2010年5月29日土曜日

真実を探せ!

この写真は、昔働いていた会社の先輩の家庭菜園で採れた野菜をお裾分けしてもらったときに撮ったものです。大根なんて、土が着いてて、採れたてって感じで旨そうでしょきゅうりの曲がりっぷりなんて天然って感じでVery Good!!!っていう風に見える。

でも実際は惨憺たる味でした。まあ、茄子はかなり調理してから食べたから良くわからなかったけど、大根ときゅうりはかなり不味かったっですね。まず、大根は、大根おろしにすると、辛いのですがそれだけで、その他に味の深さというか奥行きというか、おいしい大根に見られる自然な甘みのようなモノが感じられず、味がないスカスカな感じ。

で、きゅうりなんですが、こいつをミソにつけて生でガブッいくと、苦いだけで、瑞々しさに乏しく全く美味しくない(関東ロームの素人家庭菜園では、その辺が限界なのでしょう)。

まあ、お裾分けしてくれた先輩には「とっても美味しかったです(満面の笑み)」って言っておきましたが.....

要は、本質とか真実とかっていうことは、みてくれからは分からないってことですよ。写真の野菜達は自己アポールしているけど、それは表層的なものでしかないと思います。味(本質)なんて、喰って(つっこんで付き合って)みなければ分からない。

こんな密やかな事象を、ボクは努々忘れないように心に刻みたいと思いますね

2010年5月22日土曜日

何を疑うのか

最近、仕事の方はボチボチの忙しさだったのですが、東野圭吾の加賀恭一郎シリーズを読むのに忙しかったコンキチです(残すは新参者のみです)。























さて、たまには仕事の話を書きますか。

コンキチのお仕事は有機合成化学で、まあ、色んな薬品をまぜまぜしてターゲット分子を造る(合成する)作業を毎日繰り返しています。

で、他の誰かが過去に造った分子(化合物)と全く同じものを造る場合もあったりします。そういった既知化合物は、その作り方が既に雑誌(専門誌)や特許に報告されているので、その方法に従い、全く同じ方法で合成する場合も多々あったりします(ウソ書いてなければ、一応、確実につくれるハズだからね)。

でも、中には文献通りの作業を行っても、全然上手くいかない場合もけっこうあったりします。特許でウソが多いというのは同業者の方なら周知のことと思いますが、比較的権威のある雑誌に掲載されている論文でさえもそういったことがあります(コンキチも1年間苦しんだことがある)。

ただ、上手くいかないのがウソばかりだとは限りません。例えば、

a) 薬品中に含まれる微量の不純物が悪さをする(メーカーとかロットの差異)
b) 無機試薬の結晶形が違うとか
c) クリティカルなノウハウが十分に開示されていない
d) 反応条件の制御は純粋にとっても難しい
e) トレースしたオペレーター(研究員)の腕が悪い
etc.

などがあると思います。で、人によって合成実験が上手くいかない理由を考えるわけなんですが、コンキチは「e) トレースしたオペレーター(研究員=自分)の腕が悪い」を一番に疑いますね。

薬品(試薬)の種類は無数にあって、反応の種類も無数にあって、その組み合わせは天文学的数字にのぼります。それらの全てを適性に取り扱える人っていうのは、まず皆無でしょう。まあ、だから自分が初体験の試薬や反応は下調べをするわけなんですが、だからといって必要な情報の全てが、教科書や文献や辞典、MSDS(化学物質安全性データシート)に記述されているわけではありません。また、化学工学的な知識が必要となる場合もあります。

これらのことを勘案すると、凡才のコンキチはまず、自分の腕を疑わざるを得ませんね。特に、「d) 反応条件の制御は純粋にとっても難しい」(=堅牢性の乏しい反応)の場合、腕(=オペレーションの適性さや、反応や使用する試薬に対する造詣の深さ)はより重要になると思います。

あと、コンキチの私見ですが、化学に対する知識は抜群の優れていて、合成能力の極めて高い人でも、意外に(凡才のコンキチの目から見て)「?」っていうオペレーションがをする人もいます。あと、(多分)自分の経験に基づいた間違った思い込みをしている場合も散見します。まあ、非プロセス研究では、最終的に目的物がそれなり(許容可能な収率)に取れればいいんですがね

