2008年11月8日土曜日

PB vs NB (4)


最近、めっきり気温がさがり、ホット•コーヒーが飲みやすい季節になってきました。コンキチはスタバのESPRESSO ROAST(パッケージ変わったね)を直火式のエスプレッソ•メーカ-でたてて楽しんでいます。


さて、先日イトーヨーカドーに行ったときに、カップラーメンの値段をメモってきました↓

a) セブンプレミアム きつねうどん (68g) 88円 (東洋水産)
b) セブンプレミアム 天ぷらそば (69g) 88円 (東洋水産)

c) セブンプレミアム カレーヌードル 98円 (サンヨー食品)
d) セブンプレミアム シーフードヌードル (78g) 98円 (サンヨー食品)
e) セブンプレミアム しょうゆヌードル (79g) 98円 (サンヨー食品)
f) 日清 どん兵衛 きつねうどん (97g) 158円 (日清食品)
g) 日清 どん兵衛 天ぷらそば (101g) 158円 (日清食品)
h) マルちゃん 赤いきつねうどん (96g) 158円 (東洋水産)
i) マルちゃん 緑のたぬき天そば (101g) 158円 (東洋水産)


ここで注目したいのは、NBに対する対抗PBを同時に陳列している東洋水産です。

一見すると、自社NBのカニバリズムが懸念さますが、それを回避するそれなりの工夫が感じ取れます。以下メモ(実際に共食い現象が生じているのかどうかは確認してません)↓

1) セブンプレミアムの商品は、全てカップヌードルスタイルの容器で、NBはどんぶりタイプの容器でした。容器の形状を変えることで、対抗PBという印象を与えないようにしている気がする。

2) 東洋水産のPBは、重量ベースで内容量が極端に少ない。ちなみに、グラム当たり単価はサンヨー食品のPBより高いが、販売価格は圧倒的に安い。東洋水産のPBは価格感度の高い層をターゲットにしていると思う。

ちなみに各社製品のグラム当たり単価は↓

a) 東洋水産PB/ 1.28-1.29 JPY/g
b) サンヨー食品PB/ 1.24-1.26 JPY/g
c) 日清食品NB/ 1.56-1.63 JPY/g
d) 東洋水産NB/ 1.56-1.65 JPY/g

3) マルちゃんブランドでどん兵衛に対抗し、廉価なPBで、NBでとりこぼしている価格感度の高い顧客をカバーしている気がする。

4) Harvard Business Reviewの寄稿集でるHarvard Business Review Anthologyシリーズの価格戦略を知る者が「利益」を制すという本があります。で、その中の「価格シグナル戦略」という論文にこんな記述があります↓

<引用開始>
では、最低価格保証を利用して消費者に好印象を抱かせるには、商品の何割程度が他店と擬革できる必要があるだろうか。その比率は意外にも小さい。トウィーター(ニューイングランド地方の家電小売り)が先のように最低価格を自動的に保証する方式を始めた時、払い戻しの対象となったのは販売件数のわずか六パーセントにすぎなかった。
 おもしろいことに、メーカーのなかには納入先ごとに商品の仕様を少しずつ変えて、消費者が最低価格保証を利用しにくくしているところがある。このように同一ブランドで多数の変種をつくる方法は家電業界では一般的であり、メーカーは小売企業ごとに異なるモデル番号の商品を出荷している
<引用終了>


この本ね↓

価格戦略を知る者が「利益」を制す (Harvard business review anthology)


内容量を抑え、プライシングを低く設定し、他社PBや自社NBとの単純な比較を難しくしている東洋水産の戦略はこれに似てると思うな。


最近、公私ともに忙しいんだけど、時間がとれたら東洋水産かの有報でも読んでみようかな。


以上、二流大出のなんちゃって研究員のメモでした。

2008年11月6日木曜日

侵略とはなにか?

