2025年3月2日日曜日

孤独のグルメ聖地巡礼:鶯谷でアボカド鶏メンチとかキメてきました。

ども、孤独のグルメ大好き中年のコンキチです。
昨年のGWに、孤独のグルメ Season 3の第8話で登場した居酒屋に行ってきました。
鳥椿 鶯谷朝顔通り店です。

-鳥椿 鶯谷朝顔通り店 (visited May 2024)-
住所::台東区根岸1-1-15 渡辺ビル 1F

居酒屋なんで、とりあえず呑んどきました。

-ホッピーセット(大) (690 JPY)-
-REVIEW-
よく分からずに注文したんですが、氷がたっぷり入ったメガジョッキに焼酎を好きなだけ入れていいという、ちょっと何言ってるか分からないスタイルにビビったです。




ドラマで五郎(松重 豊)さんの食べた【五郎'sセレクション】は、
烏龍茶
ライス
味噌汁
油淋肝 (カリッでサクッでホロッ! このレバ旨い 止まらない)
名物ハムカツ (ハムカツの歴史が変わった! この厚さ 超ド級なり)
アボカド鶏メンチ (アボカド ゴロッと揚げちゃいました 開けてビックリ 食べてビックリ)
おろしポン酢 (大根おろしが薄化粧 清く美味しく おまけに安い!)
鳥鍋めし (熱々ご飯に具がどっさり! ひと手間かけたミニ丼)

ボクはそんなに食べれないので、アボカド鶏メンチ と鳥鍋めしを踏襲して、もう一品は鳥焼きをセレクトして攻めてみました。
以下、実食です↓

-アボカド鶏メンチ (600 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
皮付きのアボカドの半身に鶏メンチをドッキングさせた一品。メンチの油とアボカドの植物系のファッティー(fatty)さが良く合う。さっぱりした鶏のメンチなのもいい。
粗めに挽かれた鶏挽肉は肉感があって、醍醐味ある食感を楽しめる。技能賞って感じの逸品。 


-鳥鍋めし (550 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
マイルドで濃過ぎず、それでいて満足感のある味付け。
具は、中がフワフワの厚揚げとツユが良く染みた糸コンニャクに適度に脂の付いた軟らかい鶏肉。
優勝な鳥すき焼きぶっかけ飯に仕上がっていると思いました。 


-名物鳥焼き(塩) (JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
モモ肉とムネ肉のミックス焼き。オーブンで焼き上げ、アツアツの鉄板で供されます。
肉厚なムネ肉は淡白な旨味で、しなやかな食感(パサついてない)。モモ肉はムッチリしていて、ちょいジューシー。塩味は薄味で、辛味噌や柚子胡椒の味が映える。
文字通り、名物の味わい。 

はっきり言って、超満足しました。

因みに、原作者に久住さんのセレクトは、
メガジョッキ (1000 ml) (ファ〜?)
刺身はんぺん
鳥の一夜干し
名物チューリップ唐揚げ

でした。

ところで、GWに行ったこの店は「谷朝顔通り店」っていうくらいだから、鳥椿には他の店舗もあるんですよね。
根岸にあるこの店舗はボク的にアクセスが良くないので、この店舗を訪れる前に浅草(雷門一丁目店)と森下(深川森下店)の店に何度か足を運んでいました。


浅草は雷門一丁目店)のメモです↓

大衆鳥酒場 鳥椿 雷門一丁目店
住所:台東区雷門1-16-12

-サントリーモルツ 中ジョッキ 400 ml (350 JPY, visited Aug. 2015)-

-長ネギ (野菜焼き) (100 JPY + tax, visited Aug. 2015)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
小振りの長ネギが3コの串焼きで、よく焦げ目ついていて、普通に旨い。
甘い味噌付き。

-ししとう (野菜焼き) (100 JPY + tax, visited Aug. 2015)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
3コの串焼き。
普通に旨い。

-にんにく (野菜焼き) (100 JPY + tax, visited Aug. 2015)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
3コの串焼き。
表面は全体的に黒くなるまで焼かれていて、身はねっとり感がある。
ニンニクのコクが増していて良かったです。

野菜焼きは割安感はそれほどないけど、小ロットで100円というプライシングは注文し易いと思いました。

-温キャベツ (200 JPY +tax, visited Aug. 2015)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
キャベツを1/8〜1/12にカットしたままの姿で提供される。
熱がしっかり通っていて、適度な塩味と胡麻油様の良い香りの油で万遍なく味付けされています。食感も絶妙で、はっきり言って物凄く旨い。

