という本を読んでみました。
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本書の主な内容は↓
(1) くだらない社会調査が、マスコミとか学者といった権威の威を借りて世間に垂れ流されていることを、具体的な事例(名指し)で例証している(アポな学者もけっこういるらしいです)。
(2) 調査実施時に見られる様々なバイアスについての分かり易い説明
です。
社会調査に無意味なものがけっこうあるということは風の噂で知っていましたが、この本ではけっこうな量の具体的事例で例証されており、なかなか良いです。
コンキチが一番印象に残ったのは、本書の冒頭で紹介されているforced choice (強制的選択)です。forced choiceとは、特定の選択肢が上位にくる恣意的な質問の設定のことで、回答者にforced choiceと気付かせないように設問をつくることで、回答者の回答をコントロールできます。自分、機会があったら是非使ってみたい(試してみたい)テクニックと思いました(悪な考えですが)。
でも実際に、設問者が意図しているかどうかは別にして、出来の悪いアンケートとかでforced choiceライクな設問を見かけたりしますね。その度にアホくさとか思って、適当なこと書いちゃいますが。やっぱり、気取られない様な設問の設定が重要なんでしょうね。逆に自分はそういうのにひっかからないように気をつけたいと思います。
それから、どうすればマスコミとかで垂れ流されるゴミ社会調査(権威に対する服従や社会的証明による説得)を見破れるかということですが、当たり前のことで恐縮ですが、思考停止に陥らず、考える力を養うことが重要と思いました。
最後に↓
著者曰く、米国と日本の社会調査に質は段違いだそうです(勿論、アメリカの方が良質)。社会調査に基づいて論を展開している本(経営学の本とか)を買うときは、アメリカの訳本(英語が得意な方は原書の方が良いよ思います)を買った方がよさそうだなと思う次第なのです(日本の本ですが、例外的にこの本はオススメと思います)。
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2008年4月11日金曜日
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