香料会社で有機合成やってるコンキチです。
さて、今回のお題は、
「研究職って皆が皆、クリエイティブ(クリエイティブ・クラス)な訳?」
というものです。
ズバリ、コンキチは受託合成やってるのですが、業務フローはフレームワーク化(というほどでもないですが)しています(少なくともコンキチはそう思っている)。
より具体的には、
1) 顧客企業がラボで開発した合成スキームを、プラントで動かせる条件を設定する。
2) 資材の使用量について検する。
3) 反応温度について検討する
4) ワークアップを最適化する
5) 精製条件を検討する
っていう感じで、ルーティーン(定型的な作業)を幾つか組み合わせた労働集約的な業務です。
正直言って、JACSとかJOCの新着記事とかを読んでも、役に立ったことは皆無です。ッ自分で言うのもなんですが、深い思考・思索・考察が完璧に欠落しているんですよね。
(なので、雑誌読んでると少し空しくなります)
実際、合成香料は、かなりやり尽くされた感があり、残されているのは、軽微なプロセス改善を継続的に実施していくことと、不斉合成領域における破壊的イノベーションを期待することぐらいではないかとさえ思われます。合成香料に大きな伸びしろがないから、化成品受託合成に多角化して行くのでしょう。
で、何が言いたいかというと、コンキチは肩書きこそリサーチャーですが、ルーティーン・ワーカーなのだということです。実際、あんまり頭使ってませんし。
(そんな環境の中にいると、自分がゆっくりと緩慢に腐れていくような気がします。)
で、研究開発職というとクリエイティブ・クラスの代名詞的な響きがあると思いますが、実際は必ずしもそんなことはないということです。
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2007年12月8日土曜日
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