とある化学の超ガテン系

実験嫌いの実験化学者が綴る企業の研究員の日常 (このブログはMac OS Xに最適化されています)




Wednesday, December 31, 2014

Sodium Dispersionの新展開

今年の春(増税前)にヨドバシAKIBAに行ったときに入った居酒屋のメモです↓

-芋蔵BARメモ-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
先付け (320 JPY)は、おかわり自由の塩ダレキャベツ。漬け物tasteでしんなりとしている(★★☆☆☆)。おかわり自由とはいえ、たいして旨くなくて、食いたくないものを320円で押し付けられるのは不愉快。
で、注文した料理は蛍イカの沖漬、菜の花の天ぷら。
蛍イカの沖漬 (330 JPY)は4杯のホタルイカの上にカブのスライス、さらにその上に生姜が乗っている。少し生臭さがあるも、厭な感じではなくfresh (★★★☆☆)。
そして、菜の花の天ぷら (480 JPY)は、はっきり言ってしょぼい。全然旨くない (★☆☆☆☆)。
とまあ、料理はイマイチだったけど、焼酎の品揃えには目を見張るものがあります。その焼酎からチョイスした大石のロック (500 JPY)は鉄板の旨さでした(★★★★★)。
あと、天ぷら食べたときにモルツ中瓶 (620 JPY)を合わせてみました。ボク的に瓶ビールはモルツ推しなので、この点は評価しています。

月曜の7時過ぎくらいに入店して、全然混んでなかったんですが、菜の花の天ぷらの提供が異様に遅くて、この店のオペレーションってダメダメじゃね?って思いました。


閑話休題


こんな文献を読んでみました↓

Evaluating a Sodium Dispersion Reagent for the Bouveault-Blanc Reaction of Esters
J. Org. Chem., 2014, 79, 6743-6747.

新しいsodium dispersionをBouveault-Blanc還元に応用し、その効率を大きく改善できたというお話です。

Conventional Method of Bouveault-Blanc Reduction

反応は金属表面で起こるため、金属が良く分散していることが重要だそうで、in situでディスパージョンをつくる際、高速撹拌が重要になるといいます。通常、金属ナトリウムを小片にカットしたものが使用されますが、そういった古典的手法だと再現性と安全性に問題があるそうです。
また、反応は加熱下で行われるようですが、高温はClaisen縮合や加水分解といった副反応を加速させます。
低温下での反応も可能なようですが、その場合、EtOH/NH3溶媒系かNaKの使用が必要となります(やりたくないです)。

This workですが、本報で著者らは、粒径5-15 μm(high surface area)のNa-D15という名前のsodium dispersionを調製し、これをBouveault-Blanc還元に応用しています。

Na-D15は自然発火性がなく、大気中、シリンジやピペットで取り扱うことができます。さらに、Na-D15は工業的生産が既に確立されているそうです(市販されていて、Pentagon Fine Chemicals Ltdが売ってるそう)。

そして、Na-D15をBouveault-Blanc還元に適用してみると、0℃でも反応が進行するという高活性さでした。で、最適条件はこちら↓

16 examples, 73-98%

Na-D15のアドバンテージは↓

(1) Na-D15は4.5 eq.の使用だけで良い(4 e- reductionなので実質1.125 eq.)
(2) 基質一般性が高い (ArF, ArCl, ArOMe, ArSMe, ArNH2, 孤立オレフィンがあってもオッケー)
(3) マイルドな反応条件
(4) 通常のBouveault-Blanc還元でみられる副反応を抑制
(5) Na-D15は取り扱い易い

といった感じです。

また、本論文における最大スケールは25 mmol scale(0.5 mmol scaleと比較して収率に大きな変動なし)なので、ちょっとしたサンプルワークには十分使えるんだろうと思います。

