最近、パワーヨーガをはじめて筋肉痛に悩まされているコンキチです。ちなみに、こんなグッズを使ってます↓
閑話休題
今年、8日ばかり入院してたんですが、その時の医療費の話を書きます。
病院からの請求金額は、保険適用外の診療は無しで、保険分負担金額が85,070円。それから、食事・生活費負担が4,680円(保険適用で1食260円)の計89,750円でした。
で、ボクが加入している健康保険組合から65,000円給付されたので、実費負担は差し引き、24,750円也。
一般的には、1ヶ月の自己負担限度額(保険診療)は、80,100円+(医療費-267,000円)×1%となり、それを超えた額が高額医療費として給付されるんだけど、ボクの入ってる健保組合の場合は自己負担20,000円(100円未満の端数切り捨て)で、超過分は付加給付として健保からバックされます(扶養家族にも適用される)。
なので、ボクの場合、医療保険ってはっきり言って無くても良いレベルと思います。
それでも、(残された家族に対する)死亡保障はいるだろうという人もいるかもしれませんが、ボクの場合残された家族は(端数処理は良く分かんないけど)↓
遺族基礎年金: 792,100 + 227,900×2 = 1,247,900 JPY
遺族厚生年金: (289,554×7.50/1000×48 + 491,919×5.769/1000×92)×1.031×0.985×3/4 = 278,250 JPY
共済会遺児年金 50,000×2×12 = 1,200,000 JPY
Total: 2,726,150 JPY/YearをGETできる訳ですよ(多分)(子供が本来の扶養をはずれる年頃になるまで)。
さらにボクの場合、死亡弔謝金 二百万円が給付され、住宅ローンの団信で二千万超の借金がチャラになります。あと、学資保険の掛け金もチャラになる(オレの遺産と企業年金もある)。
ついでに、子供が大学進学した場合は、入学金や授業料の免除も相当受け易くなるでしょう(ボクの経験から言うと、国立大だったらほぼ確実)。
本来、こういったことを勘案して保険なる宝くじを提案しなければならないと思うんですよね、保険のセールス・レディー(保険のおばちゃん)は。でも、ヤツ等はそんなことおかまいなしで、隙あらば少しでも高額な保険料のプランを提案してくる。あわよくば、所得保障プランなんてねじ込もうとするわけですよ(休職期間中も、ある程度給料でるっつうの)。そもそも、不慮の事故・病気・死亡なんてのに見舞われる確率は十分に低い(そうでなければ、保険事業は破綻している)。そして、それらに対するヘッジもある程度(生命保険なしに)備わっている場合が多い(と思う)。そもそも、あいつらボリ過ぎ(一部の破綻した生保を除いて、逆ざやでもなんのそのだったじゃないですか)。
ちなみに自分、全労済(総合2倍, 掛金3,600円/月)から給付された共済金は28,000円でした。生保なんてそんなモノです。
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2011年9月19日月曜日
2011年9月17日土曜日
ブラック・スワン化する世界
先日、橘玲の新著「大震災の後で人生について語るということ」を読了しました。
著者によると、この本は日本に降りたった二羽の「ブラック•スワン」の物語であるそうですが、ボク的には、ブラック•スワン化の進行により従来の成功スキームが崩壊していて、新しい成功スキームを手に入れなければならないっていう話と思いました。
ブラック・スワンとは、「ありえない or 起こりえないと勝手に人間が思っているだけで、実際に起こっちゃった想定外の衝撃的事象」で、その特徴は↓
a) 異常であること。過去に照らせば、そんなことがおこるかもしれなとはっきり示すものは何もなく、普通に考えられる範囲の外側にあること
b) とても大きな衝撃があること
c) 異常であるにもかかわらず、私たち人間は、生まれついての性質で、それが起こってから適当な説明をでっち上げて筋道をつけたり、予測が可能だったことにしてしまったりすること(後知恵バイアス)
です。
参考までに、ボクのブラック•スワンに対する感想→http://researcher-station.blogspot.com/2009/10/4th-quadrant.html
かつて、日本人は「不動産神話」、「会社神話」、「円神話」、「国家神話」の四つの神話を盲信し、一様にそれに則った成功スキームに乗って人生設計してきたと言います。巨額の住宅ローンを組んで持ち家を買う。大企業に就職して定年を迎える。円資産の集中保有。定年後は(公的)年金生活。
しかし、四神話の信者にとって現状は厳しい。不動産価格はバブル崩壊後大きく値を下げ、持ち家世帯の債務超過は必至だ。そもそも、ボクに言わせりゃ終身雇用なんて日本に存在したことなんてないし。円神話があったというのは初耳だけど、実質購買力を維持するには、為替リスクは重要だ。現在の政府債務残高と将来のい人口動態を鑑みれば、公的年金なんかこれっぽっちも期待できない。正に、神話の崩壊はブラック•スワン。要は、日本人の伝統的な人生設計プランは、もう死んでいるってことです。
じゃあ、新成功スキームはなんなの?ってことですが、ボク的にはこう解釈しました↓
