2018年11月23日金曜日

Soba_Colle 2 (ソバコレ 2)

ども、そばきり大好きコンキチです。今シーズンは既に三つのお店で新蕎麦をいただいていて、例年以上に精力的にお蕎麦屋さんを巡ろうと心に誓っています。では、お蕎麦屋紹介の続きです↓

ENTRY 11   名代富士そば
-カレーそば (430 JPY)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
「かけそばにカレーをかけました」的な食べ物。なので、そばとカレーのシナジーは皆無。そもそも、そばのツユとカレーは混ざり合っておらず、本当にかけそばの上にカレーを載せただけの「カレー載っけ蕎麦」の様相。カレーの味は、スーパーで売ってるルーとか学食のカレーの味。
具は、ジャガイモと人参といったカレー感丸出しで、やっぱりそばのツユと合わない。
蕎麦はツルツルした食感で味の深みがなく、カレーにも合ってない。
そばとカレーってこんなにも合わないものなのかと思わせてくれる一品。


ENTRY 12   江戸蕎麦 ほそ川 (両国)
都営大江戸線の両国駅から目と鼻の先にあるアクセシビリティに優れたお蕎麦屋さん。9年連続ミシュラン一つ星を獲得していて外国人への認知度も高いためか、ボクが行ったときはお客の外国人旅行者がいました。World Wideなお蕎麦屋さんです。

-大七 (純米) (1,230 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
ぬる燗でいただく。
まず、果実香と僅かな老香を感じる。
tasteは、甘く柔らかい味わいで、finishの酸味が心憎い。
超強気のプライシングとは裏腹に、とっても優しい味なのね。



-せいろ (1,080 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
流山すず季の生粉ざると雰囲気が似た蕎麦は、弾力に富み、ちょっと硬め。grassyな香りがけっこう強い。
ツユは鰹節様の綺麗な香りが濃厚。塩味は十分だけど、味の深みはそれほどでもない。但し、華やいだ味がする(これは秀逸)。
そして、ツユが蕎麦の甘みを引き立てる。
山葵は鄙びた感のある老舗の味。
因みに、蕎麦湯はドロッと系。












ENTRY 13   福そば (人形町)

人形町は甘酒横丁の近くにある立ちそばの店です。

-ざるそば (370 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
ツユは塩味強めでbodyもそこそこあるって悪く無い。立ちそばなので、ツユは蕎麦猪口に入った状態で冷蔵庫に保管されている。なので、初めのうちは香りが立たないけど、食べ進むうちに仄かに鰹節様の香りが立ち上がってくる。
蕎麦はエッジが立っていて、強めのキックで、香味は乏しい。それから、中心が少し粉っぽいか?あと、仄かな甘味もあると思う。
最近、富に思うんだけど、粉ワサビってお蕎麦に合わないなって強く思います。
コスパはそこそこいい感じじゃないかと思います。


ENTRY 14   丹想庵健次郎 (浅草)

浅草にあるミシュランガイドビブグルマン選出店。大人の雰囲気を醸し出してるムーディーで和モダンでお洒落なお蕎麦屋さんなのね。

-先付 (500 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
胡麻豆腐。最高に滑らかな舌触り。仄かな甘味があって、上品な胡麻の香味が堪らない。
上品で優しい味のお出汁と香味豊かな山葵の組み合わせがexcellentに旨い!




-もり (850 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ツユは鰹節様の香りrich。bodyもしっかりで少し甘め。
蕎麦はほんのり胡桃の香りがして、軟らかくて噛み心地が楽しく流山すず季ライク。咀嚼することで胡桃様フレーバーが広がる。
で、お蕎麦をツユにつけて啜ると甘みが引き立つ。
薬味の山葵は甘鮮烈系。
(本日は山形の蕎麦粉)