最近、どこかの国の元航空幕僚長の話題がメディアで踊っています。


日本は侵略国家ではない


特に問題ないと思うんだけどな。


コンキチは大東亜戦争をあまりよく理解してないけど、


a) 日中戦争の発端は中国側にあった。
b) 日韓併合は韓国から臨まれた。しかも、教育やインフラ整備につとめた


と思うんだけど、これって欧米列強が行った植民地政策とは一線を画すと思うんだけどな。


っていうか、戦時にも完璧なる善を求めるの?例えば不殺とか(笑)


「侵略の定義」
「(南京大虐殺とかいう嘘っぱちじゃない)事実の提示」
「事実に則った、太極的•相対的各国評価」


これらをセットで明示すべきと思うんだけど。


あと笑えるのがマスゴミで、いつも政府を批判してるくせに、日本は侵略国家だったという点だけは大賛成して応援する。


その恣意的な価値基準っていうか、ご都合主義にププって感じです。


あげくの果てに、論文の賞金と退職金を返却しないのはけしからん的な報道しますからね。だったら、変更報道や、誤報、いい間違えがあったとき、キャスターとかコメンテーター、番組関係スタッフ、経営陣なども退職金とか給料返納すべきと思うんだけど。


他人に厳しく、自分に甘いのは官僚の専売特許ではないと思うに二流大出のなんちゃって研究員なのでした。

2008年11月3日月曜日

中流の戦略 (3)

中流の戦略の一つに、投資収益率の高い教育への投資というのがあると思います。

で、どういうのが投資収益率がよいかというのに、こんなのも1つの解がじゃないかと思います↓

a) 高校卒業

b) 地元の保守的な製造業(競争が少なく、参入障壁が高い)に就職

c) 職場結婚(相手も高卒)

d) 会社にしっかり洗脳されてそこそこ忠誠を誓い、定年までしがみつく

e) 自分の能力を高める持ち出しの投資は皆無

f) 世帯年収は余裕で1,000万超

これって、条件は限定されるけど1つの勝ちパターンと思います。特に、b) 地元の保守的な製造業(競争が少なく、参入障壁が高い)に就職っていうのが最も大きな制約条件と思います。でも、そんな会社が近所にあったら検討の価値があるでしょう。

メーカーは物を造らなければならないので、工場を保有しています。で、工場はある程度の敷地面積が必要であったり、廃棄物関連の処理とかで工業団地とかがあれば有利かもしれないので、そういった立地を勘案するとある程度の田舎(少なくとも車社会チックな地域)に建っていると思います。

で、工場を安定稼働させるためには、人員を確保しなければならない。工場はシフトを組んで稼働している場合が多いと思うので、ホワイトカラーに比べて圧倒的のフレキシブルな勤務体系に適応できる地元の人材に白羽の矢がたつ。

工場の要員は、高度な専門知識が必要ではないので、高卒がターゲットとなります。但し、職種が一応理系なので工業高校を卒業していると有利かもしれません(近くに工業科的な学科がある高校がある場合も多いかもしれません)。

あと、倒産リスクを回避するため、上場企業(もしくはその子会社)が無難かもしれません。そして、業界的に高賃金な業界を選択すべきでしょう。有報を読んだりすれば平均賃金、労組の有無、平均勤続年数、男女比がすぐ分かります。平均賃金をセクターごとにまとめて表にしているサイトもあるので、そんな情報を参考にするっと良いと思います。

で、そんな会社に就職できて定年まで勤め上げたら、企業年金と退職一時金とかも最も有利な形で会社か提供されます。しかも、高卒の女子と職場結婚できた暁にはダブルです。多分、工場って安定稼働させるためには、その業務に習熟した社員が一定量は必要と思います。なので、女性だからといって正社員をさくさく退職に追い込んだりはしないと思う(社員の教育コストは馬鹿にならないと思う。あと、工場でのミスは災害にもつながるからね。災害が起こると経済面だけじゃなく社会的信用も棄損する)。

名前の聞いたこともないような私大を卒業して、まともな会社に就職できない人生に比べたら、圧倒的に有利だと思います。

あと、そこそこの大学(大学院)を出て、どんなに優秀でも、高卒工場従事者の倍稼ぐのは非常に困難と思います。っていうか、学歴による賃金格差が殆どないかもしれない。

高学歴で幹部社員候補としてプレッシャーかけられ、研鑽に励まなければないのに、高卒でちんたら仕事してある程度の賃金GETしている人と給料があんまり変わらないんだったら、高学歴はコスト高というしかない。

まあ、人生におけるプライオリティは経済面だけではないし、仕事のやりがいとか人間関係とかも重視すべきでしょう。しかし、このブログで述べたシナリオは中流の一つの勝ちパターンの一つだと思うな。