まあ、上手く行かないときに何を疑うかっていうのは人ぞれぞれと思いますが、コンキチはまず自分を疑うっていう話でした。

2010年5月9日日曜日

蕎麦喰いへの道

GWも最終日を迎えた今日この頃。GW中、お勉強して鋭気を養うとかちょっと前のブログに書きましたが、はっきり言って、趣味の世界に没頭してしまった11日間でした(強いてお勉強したと言えば、論文1報読んだだけ)。凡人の意思の力とはなんとも弱いものです。

で、具体的にどんな趣味に没頭していたかたいうと、蕎麦屋の探索(3軒)とサケブログの更新(これまでメモってきたサケをかなり(30銘柄以上)アップしたので、サケ好きの方は気が向いたら見てやって下さい)、それからミステリ読本とジョギングです。あと、(これは趣味じゃないけど)カミさん孝行の一環として、近所のイタリアンレストランにランチしに行ってきました。

まあ、普段はそれなりに忙しいので、ちょっとしたココロの選択になったので、良かったです。で、折角なので蕎麦屋のメモします↓


ます1件目は、

蕎上人

駒形にある蕎麦屋で、並木薮蕎麦の対面の道を南下していくとある一茶案系のお蕎麦屋さんです(九段一茶庵の蕎麦と酷似している)。
台東区駒形2-7-3
03-3841-7856
http://www.soba-shonin.com/
-Order-せいろ(1,000 JPY) + 大盛 (+300 JPY), 中瓶(ヱビス) (700 JPY)
-Rating-★★★★★
-Review-
ツユは少し甘め。ソバはコシが強く、喉ごしが素晴らしく良いく絶品の域に近い(九段一茶庵と似ている)。二八以上。
店内は落ち着いた雰囲気で、「和」と「モダン」の融合といった感じ。徳利には一茶庵の文字。


次は、

大黒屋
天麩羅で有名な大黒ではありません。場所は、浅草寺をかなり北上した、かなり分かりにくいところにあるので、道に迷わないようにGPS携帯を持っていくのが良いでしょう。
台東区浅草4-39-2
03-3874-2986
-Order-おせいろ (1,000 JPY), 田酒 (700 JPY)
-Rating-★★★★★
-Review-
ソバは十割の極細。濃色で弾力に富み、香も濃厚で野趣的。ツユは辛めでナイスな味わい。絶品。初めて十割蕎麦が心の底から旨いと思いました。
サケは種類豊富で、一升瓶を冷蔵保存している。残量が少ないものもあるが、銘柄は自分で手に取って選べるので残量の多いものを選べば良いでしょう。ちなみに、冷えた鉄瓶に入って花冷えで提供されます。
かなり奥まったところに位置しており、表はこじんまりとしているけれど、中は意外と広く落ち着いたシックな感じです。お品書きは扇子。お爺ちゃん•お婆ちゃんが二人で切盛りしてるっぽいので、結構待ちます。あと、ビールはヱビスを置いてました。


そして3件目は、

すずめ庵
柏市豊四季88
http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/3438/index.html
評判が良いというので行ってきました。客の入りも良く期待して入店したのですが、不味かったです。
-Order-大もり (840 JPY)
-Rating-☆☆☆☆
-Review-
ツユはかつお節の香がするが、ただそれだけで薄っぺらい味。コクは皆無。ソバ(二八)は不揃いでコシも無く、喉ごしも悪い。水切りも不十分なような気がする。厳選した蕎麦粉を使用していると謳っているが、はっきり言って不味い。再訪の価値無し。正直、金をとれるレベルじゃないと思う。

ところで、先日Web Browsingしていたら、とある蕎麦関連の記事を見つけました(http://www.kanshin.com/keyword/82341)。で、そこでは次のようなことが書いてありました↓

蕎麦を打つ手順は、
1) 水回しをする→蕎麦のコシが決まる
2) こねる→蕎麦の滑らかさが決まる
3) のす→味に影響しない
4) きる→味に影響しない

だそうで、上記全ての工程を機械で行ったものを「機械打ち」と呼ぶそうです。因に、コンキチは「きる」は味に影響すると思います。まあ、まともな蕎麦屋だったら味に影響しないのかもしれませんが、素人が脱サラして始めたような、手打ちを強調しているアマチュアショップでは味に大いに影響を及ぼす可能性が極めて高いと思います。例えば、上述したすずめ庵に見られる「不揃いな蕎麦」だと、細いのと太いので茹であがり方が変わってくるのが必定です。あと、喉ごしにも影響するでしょう。