-ワビサビビール (900 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
わびさび ジャパンペールエール。ペールエールとIPAと日本を組み合わせたビールで、地元産のわさびと緑茶と数種類のハーブ系の個性を持つホップを組み合わせて醸したビール。
アリコール度数:6.0%
初期比重:12.6
最終比重:2.0
苦味 (IBU):45
色 (SRM):4.5
原材料:
   水   クリーンな軟水 (地域の源泉水)
   麦芽   フロアモルテッドマリスオッター&ピルスナー、ミュンヘン
   非麦芽   ローストバーレィ
   糖類   国産氷砂糖
   ホップ   生ホップ(ペレット、抽出物は不使用)、各種
   酵母   ハウス酵母 (スコティッシュ・エール)
   その他   地元産わさび&緑茶
とってもいい香り。熟れた果実の胸スク甘い香り。fruity, creamy, roast, sweet, bitter。色んな味がして楽しい。これだけ芳醇な味わいでいて切れ上がりもいい。IPA様の力強さも感じる。

-新玉ねぎ かき揚げ (750 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
甘めの優しい味の天つゆ。
かき揚げはふんわり軽やかに、さっくり可愛らしく揚がっている。
何もつけずにそのまま食べてとっても旨い!軟らかくって、ふんわりした甘みがふんだん。塩で甘みんが引き立ちます。つゆをつけても絶品の品質で、旨さがスパークします。
ボク的には、つゆ > そのまま > 塩の順で好みかな。

それにつけても、ビブグルマンの名に恥じぬ(決して安くは無いけど)コスパのいいお店と思いました。


ENTRY 15   文殊
1995年創業のちょっと有名な立ち食いそばチェーンです。自家製麺の生麺と鰹枯節の一番出汁を使ったツユ(本がつお、宗田がつお、サバ節からだしをとり、自家製の本がえしと合わせて完成)を使用するというこだわりで、立ちそば買い最強との呼び声も高いようです。

-きつねそば (380 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
蕎麦がしなやかで喉越しが良いです。香味は殆ど感じないけど、異味・異臭は全く無く、美味しい部類。少しツルっとし過ぎる気もしないでもないか?
そして、ツユが旨い!けっこう旨い!かなり旨い!優しい香味と適度な甘さで飲み飽きしない。正直、レベル高いと思う。
具は、油揚げに加えてワカメとネギにカマボコ。油揚げはきめ細かい食感で上品な味付け。ワカメも旨い(食感がいい)。これはアリ!

-かき揚げそば (380 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
かき揚げは揚げ置きで冷め切っているけど、アツアツのツユに浸すと熱量と旨さが戻ってくる。運がいいと揚げたてをGETできます。やっぱり揚げたてはアツアツでサックリ感を楽しめて良いです。油は軽く、サックリ揚がっていて、ツユでふやけた衣がまた旨い。かき揚げの具材は、玉葱(メイン)、人参、小松菜(?)、小海老(干しエビ)。何もfreshかつ甘味richで美味しい。小海老が醸し出す甲殻類の地味深さが味わいの奥行きを広げる。

-たぬきそば (380 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
相変わらず、かけそばのツユとしては必要十分にして好ましい甘みと酸味でレベルが高い。天かすから染み出る油とツユの相性は鉄板。具材のワカメもしなやかで香り高い。





-ざるそば (400 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
蕎麦の香りがうっすら漂う。細打ちでしっかり角が立っている。芯に少し粉っぽさを感じる。
ツユは色が薄めだけどbodyはそこそこしっかりそている。加えて、塩気が強め。香り立ちは控えめ。
蕎麦とツユのバランス(相性)は悪く無い。
薬味は葱、粉ワサビ、柚子皮、摺りごま(?)。柚子皮と摺りごま付きなのが心憎い。

-ナス天そば (380 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
大きくて柔らかい茄子天。油・茄子・ツユのコンボが旨い!