中流の戦略 (4)につづく。

2008年11月2日日曜日

企業年金の憂鬱

乱高下を伴って株価の下落が続く今日このごろ。コンキチの金融資産も大分含み損が出ていることと思います。なんか他人事のような記述かもしれないけど、こういうのって、どういった時間軸で考えるかってことも重要と思います。

つまり、

a) 1年後に資産を倍にしたい
b) 30年後に資産を倍にしたい

ではオペレーションが大分違ったものになるということ。後者を選択するのであれば、自分のターゲット•プライス以下ならば、キャッシュ•ポジションに留意して買い進めればいいんじゃない?ということ。


閑話休題


で、最近のニュースは、サブプライム後の株価の下落とか、一連の企業の不祥事とか、官僚をつっついたりとか、衆院解散とか医療問題とかの話題で盛り上がっているようですが、企業年金の問題はまだクローズアップされないのかなと、その日を楽しみにしているコンキチです。

前回の景気の後退局面で代行返上がけっこう進んだとは思いますが、企業年金自体は依然存在するわけで、確定給付型(ハイブリットも込み)の企業年金制度を敷いている企業の年金資産の棄損はどれくらいあるのかちょっとだけ興味あります(俗っぽい興味で申し訳ないですが)。

コンキチは金融素人なので、以下勝手なことを書きますが、別に株価の下落(乱高下)自体は資産運用上問題ではないと思っています。ただ、年金(特に企業年金)の運用で問題となるのは、金融資産の棄損によって年金資産が少なくなったときにもキャッシュ•アウト•フローがあるということに問題があると思います。

例えば、
a) 100円をマイナス20%で運用すると80円
b) 80円をプラス20%で運用すると96円

一旦、失われた資産が元の価値を取り戻すためには、より多くに利回りが必要になります。しかも、80円のときに10円の支出があって70円になっちゃったら、もっと大変。

団塊の世代の大量退職と若年人口比率の低下が、年金運用にどういゆ影響を及ぼすかを考えると、ちょっと楽しくなります。


あと、報道番組とかで、頭の悪そうなキャスターとかが、年金資産を株で運用するのは良くない的なことを言ってますが、それだったら、年金に高利回りを期待してはいけないことになります。つまり、国債程度のリスクフリー•レートに甘んじろということ。っていうか、100%国債に投資するんだったらそもそも運用機関に高い手数料払う必要もないっていうか、年金そのものが不要っていうことになるような気がする。税制上の優遇処置は魅力だけど、ただそれだけ。


そういった意味で、確定拠出年金には、年金制度上大きな意味があると思う。でも、拠出額に上限に縛りがあったり、運用できる金融商品もバリエーションが少なくて使い勝手は悪いけど。

あっと、企業年金とかの退職給付制度を確定拠出年金100%にすれば、

a) 企業は、本業とは関係ない年金資産の運用リスクから解放される
b) 退職給付引当金の計上に伴う特別損失がなくなり、賃金闘争時の論点が明確になる

という労使双方にメリットがあると思う。

労組とかはよくサーチもしないで、確定拠出年金は元本割れするから恐い。だから、導入に反対という人がいるけど、元本確保型の金融商品の組み入れは必須(当然低利だけどね)。

それから、年金資産が従来制度に比べて目減りするからいやだという人とかもいるけど、目減りする人もいるかもしれないけど、増える人もいるかもしれない。それから、確定給付を採用したって、ハイブリット(キャッシュ•バランス•プラン)の導入が一般的だと思うんだけど、それって、基本的に企業の運用リスクを軽減する設計になってるから、従来制度(適格退職年金)と比較してやっぱり目減りすると思うんですけど。

っていうか、確定拠出と確定給付って、運用リスクを従業員個々人が負うのか、企業が引き受けるのかということで、表裏一体だと思う。なので、確定給付で企業が運用に失敗したときは、従業員は自らボーナス•カットとかを会社に申し出る潔さが必要と思うけど、そんな人いないよね?


なんてことを考えている某二流大出のなんちゃって研究員なのでした。

2008年10月27日月曜日

何故円を外貨に両替するのか?

