「ブルー・オーシャン戦略」ネタの続きです。
最近、家計のコスト・カットのためにQBハウス(社名: キュービーネット)に通い詰めているコンキチです。
さて、QBハウスといえば、「ブルー・オーシャン戦略」で事例紹介されている日本企業で、カットのみに特化することで(徹底した機能志向への転換)、nearly 10 minの短時間でのカットとの低い料金(1,000円)がウリの床屋さんです。
「ブルー・オーシャン戦略」によれば、QBハウスの戦略キャンパス(価値曲線)は下図のようになり、既存店とは全く逆の価値を顧客に提供しているのが分かります↓
そして、既存店とは異なる価値提供のために業務オペレーションが最適化されていると思います。
1)自動発券機による決済→人件費削減&スタッフがカットに集中できる。千円という料金設定も自動発券機と相性が良いと思う。
2)店外に設置されたパトランプの点灯させる色を変化させることで、混雑具合(待ち時間)を顧客に知らせる→顧客があてもなく待たさせることを回避できる→CS UP↑
3) エアウオッシャー・システム→シャンプー、ドライヤーの手間を省く→顧客の回転率UP↑
4) 駅や商業複合施設への出店→ターゲット顧客にことかかない立地(忙しいビジネスパーソンとか、買い物の合間に手持ち無沙汰のお父さんや、飽きちゃったチピッコ)。あと店舗の小スペース化で費用削減。
「競争戦略論〈1〉」の第2章「戦略とは何か」でポーター教授の言うところの「フィット」に通じるものを感じます。
あと、1回千円という低料金から、そのビジネスモデルは薄利多売スキームかと思い込みそうになりますが、
単位時間当たりの料金は↓
QBハウス/ 4,000円/時間(カット時間15分として)
一般理髪店/ 3,800円/時間(調髪/ 3,800円, 作業時間/ 1時間として)
(ちなみに、コンキチの行きつけだった店では2時間かかっていた)
カット以外のオプションを提供する機材等が不要なため、一般理髪店よりもかなり利鞘の高い商売なのかもしれません。しかも回転率の高そうな立地で展開しているのも良いと思います。
ちなみにコンキチは大抵nearly 10 minでカットが終了します。上の戦略キャンパスでアピールしている程の衛生は感じられませんが(店舗はかなりこぎれいでしたけど)、バリューは大いに感じます。
コンキチは既存店型の床屋で、(気持ち良くなって)ウトウト眠っちゃたりするのですが、詰め込みすぎのサービスを提供する床屋でも、綺麗なおネーちゃんを揃えて、満喫した床屋空間(綺麗なおネーちゃんに顔の毛を剃ってもらうとか、ちょっと耳かきしてもらう)を演出すれば、我が世の春を取り戻せる可能性があるかとも思いますが、とりあえず、当面はQBハウスに髪の毛を切りに行くと思います。
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