-冷しかけそば (350 JPY)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
ざるそばと同様に細打ちの角の立った麺は、表面の食感(喉越し)は良いが、芯が少し残った感じ。
ツユは"ざる"と"温かけ"の中間の濃度と辛さか?
薬味は葱と粉ワサビ。




ENTRY 16   弁天 (浅草)


昭和25年(1950年)創業。観音裏では最古参のお蕎麦屋さんだとか。こちらの店のざる(ざるそば)はもり汁にこくとうまみを加えた味のツユでいただくんだとか("もり"のつゆに返しを足し、旨みや甘みを加えたつゆ)。
あと、はまぐりそばが名物だとか。


-もり (600 JPY) + 大盛り (100 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
モチモチの蕎麦(これはナイス)は穀物noteがして、僅かに甘みを感じる。太さは中太かな。
ツユ蕎麦徳利ではなく、蕎麦猪口にけっこうたっぷり入っていて、鰹節様のフレーバーリッチも、少しbodyの弱さを感じる。ツユをどっぷりつけても中太の蕎麦に対してやや弱いように思う。
薬味の山葵は少し鄙びた感があって好み。そして、葱多め。
近所にあったら普段使いに使ってもいいかなというレヴェル。

-山形の地酒 特別本醸造 弁天 (500 JPY)-
-RATING- ★★★
-REVIEW-
まず梅様のfruityな柔らかい香りが拡散する。milky noteも感じる。そして、味が深い。梅、sweet、酸味、桃様の香味に加えて、bitterと辛味も感じるfull body taste。それでいて後味はキリッとしている(常温でいただきました)。


ENTRY 17   今昔 (小山)

栃木県は小山駅東口から歩いてすぐにことろにある趣のある外観のお蕎麦屋さんです。

-ビール (650 JPY)-
キリンラガーの大瓶で枝豆付き。

-かきあげ一枚 (400 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
(多分)蒸し海老と長葱のかき揚げ。衣は厚すぎることなく、硬めにカリッと揚がってりてサクサクした食感(二度揚げしているのか?)。油は良い匂いだし、この衣好きかも。海老は食感イマイチ(蒸し海老だから仕方がないか)も味に深みがある。長葱は甘く中身がトロトロ。塩で食べて良し。天つゆで食べて良し。硬い衣は天つゆにつけてもサクサクしている。

-せいろそば (800 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
蕎麦は白い平打ち。僅かに小さな黒い星が入っている。所謂蕎麦の香りがする。食感は柔らかくモチモチした弾力に富み、噛んでいると僅かに甘味が染み出してくる。
ツユの香りは力強い辛汁を想起させる。実際にツユはなかなかの辛口だけど、思ったほどではなかった。
香味を十分に味わうため、蕎麦の三分の一から二分の一をツユにつけて食べることを推奨しているけど、言うほど香味はない(時季が悪かっったせいか?)。ボク的には、平打ちの蕎麦の表面積が小さいので、けっこうどっぷりツユにつけちゃって食べた方がいいと思う。
薬味は本山葵、葱、大根おろし(辛くない)。
こだわりの能書きの割には多少凡庸な蕎麦。


ENTRY 18   そば助 北千住店 (北千住)

醤油ベースではなく塩だしベースの塩らーめんならぬ"塩蕎麦"ガウリのニューウェーブ蕎麦屋さん。
左の写真には写ってないけど、北千住店には客寄せ用のウルトラマンの人形が置いてあるんだよね。







-温とりそば (850 JPY)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
鶏肉リッチな塩だしの十割の温そば。蕎麦は平打ちの細麺で小さい星が入っている。食感悪くなく、なかなかのもの。香味の深さは感じられない。
ツユはあっさりしつつも"ダシ"rich。醤油ベースのお蕎麦と比較してpopな味わい。美味しいんだけど、一杯食べるまでに飽きがくる。味変は必須か?
具材の鶏肉(多分モモ肉。味は特に可もなく不可もなく)が沢山入っているのは嬉しい。


ENTRY 19   みのがさ 神田和泉町店 (神田和泉町)

そこそこ秋葉原駅近の立ち食い蕎麦屋さんです。「戸隠産のプレミアムそば粉」を使用しているとアピールしているけど、香味に乏しいと思いました(プライシングを考えたら仕方ないけど)。

-かけそば (320 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
popな食感で十分食感が楽しめるが、香味には乏しい。
ツユはコク深くしっかりしたbodyで、けっこう濃いめ仕上がり。少し塩分濃度が気になるレベル。葱が多めで嬉しい。





