先日、WBSをみていたら、脱"選択と集中"と題して、日立(製作所)を取りあげていました。で、日立の社長が「コングロマリット・プレミアムを発揮したい」なんていうわけのわからないことを宣っていました。
see http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/news/080528/n2.html
コンキチは電機業界とかに体する造詣も興味もないので、ここからは勝手な妄想と思ってください。
日立の社長は「ハードディスク事業」と「薄型テレビ事業」というW不採算事業を中核と位置づけているらしいけど、あんたのとこの中核って重電(原発とか)じゃないの?っていうか「ハードディスク事業」と「薄型テレビ事業」のキーテクノロジーってシナジーを発揮するような共通性ってあるの?コンキチは素人なのでよくわかりませんが、関連あんまりなさそうな気がする。
なんか2年前からコングロマリット・プレミアムを目指してるらしいけど、赤字垂れ流しだしね。
それにつけても、日立の経営陣ってポーターとか大前研一とか読んだことある人が一人もいないのかねえ?関連性の高い事業への多様化なら見込みはあるかもしれないけど、関連性の薄い多角化はねえ?
ちょっと例えとしては適切じゃないかもしれないけど、沢山の商品を扱うデパートって、その規模とは裏腹に規模の経済があまり働かないと思う。何故なら、服でも靴でもいいんだけど、個々の商品を扱ってる面積って小さいと思う。なので、仕入れするとくの規模(取引量)もそれほど大きくないからスケールメリットが働かない。ただ、豊富な品揃えによるシナジーは期待できるかもしれない(郊外大型SCの方が有利なような気がするけど)。
で、電機の場合だと品揃えの豊富さによるシナジー効果よりもブランド力がより重要になると思う。品揃えによるシナジーは、メーカーよりもむしろ家電量販店が享受するとうな気がします。顧客との接点を作るのは量販店だからね。しかも、ハードディスクは一コンポーネントであるのに対して、薄型テレビは最終形態。関連性が期待できないような気がする。
コングロマリットも無限のリソースがあればいいかもしれないけど、実際リソースは有限。で、関連性のない事業を同時に展開することは、リソースのパワーを分散させてしまう。これって効率悪いよねということです。
ま、今後の日立の行く末を見守っていきたと思います(忘れなかったらね)。
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2008年5月30日金曜日
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