後輩のようにスパッと会社を辞めてしまうのももったいないかなとも思うのです。
転職した後輩の身軽さと若さには、ある種の嫉妬のようなものを感じますが、自分は自分で老獪さのようなものを身に着けていきたいと思います。
転職していった後輩には新しい職場で意気揚々と仕事をして新たなキャリアを築いて欲しいと思うと共に、コンキチも自分の人生を最適化し、人生を謳歌するため、日々研鑚を重ねて生きたいと思いました。
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