昨日、報道番組を見ていたら、街角で円を外貨に両替する人が沢山いるというのがありました。

コンキチは、エンタの神様のフランチェンばりに思考停止してしまいました。

a) 何故、外貨預金を選択しないの?
b) っていうか、外貨MMFでいいじゃん(より厳密には短期の公社債で運用する商品だと思うんだけど、まあいいじゃん。コンキチの認識が間違ってたらごめんなさい。専門じゃないので)
c) FXが最もコストが安いと思うんだけど。マネックス証券だったらロットもかなり小さくてO.K.だったと思うし。

(間違ってたら申し訳ないんだけど)両替が一番手数料とられるんじゃないかなあ。しかも、手間かかるし、インカムゲインないし。クリック数回で、ネット証券とかと取引した方が、圧倒的に便利&有利だと思うんだけど。

あっ!ひょっとしたら街角で両替すると税制的に申告の必要ないの?(っていうか手数料を差し引いて、そこまで大きいロットで両替してるの?)


詳しい人がいたら教えて欲しいです。っていうか自分で調べろよって感じですかね?

2008年10月26日日曜日

中流の戦略 (2)

スターバックスがとうとう缶コーヒー市場に参入してきました↓

大のスタバファンのコンキチとしては期待が高まります。それぞれのデータはこちら↓

1) ESPRESSO DOPPIO (黒い方ね)
原材料名: 牛乳、コーヒー、砂糖、クリーム、カゼインNa、pH調整剤、乳化剤
内容量: 140 g

2) ESPRESSO CON PANNA (白い方ね)
無脂乳固形分: 4.0%
乳脂肪分: 1.5%
原材料名: 牛乳、砂糖、コーヒー、乳製品、乳化剤、pH調整剤、カゼインNa
内容量: 140 g


早速飲んでみました。で、感想なんですが、はっきり言って駄作と思いました。スタバらしさが全然ない。しかも、ちょっとしか入ってないし、高いし。あのスターバックスがこんな商品の販売を許すなんて考えられません。スタバファンのコンキチとしては、この製品のせいでっスターバックスのブランド•エクイティが棄損しないことを祈ります(ま、コーヒーは嗜好品なので、一消費者の一意見に過ぎませんが)。

閑話休題

先日のブログの続きです。

いきなり「中流の戦略」なんて語ってますが、そもそも「中流」の定義付けをやっておかねばと思います。

コンキチの言う中流の定義は超簡単です。



サラリーマン(もしくはサラリーウーマン?)もしくは、それに準ずる職業


であることです。

調べたことはないけど、なんだかんだ言ってクリティカル•マスを形成するのはサラリーマン(世帯)だと思う(日本の話ね)。

で、中流っていっても当然レンジがあるわけで、職業(職種)も年収もピンからキリまであります。中流の戦略では、ワークライフバランス、報酬(年収)、やりがい(自己実現)などを総合的に鑑みて、効率的に職業選択していくことを考えます。


ところで、世の人々って職業選択する場合、どうしているのでしょう?

コンキチの場合は、小学校のころにノーベル賞をGETできるほどの科学者になりたいなんていうことを夢みて、なんとなく理系を選択していたら、化学系の研究員になってました。まあ、針小棒大って感じでしょうか。

まあ、確固たる強い意志というか、筋道みたいなものがあったわけでは全くなく、たまたまこの道を歩んだという感じでしょうか。それでもしかし、一般的な世間からすれば、よくもまあマニアック系な職業に就く事ができたものだと思います(職場では同じような境遇の人が多いので気づかなかったが、近隣の地域コミュニティで研究員っていう職業の人ってまだ会ったことがない。ある意味、仕事の内容も学生時代の延長みたいな感じだし)。

まあ、自分が今の職業に就いてることは、ほとんど運に近いということだと思います。ここからはコンキチの勝手な憶測なのですが、我が国の一般的な家庭における子息の職業選択プロセスってこんな感じではなんて妄想しています↓


