なる述語が出現しました。
一瞬、財務省かよ?と思いましたが、化学論文にそんなのありえないよなと思い直し、よく読んでみたところ、
の略でした。
はっきり言って、なんのことやら意味を測りかねたので、軽くググッてみたところ、邦訳は、
「metal-organic frameworks (MOFs)」で金属有機構造体とか金属有機系構造体
「porous metal-organic framework」で多孔性配位高分子
なんて訳すみたいです。
MOFsは、気体を吸着・貯蔵する機能とか触媒活性があったりするみたいで、流行のナノテクのようです。
因みに、コンキチが眺めていた文献は↓
Enantioselective Chromatographic Resolution and One-Pot Synthesis of Enantiomerically Pure Sulfoxides over a Homochiral Zn-Organic Framework
J. Am. Chem. Soc., 129, 12958-12959 (2007)
です。
内容は、キラルな3D porous Zn-organic frameworkががスルフィドの酸化触媒として作用するとともに、液体クロマトグラフィーを用いたキラルスルホキシドの光学分割のキラル固定相として有用であるという話です。
PhSMeと過酸化水素の混合物をZn-多孔性配位高分子からなるカラムにチャージして、CH2Cl2/CH3CN混合溶媒で溶出すると、カラム内で酸化と分離が起こって、まず(R)-PhSOMeが、次いで(S)-PhSOMeが溶出し、純粋なエナンチオマーがそれぞれ35%の収率で単離できるそうです。
コンキチはスルフィドとかカラムの専門家じゃない(っていうか門外漢)ので、具体的に上記成果がどれぐらい凄いのか分かりかねるのですが、反応と分離がカラム内でOne-Potでできるのは、なんか凄いなと思うのでした。
*本論文の3D porous Zn-organic frameworkは、[Zn2-(bdc)(L-lac)(dmf)]・DMF(bdc=p-benzendicarboxylic acid, dmf=N,N’-dimethylformamide, L-lac=L-lactic acid)です。
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