ちなみに、名店「並木薮」は「のし」と「切り」を製麺機で行っているそうです。


とまあ、蕎麦屋のレビューは以上です。よかったら参考にして下さい。


2010年5月7日金曜日

鳩山由紀夫内閣総理大臣は最高の教材だ

GW真只中、怠惰な生活を送り続けているコンキチです。

ところで、世間っていうのはホントに野次馬が聞き耳をたてそうなニュースの話題にはことかきませんね

その中でもとりわけ衆生の耳目を引きつけるのは、やっぱりユッキー(鳩山由紀夫内閣総理大臣)の一挙手一投足でしょう。そして、彼の言動は素晴らしいくらいに我々日本国民の反面教師となっていると思います。

で、彼を取り巻くニュースの中で最もホットなのは、やはり沖縄普天間基地移設問題だと思うんだけど、今回はそれを題材にしてみましょう。

彼は「誠心誠意臨みたい」とか言ってるけど、その誠心誠意が超軽いんだよねつまり、彼の誠心誠意は、当該首長(徳之島の町長とか)の精神誠意に比べて圧倒的にレベルが低いとうこと。ユッキーの誠心誠意のキャパシティーが低いんだよね。世間一般での誠心誠意が100としたら、ユッキーがマックス•パワーで精神誠意を発揮したとしても10しか出ない。そんな感じです。要は、ユッキーの一生懸命は世間の片手間に敵わないってこと。

あと、コンキチは地政学スーパー素人級ですが、地政学の観点から言ったら、米軍基地は沖縄になければいけないんじゃないかという素人考えが速攻で出てきます。ちなみに、ユッキーは東大卒なので、そんなことはとっくの昔に理解していたと思います。では、何故彼は混迷の最中にいるのか?

これはコンキチの根拠の無い憶測ですが、多分、ユッキーはボンボンだから、本格的に社会に出るまで(国家を運営する立場になるまで)は自分の意向っていうのが比較的あっさりと通ってきたという経験が多かったんじゃないでしょうか?(超金持ってるし)
で、基地問題なんかも、スーパー•エスタブリッシュメントの自分(ユッキー)がちょっと頭を下げれば(これが彼の誠心誠意)どうとでもなると考えていたのかもしれません。選挙では調子のいいこと言ったけど、やっぱりできませんでした。ごめんなさい(スーパー•エスタブリッシュメントのボクが頭下げてんだから、全会一致でボクを支持してくれるよね。なんてったて、ボクは友愛の鳩山なんだから)。

しかし、現実はそう甘くなかった。米国は強大で、地域住民の意思は頑強だった。周囲の側近もそこまでお人好しではなかった。そして、彼の意思と見通しはコンニャクの如く恐ろしく軟弱かつ脆弱だった。ついでに彼の努力は自身の人気取りに収斂した(国民にしたら間違った)努力だ。そんな感じがします。

「友愛」とか「誠意をもって」とか「生活が第一」とか「CO2を25%削減」とか、そんな薄っぺらい耳ざわりのいいことは誰でも言える。その言葉自体に動的な価値は皆無だからだ。

コンキチはユッキーに個人的な怨恨は無いけれど、彼が醜く情けない姿をさらして国政から堕ち、社会から糾弾されることを望みます。そうすれば、我が国の未来ある若者は次のことに気付くだろうと思うから。

a) オオカミ少年は社会から排斥される
b) マネジメントで最も重要なのは「真摯さ」とドラッカーはいっているけど、「真摯さ」の欠如しているリーダーの末路は無惨だということ
c) 間違った努力は時間の無駄どころか害悪でさえある


そして、我が国の将来を担う若者が、ユッキーを反面教師とすることで、真っ当に育って社会に出ることを願ってやみません。



なんてね

2010年5月5日水曜日

転職の掟 (2)