ところで、金属ナトリウムを用いた類似反応にアシロイン縮合があります。で、アシロイン縮合に関する日本語wikipediaのページをみてみると、

「アルカリ金属のディスパージョンはPTFE(テフロン)と激しく反応するため、PTFE皮膜の撹拌子の使用は避ける」

って書いてあるんですけど、その辺りはどうなのかな?っていう一抹の疑問が残りました。0℃だったら大丈夫なのか?そうなのか?情報が欲しいです。

以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のメモでした。


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Annual Income 2014


テレサ•リズボン(ロビン•ターニー)大好きなコンキチです。

THE MENTALISTのSeason 5をみたんですが、とってもよかったです。

J. J. ラローシュのタッパーの中身が明かになったり、レッド•ジョンの正体が大分絞られてきたりと、クライマックスに向けて準備が整ってきたのではないでしょうか。Season 6がとても待ち遠しいです。


閑話休題


2014年の年収(給与収入)はこんな感じになった中流真っただ中のコンキチです↓


世間では名目賃金が上昇しているというのに、年収減で悲しい気持ちでいっぱいです。
(基本給とボーナスは増えたけど、残業大幅に減らしたから仕方ないのですが)

ところで、民主党が下野して以来、ほぼ一本調子のアゲアゲ相場で、皆様におかれましてはそこそこウハウハしていることと推察致します。おそらく、これは俗にいう"バカでも儲かる相場"なんだろうと思います。だって、ど素人のコンキチでさえ200万近く儲かりましたから(税金を考えると軽くブルーになりますが)。

a) 民主党政権下での円高•不景気政策の終焉
b) 日銀が2%のインフレ目標達成するまで金融緩和するという円安要因
c) アメリカ経済の回復とQEの出口戦略
d) GPIF関連報道

まともな知能があれば、どう考えても、ドル買い/円売りと米国株買い、あと短期的には日本株買っとけば儲かることが万人にまるっとまる分かりな感じでいっぱいだったじゃないですか。

で、こういった"バカでも儲かる相場"が出現すると、所謂資産運用でこの後の人生をまっとうできるぜなんて考えて、専業投資家を志向する人も出てくるんだろうと思います。だって、会社行って働かなくても生活できるんだからウハウハですよ。通勤時の満員電車や、アホな上司•同僚からの解放、自由な時間というパラダイスが待っています。

ボク的には専業投資家になる気も才能も全くありませんが、そんなに専業投資家ってパラダイスなんでしょうか?とても疑わしいです。

ということで、コンキチの給与収入を基に、専業投資家になることの合理性を考えたいと思います。

例えば、ボクの2014年の給与収入を基に考えてみると

給与収入 885万円
社会保険料 113万円
所得税 56万円
住民税 50万円

で、可処分所得はざっくり666万円になります(実効税率25%)。

仮に、

税率20%
運用利回り(好意的に)年率10%
国民年金保険料 15,250×12=198,250円

で、夫(本人)に加えて無職妻と子供2人の世帯を想定して、どんだけ儲ければ同等のキャッシュ•フローがGETできるかざっくり勘定してみると税引前で960万くらい必要で、資産が9,600万円くらいないといけないと思います(多分、国民健康保険料が65万円くらいかかると思う see http://5kuho.com/html/keisan.html)。しかも、会社勤めだと企業年金(退職給付制度)や福利厚生(健保組合が健全なら人間ドック受診の補助とか、+αの給付があったりとか、まあ他にもある)の補助あるので、専業投資家は既に持っている1億を年率10%で運用しても(税引前で1千万稼いでも)まだ割が合わないと思います(例えばオレの場合、保険診療内だったら、1レセプト2万円/月が上限になるから、生命保険の負担が軽減される)。

ボク的には運用利回り10%をコンスタントにたたき出す人って、相当運用が上手で、殆ど存在しないと思います。こういったことを鑑みると、凡人は専業投資家になってはいけないという真理っぽいものが浮かんできます。要は、資産運用(財テク)に現を抜かすよりも、人的資本(お勉強)に投資した方がよろしいんだろうと。


ということで、

社畜に幸あれ

という気持ちで2015年を迎えたいと思う、二流大出のテクニシャン(研究補助員)でした。

それにつけても、パトリック•ジェーン(サイモン•ベーカー)って、最高にセクシーでクールだよね






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