さて、業界4番手の曽田香料についてみてみましょうか?
ところで、四季報には「香料で国内3位」なんて書いてありますが、所謂香料会社で上場している3社中第3位という意味で、実際の3位は小川香料で、曽田香料は4位です。注意しましょう。
カテゴリ別売上高構成比は↓
高砂、長谷川、小川が売上高構成の半分以上をフレーバーが占めているのに対して、曽田は47%と50%を下回っています。その代わりに「合成香料とケミカル」が34%と高い数値となっています。
そして、製品/商品の割合は製品が69%、商品が31%で、高砂香料工業と同程度の比率です。
地域別売上高構成比は↓
75%が国内売上高です。
粗利益率は30.6%(単体29.5%)、営業利益率は10.2%(単体9.9%)です。研究開発費は連結で988百万円(対売上高5.4%)。
売上高の構成比からタイプとしては、「高砂-曽田」、「長谷川- 小川」というよううグルーピングできそうです。ただ、合成のウェイトがかなり高いですね。製品だけに限ると、売上高構成のトップは合成(合成香料&ケミカル)になります。この辺りが曽田の特色なんでしょうか?四季報では「都市ガスの着臭剤やラクトン系合成香料に強み」と述べられており、有報でもラクトンと大環状ムスクに関する記述があり、そういった独特のポジショニングが強みなのかもしれません。
あと、フレーバーの製品/商品の割合は56/44で、かなり商品でボアアップされている気がします。国内フレーバー市場で高い競争力があるようには感じられませんね。
ちなみに、過去数年の有報から窺える取引先は....とりあえずマイナー(だと自分は思った)な企業も全部書きます↓
三井物産、日本ミルクコミュニティ、ソダアクト、森永乳業、FIRMENICH SWISSE、大日本インキ化学工業、POLAROME INTERNATIONAL INC.、雪印乳業、明治乳業、全国農協直販、POLAROME USA、カネボウ化粧品、誠寿堂、ロベルテ、合同酒精、日本表面化学、旧旭電化工業、ファミネット、オルトコーポレーション、ナガオカ、(昔の)カネボウ、アズウェル、サンテイスト、ロベルテ日能商店、富山小林製薬
国内の主な拠点は、野田(工場、研究各部)、郡山(工場)。それから、海外には台湾と中国の関係会社があります。
従業員は連結で344人(内研究員69人, 20%)。単体で281人。平均年間給与は753万円(平均年齢41歳)で、平均勤続年数17.1年。
筆頭株主は東レ(50.01%)で東レの子会社という位置付けですね。
次回は大手4社の数値比較をしてみましょう。
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2008年2月10日日曜日
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