-カレーライス (お吸物付) (490 JPY)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
"家庭のカレー"を想起させるフェイスで、実際"家カレーtaste"。はっきり言って、どってことない味。具のチキンは小さめだけ美味しい。因みに、お米は"はえぬき"を使用しているらしい。
特筆すべきは、お吸物。かけそばのツユと同様のコク深い味わい。塩味が丁度良い。ふんだんに入っているワカメと歯触りの良い葱も多めで嬉しい。
カレーは★★☆☆☆
お吸物は★★★★☆


ENTRY 20   喜乃字屋 (上野)
さくらテラスに入っている立ちそば系蕎麦屋。HPでを力強く謳っている"こだわり"は、
(1) 水:イオン交換水
(2) かえし:みりんは「三河九重味醂」使用
(3) 七味:八幡礒五郎(善光寺)
(4) 本わさび
(5) そば粉:明治18年創業の蕎麦専門「南澤惣吉商店」の協力のもと、北海道産キタワセソバの実を丹念に石臼で挽いたつなぎ一切なしの蕎麦粉100%(製麺機メーカーと長年共同開発した最新式の押し出し式製麺機で形成した十割蕎麦)。
です。

-せいろ蕎麦 もり (400 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
灰色で極小の星が多数入っている中細の麺からは胡桃様の香りが立ち上がる(ビックリ)。一見エッジが立っていて硬そうに見えるが、好ましい柔らかさのお蕎麦に仕上がっている。深く咀嚼すると僅かに胡桃様の甘い香味が口腔内に漂う。蕎麦の表面はツルツル。
ツユは鰹節様のフレーバーrich。上品で綺麗な味にまとまっていると思うけど、ちょっと弱い(これだけが残念)。
あと、蕎麦をツユにつけて啜るとツルツル感がUP↑したように感じる。
薬味は葱と粉ワサビ。
蕎麦湯は、colorlessで蕎麦ん香りしっかり(これみよがしにドロドロじゃなくて好感がもてる)。
このプライシングでこれだけの味は立派。
だだ、HPで「本わざびをご提供」って書いてあたんだけど、オレにはホースラディッシュの味しかしなかったです。

-升ワイン (泡) (390 JPY)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
ロゼと白があって、ロゼをセレクト(白の方がより辛口だそうです)。
梅酒ライクで酸味が強め。
ボトルは冷蔵庫に保管されてたけど、冷え方が不足してると思う。





つづきます.....

2018年11月10日土曜日

Soba_Colle 1 (ソバコレ1)

お蕎麦って本当に美味しいですよね。その喉越し、その香味、キリっと締まったツユ、総合的な完成度の高さ、アミノ酸含有量。ボク的に、お蕎麦は"King of Noodles"なのです。

ども、そばきり大好きコンキチです。秋ですね。秋と言えば新蕎麦が楽しみな季節です、ということで新蕎麦が出回っている今日この頃、ここ三年くらいの間に啜ったお蕎麦を複数回に分けてメモしてみようと思います(値段は食べた当時の値段なので、今は値上がりしてるかもです)。

ENTRY 1   更科すず季 (流山)
チバラキ在住のボクがここ数年かなり嵌ってるチバラキ(流山市)にある蕎麦屋。ここのざるそばは天下一品と思います。以前は「ちょこっと天丼」っていうミニ天丼があって、よく頼んでたんだけど、現在はメニューからなくなってしまいました(シクシク涙)
チバラキなんていう僻った場所にあるにも関わらずDAIAMOND onlineに記事が載るほどのお蕎麦屋さんです(see https://diamond.jp/articles/-/900)。

-生粉ざる (十割そば) (900 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
(多分)看板メニュー。
細く打ち出された蕎麦は少し野趣的なgrassy noteがする。咀嚼時の胡桃様の甘味は控えめで、適度な弾力が心地よい。
鰹節様の香りリッチで甘さと辛さがコク深くバランスが良いツユは、シックな辛口にまとまっていて蕎麦の甘みを引き立てる。
fresh系の山葵も最高に旨い。
鉄板の旨さです。

-遊穂 山おろし純米 (750 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
燗をつけてもらう。米の香りがうっすらと仄かに薫る。tasteは穏やかな酸味、米の味、仄かな甘味。淡麗辛口なお酒です。

