艦これ春イベを(ヘタレの丙で)攻略し終えたオタッキーのコンキチです。今回は磯風もGETすることができました↓
まあ、オレのオタク度合いも大概だけど、E-6を難易度「甲」で」でクリアする人って変態と思いますよ。もう、心の底から立派な変態だと思う。
閑話休題
Tobias Ritter教授の開発したPhenoFluor絡みの文献を読んでみました↓
Deoxyfluorination of Phenols
J. Am. Chem. Soc., 2011, 133, 11482-11484.
Late-Stage Deoxyfluorination of Alcohols with PhenoFluor
J. Am. Chem. Soc., 2013, 135, 2470-2473.
PhenoFluor: Practical Synthesis, New Formulation, and Deoxyfluorination of Heteroaromatics
Org. Process Res. Dev., 2014, 18, 1041-1044.
PhenoFluorはHarvard大のTobias Ritter教授が開発したフッ素化剤で、Sigma-Aldrich社から市販されています。
PhenoFluorの特徴は、
•市販されている
•結晶性の非爆発性の固体
•高い官能基許容性
•他のdepxyfluorination試薬のような副反応が起きない
•高い化学選択性。導入位置を予測できる。late-stageで使える。
•分解温度 213˚C (0.15 kcal/g by DSC, lack of a sharp, narrow exothermic peak)
で、Ritter教授曰く"最も実用的(なフッ素化)"だそうで、正に自画自賛といった感じの試薬です。
今回はおそらく初出だと思われる2011年のJACS (Deoxyfluorination of Phenols J. Am. Chem. Soc., 2011, 133, 11482-11484.)のメモです↓
28 examples, 50-98% yield
> 90% : 14 examples
> 80% : 24 examples
> 70% : 27 examples
反応温度は80-110˚C。電子吸引性置換基を有する基質で反応が速いです。
4-メトキシフェノールのdeoxyfluorinationを市販されているフッ素化剤との比較はこんな感じ↓
PhenoFluorのみが高収率で、唯一まともに反応が進行するのは凄いです。
4-メトキシフェノールのdeoxyfluorinationを市販されているフッ素化剤との比較はこんな感じ↓
PhenoFluorのみが高収率で、唯一まともに反応が進行するのは凄いです。
フリーのアミノ基(アニリン)が影響を受けないのは注目に値します。また、分子内水素結合でバインドされた水酸基は反応しません。また、水素結合ドナーとなり得る1級アミドはチャレンジングな基質となります。
あと、この反応、ビフルオリドとの水素結合が重要なようです↓
「Late-Stage Deoxyfluorination of Alcohols with PhenoFluor
J. Am. Chem. Soc., 2013, 135, 2470-2473.」のメモに続く.....Tweet
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