-白鹿超辛 小徳利 (190 JPY + tax, visited Aug. 2015)-
-REVIEW-
ひや(常温)か冷酒を選択できる。

-煮込み大根 (250 JPY + tax, visited Aug. 2015)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
けっこう煮込まれているように見えるけど、歯応えが大分残っている。お出汁は穏やかな味なので、大根自体の味をけっこう楽しめる。もっと軟らかいのを想像していたので裏切られた感一杯だけど、悪くない。
てっぺんにとろろこんぶが掛けてあって、これが良い。とろろこんぶが乾いた状態で大根と一緒に口に運ぶのも良し。お出汁に浸してトロトロになったところを大根に絡めて食べるのも良し。この"とろろこんぶ"掛けの発想はなかった。

-冷やっこ (300 JPY, visited Aug. 2015)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW- 
小さいし、普通。 
これだけは、割高に感じたです。 

-角ハイボール (300 JPY, visited Aug. 2015)-


-角ハイボール (チンチロリンハイボール) (400 JPY+tax, visited Apr. 2019)- 
-REVIEW-
チンチロリンハイボールにして「4」+「3」=「7」で倍額・倍量800 JPY+taxになりました。 







-温キャベツ (200 JPY+tax)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW- 
胡麻油の良い香りとオイリー(oily)さが温キャベツとベストマッチ。
ただ以前と違って、塩を付けて食べるスタイルになってレベル下がったか? 
あと、覚めると美味しくないことに気付きました。 



-名物チューリップ唐揚げ 2個 (90x2=180 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
手羽元。
手羽に切れ目を入れて骨を1本抜き、肉をひっくり返してチューリップの花のような形状にまとめ、唐揚げにしたもの。
とっても可愛らしい形状。
唐揚げからは、ニンニク、生姜、あとスパイシーな香味。
油は軽やか。しなやかな身質 で良い塩梅の塩加減。
レモンがとても良く合って、レモン汁を振り掛けることで香味バースト。
ファンになったかも。
輸入肉ではなく、宮崎産の手羽を工場でチューリップに加工してもらって仕入れているらしいです。 

-揚げ銀杏 (200 JPY+tax)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
時季を外していたからか、さっぱり美味しくない(分かってるなら注文するなよというツッコミはなしで)。 
酸味ばかりが立って、食感も弾力に乏しく良くなかったです。 





大衆鳥酒場 鳥椿 深川森下店
住所:江東区常磐2-10-8 1F 

-角ハイボール(チンチロリンハイボール, visited May 2019)-
奇数目→倍額3倍量。

-チューリップ唐揚げ 4個 (90x4=360 JPY+tax, visited May 2019)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
雷門一丁目店よりも油が重たいと思いました。
ジューシー感も少ない気が。 

-酒盗 (150 JPY+tax, visited May 2019)- 
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW- 
セブンで買った「かつおの塩辛」と酷似した味。
塩味がかなりキツくて、生臭いフィッシーフレーバー(fishy flavor)もそこそこ強い。
単独で食べるとけっこうキツいんだけど、塩辛とほぼ同量の大根おろしが添えてあって、一緒に食べると臭みが消え、マイルド感も出て、調和感が半端ない(これには驚いた)。 

-初孫 酒王 (500 JPY+tax, visited May 2019-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
初孫 酒王 マイカップ 180ml。
本体価格は当時213円(税込価格230円)。
で、雪冷えで提供される。
穏やかに華やいだ甘い香り(鼻につかない)。適度に締まった少し豊潤のスッキリした辛口。 
 

-特製塩煮込み (350 JPY+tax, visited May 2019)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
鶏白湯仕立ての塩煮込み。とっても濃厚でクリーミー(creamy)、マイルド(mild)、ファッティー(fatty)の優しい味で、お出汁リッチ。とっても滋味深く、それでいてあっさりしている。 具は、鶏皮、鶏肉、こんにゃく、豆腐、葱。鶏皮と鶏肉は良く煮込まれていて軟らかいし、嫌味の無い味。 柚子胡椒は味がキツ過ぎて邪魔。 これは食べた方がいい。

-鳥椿特製 鶏スープ割り (+200 JPY+tax, visited May 2019)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
塩煮込みのスープで割ってるんだと思う。葱入り。
クリーミーな濃厚鶏白湯割は旨味リッチ。さらっとしたファッティー(fatty)さで滋味深い。適度に硬く感じるアルコール感も良きす。
そして、葱が良く合うし、白胡麻の香味も良く合ってる。
これは絶品。
お好みで塩・七味をプラス!!って書いてあるけど、七味は折角の”完成”された香味が台無しになる。塩気もデフォで十分。