a) 保護者は、(多分、一般論として)子供がある程度の収入と安定した社会的地位を有する職業に就くことを臨む。例えば、幼少のことに、医者や弁護士(社会的地位+高収入)になりたいとかいうと親は喜ぶはず。ただ、実際になるためには高度な知識が必要で、高度な知識を獲得していく過程で挫折して実現しないだけ。また、自分の子女が大企業の社員(そこそこの社会的地位+そこそこの収入+かなりの安定感)だったりすると、親戚中に吹聴するでしょう。それから、公務員も抜群の安定感(国家とか自治体はなくならない)から親からみれば、ある意味理想に近い職業です。
b) で、保護者や保護者による教育(洗脳)を受けた子供は、一応仕事のやりがいみたいなもの(これは自分の中での想像の域を出ない)もなんとなく加味しつつ、安定感(ブランド力)があり、高収入の職業を選択する。
c) その際、比較的世間に周知された職業とか会社が選択される。世の中には非常に沢山の職業があると思うが、自分との接点がない職業は実際なにやってるか分からないし、想像も及ばない。なので、比較的接点があり、少なくとも自分達(家庭単位で)の心の中でなんとなく理解できる職業を基準(選択肢の範囲)とする。
医者→社会的地位と収入は抜群。社会的接点も非常に大きい(医者にかかった事の無い人はほぼ皆無)。
弁護士(司法試験)→医者に比べて社会的接点はそれほどないかもしれないが、メディアによって広く周知されている。
教員→社会的接点は抜群。特に田舎では名士的存在と見なされる場合も。安定感も抜群。
大企業→ソニーとか松下(パナソニックね)とかトヨタとかホンダの社員だと、なんか箔がつくでしょ。安定感もあるし、福利厚生制度も(多分)充実していると思う。給料も人並み以上には出るだろうし。
公務員(役所)→絶対的な安定感と広範な社会的接点。
が選択されるのは自然の流れ。
d) だた、労働市場というのは上記職業だけで構成されているわけではないし、パイも限られている。結果、次善の策が繰り返され、労働市場の需要は飽和されていく。


前置きが長くなりましたが、要は、 職業選択においては圧倒的な情報の非対称性が存在している。
で、 情報の非対称性を緩和してやることで、最小限の努力で最大限の効用が得られると思う。上に列挙した職業(っていうか仕事、会社)以外にもお値打ち的な職業があると思うし、それを探してチョイスするのもいい。また、専門教育が必須の職種の場合(例えば、有機合成系の研究員は院卒が必須)、計画的なキャリア(学歴)形成が必要でしょう。
また、どんな企業でも必要と思われる職種(例えば、営業とか経理とか)を選択する場合、どんな業界に属するのが最も効用が大きくなるかという命題もあるかと思います。


そういったものを次回以降考えたいと思います(中流の戦略 (3)につづく)。

続•Trialkylzinc(II) ate complex

先日、有機合成化学協会誌(Vol.66 No.10 2008)を眺めていたら、こんな記事(ケミカルズ覚え書き)が↓

高活性アルキル化剤
エチルマグネシウムクロリド
(活性化剤: 塩化亜鉛)
Highly Efficient Alkylating Agent
Ethylmagnesium Chloride (activated with Zinc Chloride)


TCIの人が書いた記事で、コンキチが以前読んだ論文(Highly Efficient Alkylation to Ketones and Aldimines with Grignard Reagents Catalyzed by Zinc(II) Chloride M. Hatano, et. al., J. Am. Chem. Soc., 2006, 128, 9998-9999.)の紹介記事です。
see http://researcher-station.blogspot.com/2006/10/trialkylzincii-ate-complex.html

この論文は、名古屋大学の石原先生のグループの報告で、2006年7月-9月の速報部門で"Most-Accessed Articles"の第1位に輝き、世界的の注目されているトピックスなのだそうです。注目していたのはコンキチだけじゃなくてよかったです。

ちなみに、塩化亜鉛添加済みのGrignard試薬はTCIで製造•販売されているそうです(CMだね)↓
Ethylmagnesium Chloride (ca. 0.8mol/L in Tetrahydrofuran) activated with Zinc Chloride (ca. 10mol%)
エチルマグネシウムクロリド (約0.8mol/Lテトラヒドロフラン溶液) 活性化剤 : 塩化亜鉛 (約10mol%)

あと、この記事に記載されていた文献を列挙↓
1) M. Hatano, S. Suzuki, K. Ishihara, J. Am. Chem. Soc., 128, 9998 (2006)注目の論文ね
2) 波多野学, 鈴木信治, 石原一彰, 化学, 62(3), 16 (2007)
3) M. Hatano, T. Matsumura, K. Ishihara, Org. Lett., 7, 573 (2005) RR'2MgLi•LiClを使った反応
4) 関連する総説 (a) M. Hatano, K. Ishihara, J. Synth. Org. Chem. Jpn., 66, 564 (2008); (b) M. Hatano, K. Ishihara, Synthesis, 2008, 1647.