-蕎麦味噌 (300 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
甘く濃蜜。甘さは"かんだやぶそば"と"神田まつや"の間か?
ボク好みのpowdery感感じる。
今は値上がりして380 JPYくらいだと思う(多分)。





-特別純米 加茂金秀 辛口赤ラベル (750 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
雪冷え程度で提供される。
isoamyl acetate様の香気を基調とした吟醸香(そんなに鼻につかない)。膨よかな香味と甘みで、フィニッシュに辛さ。なかなか旨い。

-天ざる (1,780 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
生粉ざると海老二本と野菜三品の組み合わせ。生粉ざるは鉄板の仕上がり。
で、天ぷらはというと、
海老はぷりっぷりでfreshで、甘くてとっても旨い。
野菜天は椎茸、パプリカ、茄子、甘い唐辛子系のお野菜(パプリカと甘い唐辛子で一品?)。椎茸はとっても軟らかくてjuicy。パプリカは甘くてfreshでシャクッとした食感。茄子はfresh, juicy, 甘くて軟らかい。全てが上等!!!
お塩と天つゆが付いてくる(これは心憎い)。塩は細かく砕いたローズソルト(細かくなっているのがとても嬉しい)。綺麗な紅色が目を楽しませてくれる。
天つゆは美味しいんだけど、ちょっと上品過ぎて薄味か?ただ、素材自体の味が素晴らしいので、薄味の方が素材の味が映えるか?
天ぷらは薄衣でとっても美味しい。食材の旨味がとってもよく出ていると思う。

-遊穂 山おろし純米 Part II (750 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
お燗。ぬる燗から上燗くらいか。前出の遊穂と同じグレード。但し、呑んだ年が違う。
熟れた果実を想起させる重厚感のある香りがしっとりと漂う(とってもいい匂い)。
味は滋味深く、濃厚なbodyで少し渋みも(好ましい渋さ)?
middleからfinishにかけて豊潤な果実味とそれに由来する酸味と甘みを感じる。
素晴らしく旨い。

-山形正宗純米 (750 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
雪冷え程度で提供。嫌味の無い華やかなmilky-peach様の吟醸香。基本淡辛だと思うんだけど、根底にうっすらと甘・酸・渋があると思う。
普通に呑み切れば淡辛。finishに空気をミキシングしてやるとmilky-peach flavorが口の中に広がる。

-にしん旨煮 (900 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
身はしっかりとした硬さに煮上げられている。煮汁は濃厚bodyで滋味深い甘口系。で、この煮汁がにしんの身の隅々まで染み込んでいる。はっきり言って、物凄く旨いネ。

-ビール エビス (中) (650 JPY)-
中瓶です。因みに、スーパードライの中瓶も置いていて、エビスと同じ650 JPY。


ENTRY 2   吾妻橋藪そば (吾妻橋)

住所は吾妻橋1-11-2。吾妻橋で間違いないんだけど、駒形橋のすぐ側にあります(本所吾妻橋側)。かんだやぶそばで修行したという店主の打つ蕎麦は文句なくうまいです。

-菊正宗 上撰 (燗) (600 JPY+tax)-
-REVIEW-
蕎麦屋の鉄板。やっぱり、蕎麦屋で酒といったら菊正宗です。それにしても、酒器が美しいです。ねりみそ付き。








-ねりみそ-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
mild系で、食べ易い旨さ。胡瓜の粕漬け的食感のものが入っている(これ好き)。あと、蕎麦の実を揚げたものだろうか?アクセントに良し。