-油淋肝(おつまみレバカラ) (300 JPY+tax, visited May 2019)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
たっぷりの葱が嬉しい。タレは甘さ強めの甘酢で、これが絶妙に軽やか。サラッとした緩めの餡になっていて、揚げレバにいい感じに絡んでベストマッチ!(くどくなくて良い)。 
揚げレバは薄衣で、衣の食感がいいアクセントになっている。 レバ本体はとっても軟らかくて、芯部はぎりぎりレアかレアじゃないかという火の通し加減で、外周にかけての火の通りのグラデーションが楽しい。
あと、やんわり漂う特有に野趣臭がぼくボクは好き。 葱、タレ、レバの三位一体のコンボが素敵。
これはかなり旨い。

-鶏スキヤキ (500 JPY+tax, visited May 2019)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
丼の中には、かなり濃い味の甘辛の、所謂すき焼きの割り下がたっぷり。最早、すき焼きというより煮物と言った風情。
具は、つくね、ハツ(だと思う)、胸肉(なんじゃないかな)、糸コンニャク、厚揚げ、青菜。 ツユは相当濃いけど、具材を食べる分にはいい感じの味わい。
ハツは独特の”キュル”っとした食感が楽しく、滋味深い味わいで美味しい。
胸肉も、ちゃんと下処理されているためか、パサついてなくてグッド!しっかりと濃い味を纏っていて良い。
で、特筆すべきは”つくね”。軟骨を細かく刻んだものが中に入っているんじゃないかと思われる食感がダイナミズムを広げ、食感・味の両方で良いアクセントになっている。 


-まんさくの花 (500 JPY+tax, visited Nov. 2029)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
まんさくの花の特別純米を雪冷えで。
淡麗辛口も、少し厚みのある味でフィニッシュに柔らかい甘味。 
綺麗な酒質。 





-梅水晶 (300 JPY+tax, visited Nov. 2019)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
梅水晶の鳥の軟骨版かと。
で、とても旨い! 梅肉と軟骨のコンボは鉄板。
トップには紫蘇と白胡麻を戴いて、両者ともいいアクセント。
白胡麻の香りがいいですね。 


-アボカド鶏メンチ (500 JPY+tax, visited Nov. 2019)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
衣の油が重たそうに見えたけど、衣が激薄でカリカリでそれほど重くない。
加熱されたアボカドは軟らかく、旨味が活性化されている。
内部の鶏メンチは軟らかくあっさりした淡白な味で、油のオイリーとアボカドのファっティーさを受けるのにベスト! 
ボクは、お醤油でいただきました。


-山芋の千切り (100 JPY+tax, visited Nov. 2019)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
千切りがとても細い。
で、細い方が山芋が圧倒的に旨い。
食感と粘りのバランスがとても良い。
トップには刻み海苔。

-鳥椿特製 鶏スープ割 (200 JPY+tax, visited Nov. 2019)-
-小徳利(290 JPY+tax, visited Nov. 2019)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
この時はスープ割りの温度が低かったです。
あと、スープが濃すぎる感=お酒とスープのバランスが悪い感じ。
なので、小徳利(熱燗)を追加注文して、それでアジャストすると温度アップしていい感じに。



鶏スープ割はボクのお気に入りなんですが、雷門一丁目店と鶯谷朝顔通り店には無かったので(確か)、森下深川店は外せないですね。
あと、築地店もあつようなので、近くに行ったら是非一杯やりたいなと思います。

以上、孤独のグルメ大好きアラフィフ中年の聖地巡礼メモでした。

オリゴ合成のためのシンプル精製メソッド (大阪大学)

ども、お魚大好きコンキチです。
先日、水道橋で食べたEPA (Eicosapentaenoic acid)とDHA (Docosahexaenoic Acid)がたっぷりな焼き鯖のメモです。
ホント、お魚って美味しいですよね。