あと特許も出願されています↓
特許公開2007-290973「亜鉛-マグネシウムアート錯体を含む求核試薬及びそれを使用する求核付加体」


以上、メモでした。


2008年10月23日木曜日

中流の戦略 (1)

最近、「週刊東洋経済」を衝動買いして無駄遣いしているコンキチが今週手に取ったものの特集は、ズバリ「家族崩壊」。どのように「家族崩壊」が誘起されるかというと(ロジックが成り立たっていないと感じるところもあるのだけれど...)↓

a) 介護職の低賃金層は、子供をあきらめざるを得ないくらいで、家族崩壊
b) 「セロゼロ物件」に住む日雇い派遣とかの非正規雇用の人は、家賃支払いが数日おくれると、即締め出しで家族崩壊っていうか住まいの貧困
c) 正社員(すかいらーくとかトヨタ)の社員であっても、長時間労働&サービス残業で過労死で家族崩壊
d) お受験離婚で家族崩壊

など。

dのお受験離婚はどうかと思うけど、皆中流と思われていた(?)我が国の社会構造が崩壊して、大変だっていう匂いプンプンの記事と感じました。

で、最近巷(メディア)で語られている格差問題って、当人は悪くなくて社会はが全て悪い的な論調のように聞こえて仕方がありません(しかも、国内屈指の高賃金を得ているキャスターが、さも作った深刻面して語ってるのが役者だなあと思われ笑える)。

もうずいぶん前から、「格差」社会なるものが声高に叫ばれているような気がする今日このごろ、コンキチは「アリとキリギリス」の寓話を思い出さずには入られないですね。

就職氷河期に社会に出た人は下流で大変なんていってるけど、(多分)就職氷河期に社会に出たコンキチはこう思います(1999年就職ね)↓

格差、格差と騒ぎ立て、「俺(わたし)は理不尽に社会の底辺にいることを余儀なくされている」と嘯く人たちは、自分がキリギリスではなくアリであると力強く主張できるのか聞いてみたいです。

ちなみに自分、二流大出で、就職氷河期就職だったけど、実質就職活動は2社しか受けてなくて、M1の3月には内々定でていた。ついでに言うと、コンキチは東北の駅もない片田舎の没落地主の家に生まれて、はっきり言って、けっこう貧乏だった。でも、今はとりあえず力強く中流のような気がする。

そこそこの努力で、確実に中流をGETするのってそんなに難しくないと思う。なので上記a, b, cでぶつぶつ文句言ってる人間が大勢存在しているような報道がこの豊かな国「日本」でなされていることが信じられない。

まあ、それでもより効率的に中流をGETする方法って、教育によってなし得れる可能性はあると思う。そんなコンキチの勝手な中流補完計画を妄想していきたいと思います(中流の戦略 (2)につづく)。

2008年10月19日日曜日

Co-opetition (1)

豆腐(木綿ね)をアテに新政↓を呑んでるコンキチです。

-新政メモ-
言わずと知れた6号酵母発祥の蔵、新政酒造の純米酒「新政 秋田流純米酒」。嘉永五年(1852年)創業の伝統蔵。
秋田流純米酒というネーミングが(個人的に)なかなか良いと思います。本品は寒冷な気候を上手に使い、丁寧に丁寧に時間をかけて発酵させる「秋田流低温長期発酵」(低温で18日間かけて酒母を育成する)により醸された一品で、時間をかけることにより、丈夫な強い酵母が育ち、熟成しても味ダレしない酒を生み出すのだそうです。協会酵母発祥蔵故に「秋田流」という言葉が重みを伴って耳に響いてきます。
酸味がけっこう強い。ラクトン様のmilkyな香り。僅かに果実香。熟成香(っぽい老香)がやや鼻につく。滑らかな飲み口で、口に含むと僅かの林檎様の香味が漂う。ヌルッとした独特の触感。切れ上がりよく辛い。
原材料/ 米・米こうじ
アルコール分/ 15-16%
精米歩合/ 麹米60%, 掛米65%
酵母/ 協会6号(新政酵母)
日本酒度/ +3.0
酸度/ 1.6
新政酒造(株)
http://www.aramasa.jp/