a) スペシャリストを目指す(拡張不可能な仕事に従事する(月並みの国の)クリエイティブクラス=安定して給料がそこそこ高い)。弁護士、医者、会計士などの専門家。ゼネラリストや場マックジョブを志向して会社にしがみつく生き方はもはや残念な生き方だし、クリエーター(拡張可能な仕事に従事する( 果ての国の)クリエイティブクラス)として成功するのはギャンブルに近しい。
b) 資産を不動産(住宅ローン)と円預金のみに集中させない(橘氏は一貫して国際分散投資を薦めている)
c) 国家に依存しない生き方
ってところでしょうか。
あ、あと、借金しまくりの日本が財政破綻(円の信用が失墜して通貨の価値が大きく毀損)した場合確実に起こることは、
(1) 高金利
(2) 円安
(3) インフレ
だそうです( ボク的にはサクサク財政破綻してもらって一向に構わないです)。
ちなみに、著者の言う二羽の黒鳥は、1997年のアジア通貨危機を端緒とした金融機関の経営破綻(失業率の上昇と自殺者数の増加)と、「3.11」です。著者の橘氏は、「3.11」から大きな衝撃をうけて少しセンチになっているためか、本書はやや精彩を欠いているように思えて少し残念です。
最後にブラック•スワンについて一言:ボク的には、今後、ブラック・スワンの発生頻度は増大すると思います。ボクたちの関心はより開いた系へと向かっていると思うから。考慮すべき要素が指数関数的に増えていって、全てをキャッチ・アップできなくなる。その結果、想定外のビッグ・イベントにやられちゃっう。常識とか神話とか経験は、考慮すべきファクターの全てを勘案して練り上げられたものではないから玉湯等なのだと思います。
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著者によると、この本は日本に降りたった二羽の「ブラック•スワン」の物語であるそうですが、ボク的には、ブラック•スワン化の進行により従来の成功スキームが崩壊していて、新しい成功スキームを手に入れなければならないっていう話と思いました。
ブラック・スワンとは、「ありえない or 起こりえないと勝手に人間が思っているだけで、実際に起こっちゃった想定外の衝撃的事象」で、その特徴は↓
a) 異常であること。過去に照らせば、そんなことがおこるかもしれなとはっきり示すものは何もなく、普通に考えられる範囲の外側にあること
b) とても大きな衝撃があること
c) 異常であるにもかかわらず、私たち人間は、生まれついての性質で、それが起こってから適当な説明をでっち上げて筋道をつけたり、予測が可能だったことにしてしまったりすること(後知恵バイアス)
です。
参考までに、ボクのブラック•スワンに対する感想→http://researcher-station.blogspot.com/2009/10/4th-quadrant.html
かつて、日本人は「不動産神話」、「会社神話」、「円神話」、「国家神話」の四つの神話を盲信し、一様にそれに則った成功スキームに乗って人生設計してきたと言います。巨額の住宅ローンを組んで持ち家を買う。大企業に就職して定年を迎える。円資産の集中保有。定年後は(公的)年金生活。
しかし、四神話の信者にとって現状は厳しい。不動産価格はバブル崩壊後大きく値を下げ、持ち家世帯の債務超過は必至だ。そもそも、ボクに言わせりゃ終身雇用なんて日本に存在したことなんてないし。円神話があったというのは初耳だけど、実質購買力を維持するには、為替リスクは重要だ。現在の政府債務残高と将来のい人口動態を鑑みれば、公的年金なんかこれっぽっちも期待できない。正に、神話の崩壊はブラック•スワン。要は、日本人の伝統的な人生設計プランは、もう死んでいるってことです。
じゃあ、新成功スキームはなんなの?ってことですが、ボク的にはこう解釈しました↓
a) スペシャリストを目指す(拡張不可能な仕事に従事する(月並みの国の)クリエイティブクラス=安定して給料がそこそこ高い)。弁護士、医者、会計士などの専門家。ゼネラリストや場マックジョブを志向して会社にしがみつく生き方はもはや残念な生き方だし、クリエーター(拡張可能な仕事に従事する( 果ての国の)クリエイティブクラス)として成功するのはギャンブルに近しい。
b) 資産を不動産(住宅ローン)と円預金のみに集中させない(橘氏は一貫して国際分散投資を薦めている)
c) 国家に依存しない生き方
ってところでしょうか。
あ、あと、借金しまくりの日本が財政破綻(円の信用が失墜して通貨の価値が大きく毀損)した場合確実に起こることは、
(1) 高金利
(2) 円安
(3) インフレ
だそうです( ボク的にはサクサク財政破綻してもらって一向に構わないです)。
ちなみに、著者の言う二羽の黒鳥は、1997年のアジア通貨危機を端緒とした金融機関の経営破綻(失業率の上昇と自殺者数の増加)と、「3.11」です。著者の橘氏は、「3.11」から大きな衝撃をうけて少しセンチになっているためか、本書はやや精彩を欠いているように思えて少し残念です。
最後にブラック•スワンについて一言:ボク的には、今後、ブラック・スワンの発生頻度は増大すると思います。ボクたちの関心はより開いた系へと向かっていると思うから。考慮すべき要素が指数関数的に増えていって、全てをキャッチ・アップできなくなる。その結果、想定外のビッグ・イベントにやられちゃっう。常識とか神話とか経験は、考慮すべきファクターの全てを勘案して練り上げられたものではないから玉湯等なのだと思います。
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