さばめしの鯖匠 (visited Feb. 2024)
住所:千代田区神田三崎町2-21-11 ゑびすビル 1F 


-ハイリキ 300 ml プレーン (450 JPY)-
-REVIEW-
ハイキリのプレーン置いてるとか、渋いですね。




-さばめし (980 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
焼き鯖の定食。
カウンターに貼ってあった「さばめしの作法」に従って食べました。
一杯目:鯖をよく解して、ご飯とよく混ぜて食べます。
鯖(ノルウェー産)が美味いですね。そんなに肉厚じゃなかったんですが、張りのあるふっくらした身で、旨味が強い。シンプルにとても美味しいです。ご飯も美味しい。
二杯目:刻まれた大葉と白胡麻を振りかけて食べます。
白胡麻が香り高くて、鯖と驚くほど良く合う。シナジーで美味しさマシマシ。これは凄い! 
三杯目:お出しでお茶漬けにします。
上品な薄味のお出汁(真鯛のあら出汁)に鯖の身の旨味が染み出しで、マジ、美味さしかないヤヴァイ仕上がりです。
四杯目:追めし(100 g一杯無料)。鮮魚の胡麻和えを載せて食べるのがオススメ。 
甘じょっぱく煮付けられた濃い味の鮮魚は、ゼラチン質たっぷりで深い味わいを醸し出していて、最高のご飯の友でした。 


閑話休題


こんな文献を読んで見ました↓
Development of simple purification method for oligonucleotides synthesized using phosphoroamidite for 5’-end modification as capping reagent
Tetrahedron, 2024, 150, 133774.

大阪大学の小比加先生のグループからの報告で、オリゴ核酸の簡便な精製法に関する内容です。

固相合成で合成したオリゴ核酸の精製は、ショートマー(短鎖副生成物)の分離が主題となると言っていいでしょう。
何故なら、フルレングスのオリゴとショートマーは構造と物性が似ているからです。
特に、(n-1)merの分離は悩みに種になること多いです。

ところで、こういった合成オリゴ核酸の精製はもっぱらHPLCに頼ることになるんですが、イオンペア試薬とか有機溶剤を大量に使うので全然グリーンじゃありません。

プロセスにグリーン性を持たせる試みとして、フルオラス•ケミストリー、ビオチン-アビチン相互作用、生体直交反応、オキシム化反応、重合反応などを利用したHPLCフリーな精製法が開発されてきました。これらの方法を採用することで、サイズ排除クロマトグラフィーやn-ブタノール沈殿法といったHPLCフリーな精製が可能となりますが、精製に使用する試薬が高価だったり特殊であったりスペシャルなオペレーションが必要だったりします。
それ故に、簡便なHPLCフリーな精製法の開発求められています。

ところで、(n-1)merの副生を抑えるためにカップリング工程で反応せずに残存した5’-水酸基をアセチル化することでキャップするんですが、アンモニア水による脱樹脂過程でアセチル基も外れてしまいます。で、脱アセチルしたショートマーは望みのfull-lengthのオリゴとの分離が面倒な場合があるんですね。
そこで著者らは通常のアセチルキャッピングの代わりに水溶性/脂溶性を調整したホスホロアミダイトでキャッピングすることでショートマーの物性をコントロールすれば分離が容易なるだろうと考えキャップ化試薬の探索を行いました。

ハイ、結果はこちら↓
ショートマーの5’-末端を極めて脂溶性の高いコレステロールでキャップし、逆相固定相での保持を超絶高くすることでfull-lengthオリゴとの分離をショートカラムで実現できるほど超絶容易にするというものです(因みに、DMTr体より圧倒的に脂溶性が高い)。

通常のアセチルキャッピングとは異なり、コレステロールキャップ体は脱樹脂・(塩基の脱保護)プロセスにおいても安定なので安心です(キャップがはずれない)。また、キャッピング効率も著者らの検討した範囲ではコンベンショナルなアセチルキャッピングと同等といいます。
で、いくつかのモデルオリゴを使った実験(0.2 μmolスケール)では、逆相のショート固相抽出カラム(Waters Sep-Pak®︎ C18 Plus Short Cartridge, eluent : 30% MeCN in 0.1 M TEAA aq.)を通すだけで望みのオリゴとコレステロールキャップした(n-1)merとを簡単に分離することができます。

ただ、PS修飾したT-20-merの場合、精製スケールを0.2 μmolから1 μmolに上げると劇的に回収率が悪化(80% → 45%)してしまい、溶離液のさらなる最適化が必要だと述べられています。
さらに、脱硫によって副生するPO体もアセチルキャッピングよりも多かったそうです。

まぁ、改善する余地は色々あるんだろうけど、便利な手法だなって思いました。

以上、オリゴ核酸スーパー初心者級のテクニシャン(研究補助員)のオリゴ簡易精製メモでした。