-胡麻汁そば中盛 つけ汁2種 (1,400 JPY+tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
「もりそば 小 (700 JPY+tax)」と「胡麻汁そば (800 JPY+tax)」を頼んだら、「少しお安くなりますよ」と言われて注文。 蕎麦は中細。キリっとしっかり角が立っていて、瑞々しく心地良い食感。硬過ぎず、心地よい噛み応えだ。そして、けっこう野趣的な香りがするんだけど、咀嚼時に感じるflavorは軽微で透明感の高い味。喉越しもとても良い(かけでも是非食べてみたい蕎麦)。
通常のつけ汁は藪らしい辛めの濃厚bodyで、奥行きのある甘さとかつお節系の良い香りで美味しい。蕎麦と一緒に啜ると笑顔がこぼれる優しい甘さが口の中に広がる。
そして、胡麻汁なんだけど、ベースは辛口。何とも言えない胡麻の素晴らしく良い香り。形容し難い複雑玄妙な旨さだ。蕎麦をつけて啜ると、とんでもなく旨い。空前絶後。風味絶佳。汁が蕎麦に良く絡み、胡麻汁の旨さが口腔内いっぱいに拡散する。このとき、程良く噛み応えのある透明感のある味の蕎麦の喉越しが映える。究極の調和。至高のイノベーション。蕎麦と汁を互いの最適化した最終形かも。マジ、神懸かった旨さと思います。


店内の接客は、女将さん一人で切り盛り。ホスピタリティーに優れた店。店内は広くはないが、席に着くとゆったりとした感覚。白(真っ白ではない)と黒を基調としたシックで落ち着いた店内。気持ちやや暗めの照明の明るさがとても落ち着く。 薬味の山葵も蕎麦に合う香味の豊かさ。葱も箸休めに良い。 営業時間は11:30-16:00だが、蕎麦なくなると閉めてしまうようだ(4/30は14:15には暖簾がおりていた)。
ビールは大・小ともにスーパードライ。 
蕎麦湯が銅の薬缶で提供され渋い。

ENTRY 3   翁そば (浅草)
浅草六区の「いっぷく横丁」と呼ばれる狭い路地にあるお蕎麦屋さん。店主は中村栄一さん。化学クラスタの人は一度は訪れるべき店でしょう(東大の中村先生ではないです)。
(cf. http://ja.expjapan.net/okinasoba/http://www.webasta.jp/serial/shinise-gohan/post-296.php)


-カレー南ばん (650 JPY)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
ツユは餡になっていて、流動性は殆どない。餡のちからで終始アツアツだ。出汁とカレーの融和は感じられるが、カレーのスパイシーさがかなり効いたソリッドな味わいで、けっこうしょっぱい。
蕎麦は太めの平打ちで硬い。挽きぐるみだろうか?"がんづき"の様な噛み応えで、ぼそぼそしていて好みでない。案の定、途中から急速に飽きてくる。蕎麦とツユの相性は悪く無いと思うのだけれども.....
具は、玉葱と鶏肉(胸肉だと思う)。それから薬味に刻み葱。玉葱はfresh & juicyで良い。鶏肉は形状、食感、味が"神田まつや"のそれに似ていると思うけど、まつやより大分パサついている。


ENTRY 4   かんだやぶそば (神田淡路町)
創業明治13年(1880年)。藪御三家の筆頭格(池の端は閉店しちゃったけど)。平成25年(2013年)の火事で一度は店舗を失っちゃたけど(一旦は駐車場になってて哀しかったなぁ)、翌平成26年(2014年)には新店舗で復活営業。釣り行燈や看板は焼け残ったものをそのまま使用しているようです。蕎麦は勿論旨いんだけど、このお店のいいところはゆったりしたスペースで蕎麦を手繰れるのと、女将さんの口上です。女将さんの口上(注文の読み上げ)を聴くだけでも行く価値あると思うね、オレは。


-せいろうそば (670 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
うっすらと薫る蕎麦の香り。心地よい柔らかさと弾力の中細で良い食感の蕎麦はとても瑞々しい(決して水っぽいわけではない)。
ツユはほど良い甘みのあるfull bodyの辛口。シックで力強く濃厚。
蕎麦とツユの相性がもの凄く良い。クロレラが練り込まれているというお蕎麦はツユなしで旨いが、ツユとのシナジーは抜群。
薬味の山葵はfresh感強かった。
いつ食べに行っても

-ビール 小瓶 (580 JPY)-
銘柄はエビスね。


ENTRY 5   鬼怒川 竹やぶ (守谷)
1996年開業の、あの柏の竹やぶのお弟子さん筋のお蕎麦屋さん。はっきり言って信じ難いくらいアクセスの悪い立地ですが(店舗に入っていく道がまた狭い)、頑張って行くだけの価値はあるです(ボクはそう思う)。店舗の作り込みも「竹やぶ柏本店」張りで、店内から鬼怒川を望む眺めは素晴らしいです。

-せいろそば (770 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
老舗を彷彿する蕎麦の食感。モワッと立ち昇る野趣的なgrassy note。柏竹やぶよりも少しかためか?噛むほどに広がる胡桃様の香味と甘味が素晴らしい。
ツユはしっかりしたbodyとシックな甘みで蕎麦との相性はBest Match!!!