転職経験して、既に終身雇用のレールから逸脱しているコンキチです。

さて、転職の話をしましょうか。まあ、労働市場に参入してしばらくすると、現在の自分の処遇に愚痴る人っていうのがけっこういたりします。給料が低いとか、上司が無能だとか延々と文句を言い続け、自身の不遇を嘆くわけです。で、そういう話を聞いていると、「だったら転職すればいいじゃん」と思うのですが、実際に転職する人は(資本金が10億以上の所謂大企業においては)そう多くはないような気がします。根拠薄弱な推測ですが、多分こんなことではないかとコンキチは思います↓

a) 市場価値が無い = 文句ばかり言ってる無能人材)

b) 市場価値が皆無とは言わないが、転職すると給料が下がる(とひしひしと感じている)人 = 要は、その会社でしか通用しないゼネラリストチックな人とか


こんな感じと思います。要は、なんだかんだ文句を言いながら、現状がベストプライスを自分に提示していることを理解してるんですよ、無能な文句星人は。だから、彼等、彼女等は転職に踏み出さない。そして、会社にしがみつく寄生虫になるのです。

まあ、転職理由は人それぞれいろいろあると思いますが、上述した寄生虫環境にいると気付いた時、一握の良心があるならば、転職を考える可能性は十二分にあると思います(少なくとも、コンキチはそうでした)。っていうか、そんな職場環境で完全に人生を謳歌することは難しいですからね。だって、好むと好まざると、労働市場にいる限り、仕事は付いて回りますから。


そんなこんなで実際に転職活動を実施することにしたとしましょう。まず実施することは、転職先企業の選定とそのアプローチです。企業選定は、前のブログでも書きましたが、(専門職の場合)キャリアの断続が無いことが必須と思います。っていうか、年を喰った初心者を高給で採用するお人好し企業はないでしょう(これは基本)。

それから、給料の高い産業クラスタ(業界)を、そして、産業クラスタ(業界)内の地位が高い企業を選定した方がよい(っているかするべき)でしょう。例えば、化学クラスタを例にとると、(独断と偏見に基づく)以下のようなザックリとしたヒエラルキーが存在します(当然、各社の給与体系は一様ではありませんが)。

1st 大手製薬業
2nd 大手化学会社、製薬業
3rd 大手香料会社
4th 大手繊維会社、化学会社
5th •••••
6th •••••

それから、業界内でのポジションも、より上位の方が給料が高い傾向にあると思います。

次に企業へのアプローチ手段ですが、意中の企業に直接応募するダイレクト•アプローチと転職支援会社を介したアプローチがあります。転職市場において、中途採用枠というものは新卒市場に比べて(少なくとも我が国では)極めてヴォリュームが薄いとしか言いようがありません。なので、両者を併用するのがよいでしょう(っていうか、意中の企業が希望職種での採用を実施していない場合も沢山あります)。

ダイレクト•アプローチの場合は、意中の企業のWeb Siteのキャリア採用のページをチェックすることが基本と思いますが、自分の希望職種の募集がなかったとしても、手紙を書いて強引にアタックすることも可能です(成功確率は低いでしょうが)。

一方、転職支援会社を介したアプローチの場合は、自動的に求人募集企業を紹介してくれます。しかも、表(自社Web Site)では求人を募集していない企業、職種の募集があることも多いです。ただ、支援会社によっては、頓珍漢な企業を紹介してくるイカレタ支援会社もあるので注意した方が良いでしょう。

さて、業界•企業研究を行い、ダイレクト•アプローチと転職支援会社を介したアプローチを駆使して、ターゲットとなる転職希望企業を絞り込んだあなたが次にすることは、実際の応募です。

労働市場へ新規参入する場合(新卒市場)は、転職市場に比べれば圧倒的な売り手市場であることに加えて、費やすことが可能な時間も比較的潤沢にあるので、複数の企業に同時にアプローチして、内定をGETできた企業の中から一番良さそうな会社を選択するというオペレーションが可能です。しかしながら、転職活動においては、基本的に働きながら活動を行うことになるので(一旦失職して職探しするのは、特に理由がなければアホ以外の何者でもない)、負担が大きい。はっきり言って、数社同時進行でオペレーションするのは困難を極めるでしょう(企業研究は一社一社独立でやらなきゃいけないし、アピールポインも、転職希望先のニーズをそれぞれ想定して自分のキャリアとマッチングをさせなければいけない)。

あと、複数のターゲットの選定後、そのエントリー順位をどうするかという問題がありますが、コンキチは優先順位の高い順から順番のアタックすべきと思いますね(っていうか基本)。

つづく.....