オレフィンのパラ炭使った接触還元って、極性の高い溶媒ほど反応速度が速かった(alcohol > EtOAc > hydrocarbon)と記憶してるんですが( 確か、新実験化学講座か実験化学講座に書いてあったと思う)、水素化分解ではその様相が異なります。
例えば、ベンジルエーテルの水素化分解では、トルエン中での反応速度を「1 」としたときの相対反応速度は次のようになります↓
ref. Greene's Protective Group in Organic Synthesis
一方、シンナミルアルコールのTBSエーテルを還元すると、その溶媒効果は次のようになります↓
ref. Tetrahedron, 2004, 60, 6901-6911.
ベンジルエーテルとTBSエーテルの切断では、溶媒の反応促進作用が逆転するみたいです。
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