-かけそば(770 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ほど良い甘味と酸味で飲み飽きしないツユ。蕎麦は当然"せいろ"より柔らかくなっているわけだけど、コシは満足できる程度に残っている。絶妙の柔らかさ。柔らかくなることによってか、蕎麦の粘りが増してモチモチ感じとトロッと感じが出て、その食感が素晴らしい。"かけ"にしてもお蕎麦の胡桃様の香味が十分に感じられて、とても旨い。

-お燗酒 天狗舞 (860 JPY)-
強気のプライシングなのね❤️

あと、店内からの眺めの例です↓




ENTRY 6   松竹庵 ます川 (神田淡路町)


-もりそば (700 JPY)-
-大盛り (220 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
うっすらと漂うもっさりとした蕎麦の香り。蕎麦の角が立っていて、噛み返し(キック)が強烈。そして、とても瑞々しい。咀嚼していると、仄かに胡桃様の甘味が滲み出てくる。
ツユの色はちょっと薄めで、鰹節様の香りの立つ。辛さは控えめで、甘過ぎず辛過ぎずバランスのとれた上品な味。
蕎麦のbodyの強さにツユが負けるにではないかと思ったが、そんなことは全くなくてツユが蕎麦によく絡み美味しくいただける。蕎麦とツユがBest Match!!!

-生ビール サントリープレミアムモルツ (600 JPY)-

カウンター内にある大釜で蕎麦を茹でる作業を眺めていると楽しい気持ちになります。蕎かなりドロドロの蕎麦湯は、小鍋に移されて泡立て器で掻き混ぜながら加温されて提供されます。若旦那の益川さんのスキーの腕前はかなりのもので、上村愛子ちゃんと一緒に写った写真が飾ってありました。


ENTRY 7   浜町薮そば (浜町)

連雀町藪蕎麦(現在のかんだやぶそば)の四天王の一人多田与四郎が1904年(明治37年)に暖簾分けして開店したというお店。当時は浜町公園の前あたりにあったそうですが、戦災で焼けて1950年(昭和25年)に現在地に移転したという店舗は、外観・内装ともにモダンな造りになっています(cf. https://researcher-station.blogspot.com/2012/06/blog-post.html)

 -日本酒 (770 JPY)-
お燗でいただきました。多分、菊正宗と思います。

-のりかけせいろ (770 JPY)-
-大盛り (170 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
海苔がとても香り高く良い香り。
蕎麦は細く、穀物様の匂いのなかに極めて微弱なもっさりした蕎麦の香り。特筆すべきは蕎麦の食感。ピッと角が立っているが、固すぎるということはなく、究極のしなやかさを具現化している。口の中で蕎麦が跳ねる感覚がとても楽しい。
ツユは少し甘めのシックな辛口。一口啜ると、鰹節様のフレーバーが広がる。
蕎麦とツユの相性は抜群で、咀嚼していくと僅かに甘味が滲み出てくる。
それから、山葵、海苔、蕎麦の三位一体のシナジーは最高に旨い。


ENTRY 8   蕎麦おおつか (流山→柏)
比較的最近チバラキ界隈にできた蕎麦屋(2015年開業)。最初は東武野田線の江戸川台駅の近くにあったんだけど、現在は柏Cityに移転。柏とは言っても駅(豊四季駅)からちょっと遠くて(1.2 kmくらい)アクセスは悪くなったです。駅チカに移転して欲しいと思う今日この頃です(写真は江戸川台にあったときの店舗)。