閑話休題

最近、「ゲーム理論で勝つ経営」(「コーペティション経営」の改題文庫本)という本を読んでいます。
まだ読書中なのですが、気になったところをメモします。

「Co-opetition」とは「Competition」と「Cooperation」を合成した造語です。ビジネスのフィールドでは、競争と強調が同時に起こり、「Co-opetition」では補完的生産者(補完財を供給する存在)を重視しています。そして、「競争相手」でさえ「補完的生産者」になり得ると説きます(例えば、アメリカン航空とデルタ航空は、空港設備の利用をめぐって競争しているが、ボーイングのような供給者に対しては、ボーイングの開発費用の引き下げ=販売価格の低下という面で補完的関係が成り立つ)。

で、Co-opetitionではPARTSというフレームワークを使って分析を行うようです。ちなみに、
P: Players
A: Added Values
R: Rules
T: Tactics
S: Scope
です。

今、「Player」の章を読んでいるのですが、気になった事例を一つ↓

Aspartameの話です。登場するPlayersは以下の通り↓

a) モンサント社: Aspartameの独占的供給者。商標はニュートラスウィート。
b) HSC (オランダ•スウィートナー•カンパニー): Aspartameの特許切れを狙って新規参入を試みる事業者。製薬業でいえばゾロメーカーですね。
c) コカ•コーラとペプシ•コーラ: アメリカにおけるモンサント社の顧客

最初の主戦場はヨーロッパ。欧州での特許切れをうけて、HSCはAspartame市場に参入。しかし、モンサントは学習効果による大幅な値下げによりHSCを撃退。 したかに見えたが、裁判でモンサントにアンチ•ダンピング関税を課すことに成功し、新規参入に成功します。

これに気を良くしたHSCはアメリカ市場への参入を試みます。アメリカ市場における主要顧客は、コカ•コーラとペプシ•コーラ。しかし、競争が起こる事はなく、特許が切れる前にコカ•コーラとペプシ•コーラはモンサントとの長期契約を結んだそうです。

(価格)競争が起これば得するはずのコカ•コーラとペプシ•コーラは何故特許切れ(HSCの参入)を目前にしてモンサントと長期契約を結んでっしまったのか?

理由は↓




ニュートラスウィートというブランド力



たとえ全く同じものであっても、ブランド名(商標)が違うと消費者はそれが(品質も劣った)違うものと認識してしまう。

ちなみに、フリー•ランチに預かったのはコカ•コーラとペプシ•コーラ(両社合わせて2億ドル/年のコストダウンを達成)。
モンサントは、ブランド力とコスト優位性で、シェアを維持し損失を最小限に抑えることができた。
HSCは競争を無料で売ってしまった。


教訓

a) ブランド力は偉大だ
b) 特許切れを狙うときは、先行企業の学習効果に基づくコストダウンの能力分析すべし(法律のことは良く分かんないけど、アンチ•ダンピング関税が発動しなかったら、HSCは欧州市場でヤバかったのでは?)


以上、二流大出のなんちゃって研究員の読書感想文でした。

2008年10月18日土曜日

ユニクロ考 (2)

大人の娯楽誌「週刊東洋経済(2008/10/11特大号)」に柳井会長兼社長(ユニクロ)のインタビュー記事があります。

で、けっこういい事言ってると思いました↓

担当者だと、目先のこととか自分の都合で考えがちなんです。もっと客観的に、買いに来る人の視点で考えないといけない。

あと、

トップダウンというと、ボトムアップに反する意味でとらえられがちなんですが、そうじゃないです。僕は、トップダウンがなければボトムアップはありえないと思っています。<中略>トップとボトム両方向からやらないといけないんです。

それから、柳井会長はファーストリテイリングを多国籍企業ではなく、グローバル企業にしようとしているようです。

ところで、ファーストリテイリングが競争を挑んでいくメガ•アパレルはこんな感じ↓

(↑こんな感じの表が載っていた。1スウェーデンクローナ=16円、1ドル=106円、1ユーロ=155円で換算しているそうです)

圧倒的なインディテックスのオペレーション効率の高さが際立っているようにコンキチには思われます。
日本勢のユニクロに期待したい二流大出のなんちゃって研究員のコンキチなのでした。