-ざるそば (860 JPY) & 大盛り (300 PY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
そばの実を石臼挽き自家製粉した細打ちそば (秋田の新蕎麦十割)。
極細で、すず季の生粉ざるに似た弾力ある蕎麦。香りが強く、とってもgrassy。そして、nutty (とってもいい香り)。咀嚼中、蕎麦からgrassy & nuttyなフレーバーが滲み出てくる。
ツユは辛口。少し酸味を伴い、甘さは感じられない。そして、bodyは弱め。蕎麦をツユにつけて食べると、鰹節様の香味が広がる。
極細の蕎麦がツユをよく搦めとるためか、終盤ツユが足りなくなる(これは残念ポイント)。
本山葵は辛さ控えめでちょっと甘い(蕎麦屋の山葵としてはボクの好みではない)。
毎日店内で製粉し、昼と夜の部の2回に分けて手打ちしているそうです。蕎麦は十割。そば汁は6種類あるとか。
店主は、伊豆「朴念仁」、銀座「流石」、湯島「古拙」で蕎麦の修行を、日本料理「小十」で炭火焼きの修行をしたそうです。


ENTRY 9   VINO FLUTE (ヴィノフルート) (北千住) 20151228
北千住の本町商店街にあるワインバー。ワインバーでありながら、お蕎麦も出てくるという変わりダネなお店。
マスターの池田茂さんは、「J.S.A シニアソムリエ」、「D.E.A ドイツワイン 上級ケナー」、「C.W.A. マスターオブワイン&チーズ」の資格保有者。

-セイロ ワイン付 (1,200 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
お蕎麦と白ワイン(辛口)のセット。
蕎麦は穀物様の良い香りが濃厚で、うっすらとgrassy。胡麻の様な香りもする。食感は角が立っていて噛ませる系。咀嚼すると穀物やナッツのような香りが淡く口腔内を漂う。
ツユは甘味があってシックでbody強い。
蕎麦とツユの相性良し。
山葵は甘めで辛さ控えめ。
「おそばにコショー、七味、黒七味等をふって食して下さい」とあるのでやってみる(スパイスを振って食べる用と、なにも付けずにそのまま食べる用に蕎麦猪口が二つ用意されている)。正直、何れのスパイスも予想通りspicy flavorがキツくて、普通に食べた方が旨い(と思う)。
但し、ワインと蕎麦を合わせることを考えたらアリかもしれないが、無理にワインと蕎麦を合わせる必要はないと思う。

-'14 ルバイヤート甲州スュールリー (900 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
けっこう香りはrich。甲州種らしいスレンダーな味わい。シュールリーすることによって出ているのであろう膨よかさも感じる。けっこう好きな味 (呑んだのは2015年12月)。





ENTRY 10   やぶ久 (日本橋)

-麦酒 エビス (中) (多分、850 JPY + Tax)-

-そばみそ-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
けっこう甘めで、ざっくり切られた牛蒡の食感が良い。目視で確認できる程の大きさの蕎麦の実はないが、蕎麦の実の香味がやんわりするような(しないような)気がする。



-カレー南蛮 (鶏肉、普通) (900 JPY + Tax)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
けっこうカレー濃度が高め。しょっぱめに出汁がしっかり効いていて、程よいとろみがある。ツユはそのまま飲むとしょっぱいが、お蕎麦や具材と絡めると調度良い。格調高いお
出汁のカレーつゆは旨い。
蕎麦は細く柔らかい。柔らかいんだけど全然ダレていなくて、柔らかい食感を楽しめる。はっきり言って、とても旨い。
具は、鶏胸肉、長葱、水菜。胸肉は適度なsolid感があって上手に仕上がっている。そして、長葱が抜群に旨い。
カレー南蛮は神田まつやが最高峰(see http://researcher-station.blogspot.com/2018/08/matsucolle.html)と思ってたけど、ここのカレー南蛮はまつやと甲乙つけ難く双璧をなすと思いました。そして、老舗の温蕎麦と思いました。
ちなみに、カレー南蛮は戦前からのメニューのようです。

確かここの店主って独身だったと思うんだけど、後継が心配です。
あと、両国江戸NORENに支店が入ってるのでヨロシク。
あと、手書きのお品書き画がなんとも可愛らしくてヨイです。

Soba_Colle 2 (ソバコレ2)につづく.....