2022年8月22日月曜日

スーパー初心者のためのオリゴ核酸合成入門 (不純物編) (2):C-ホスホネート体とかシアノエチル付加体とかイソブチリル付加体とか

時代はウィズ・コロナ。居酒屋が大分ご無沙汰で寂しいので、過去の想い出をメモしてみます。
コロナ禍では敷居の高い、アメ横ガード下のキャッシュオンデリバリーのお店です。

-立飲み たきおか (visited Mar. 2019, Apr. 2019.)-

 住所:台東区上野6-9-14 

-ビール (大瓶) (410 JPY)-
アサヒ スーパードライ。

-肉豆腐 (300 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
マイルドなチゲテイストで、ニンニクのばっちり効いた肉豆腐。 
お豆腐は絹。
お肉は豚バラでしょうか? 
チゲ、ニンニク、肉、お豆腐のコンボで不味いわけがない! 
もう、ちょっとした鍋ですよ。 



-煮込み (もつ煮込み) (160 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
豚の白モツの白味噌仕立てでしょうか。
スープは鳥白湯を想わせるマイルド&クリーミーな滋味豊かなあっさりテイスト。 
モツはとっても軟らかくて、クセの無い優しい味でスープとベストマッチ! 
これは相当旨いネ。 東京五大煮込みに加えたいレヴェル。


-ポテトサラダ (160 JPY)- 
-RATING- ★★★☆
-REVIEW- 
普通においしい。 





-チューハイ (310 JPY)-  
-RATING- ★★★☆
-REVIEW- 
甘くなくてキリッとしている。
硬派。
氷リッチ。






-豚バラ串焼2本 (230 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
塩をセレクト。 
しっかりした噛みごたえ。無駄な硬さがない。
脂は多過ぎず、締まった肉感がリッチで、肉の旨味が強く滲み出る。 
塩振りはいい塩梅。
カラシとの相性も最高。 
かなりクオリティ高い。 


-こはだ (220 JPY)- 
-RATING- ★★★☆
-REVIEW- 
いい塩梅に締まっていて美味しい。
もう少し身が軟らかければ言うことなし。 






-生すだちサワー (350 JPY)- 
-RATING- ★★☆
-REVIEW- 
一升瓶に入ったすだち果汁(?)を注いでいた。 
ちょっと甘くて、少し安っぽい味。 







-レバ串焼 2本 (220 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
塩をセレクト。
レア感(内部にパテ感)があって、塩の効かせ方が必要十分。 
これは旨いわ。 

-シロ串焼 2本 (220 JPY)- 
-RATING- ★★★☆
-REVIEW- 
塩をセレクト。 
弾力リッチな部分と(主に外側の)少し焦げたパリッとした食感とのコントラストに加えて、滲み出る脂感が素晴らしい。 
ただ、塩がキツ過ぎだった。これだけが残念。 
塩のバランス良ければ文句なく満点の味。 


-立飲みカドクラ (visited Mar. 2019.)-

住所:台東区上野6-13-1 フォーラム味ビル1F 

漢字で「火土蔵」らしいですね。 


-酎ハイ (250 JPY)-
甘くなくてスッキリしててイイネ。 


-モツ煮込み (150 JPY)- 
-RATING- ★★★☆
-REVIEW- 
マイルドであっさりした優しい味噌テイスト。 
もつは軟らかく、少しソリッド(solid)な乾いた食感。
クセの無い味でとても美味しい。
これで150円はヤヴァイね。 
(たきおかの方がリッチ&メローで濃厚な味わい)。 



-ぶり刺し (450 JPYだったと思う)- 
-RATING- ★★★☆
-REVIEW- 
脂ぎってないので天然かな?だけど、しっとり感は無い。
大きめに繊維が剥がれていくような張りのあり食感で、けっこうあっさりしている。
まあ旨いね。 


-お新香 (150 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
胡瓜の浅漬けは普通。 人参は薄味で人参の良さが良く出ている。微妙に残ったケミカル・フレーバー(chemical flavor)が絶妙。 そして、コリッとした食感が堪らない。
大根の甘酢漬けと蕪の甘酢漬けは、ベタついたところが無くて、良い塩梅の薄化粧テイスト。大根はシャクシャクっとして軟らかく、蕪は可愛らしい食感に仕上がっていて、とても旨い!


閑話休題


時代はニューモダリティ。前回のメモの続きでホスホロアミダイト法で副生する(微量)不純物のお話です。

今回は下の「2」「3」「4」についてメモっていきます。

1.   chloral adducts (trichloroacetaldehyde modified oligonucleotides, トリクロロアルデヒド反応物)
2.   DMTr adducts (4,4'-dimethoxytrytyl-C-phosphonate, C-ホスホネート体)
3.   acrylonitrile adducts (シアノエチル付加体)
4.   isobutyryl adducts
5.   short deletion sequences (shortmer, ヌクレオチド欠損体)
6.   phosphodiester analogs (PS→PO変化体)
7.   3'-terminal phosphorothioate monoesters
8.   phosphorothioate oligonucleotides as impurities in oligonucleotide dithioates
9.   lomgmers (ダブルカップリング)
10.   depurinated oligonucleotides and formation of apurinic site (脱プリン体)
11.   deaminated oligonucleotides (deamination, 脱アミノ化)
12.   methylamine adducts (メチルアミン付加体)
13.   solid support由来の不純物


2.   DMTr adducts (4,4'-dimethoxytrytyl-C-phosphonate, C-ホスホネート体)

亜リン酸結合を酸化または酸化的にチオ化する際に反応が不十分だと、未反応のPhosphite Triester(亜リン酸基)が続く脱トリチル工程で脱離したジメトキシトリチル(DMTr)カチオンと反応(Arbuzov type reaction)してC-ホスホネート体が副生することがあります。
Bioorag. Med. Chem. Lett.200414, 4683-4690.

トリチルカチオンが付加して生成したホスホニウムイオンが結合aで開裂するとDMT-C-phosphonate di-esterが副生し、結合bで開裂するとDMT-C-phosphonate mono-esterが副生するってことですね。


3.   acrylonitrile adducts (シアノエチル付加体)

ホスホロアミダイト法による固相合成では、伸長させたオリゴ核酸をアンモノリシスによって担体から切り出しますが、一緒に核酸塩基の保護基とシアノエチル基の脱保護も行います。
この時にアクリロニトリルがβ-脱離して生成します。そして、チミジンのチミン塩基とのマイケルタイプの反応によってアルキル化(シアノエチル化)が進行することがあります。アクリロニトリルはアデニンやシチジンとも反応しますが、チミジンとの反応が圧倒的に速いです(チミジン残基の酸性度が高いことと、シチジンはベンゾイル保護されているので、保護基が掛かっている状態ではアクリロニトリルとは反応しない)(Org. Process Res. Dev.20037, 832-838.)。


ただこの副反応には抑制法が存在して、アンモノリシスによる脱サポート・脱保護の前にトリエチルアミンやジエチルアミンで処理してシアノエチル基を除去してやれば、チミン塩基に先んじてアクリロニトリルをキャプチャーしてくれます(多分、ジエチルアミンの方がスタンダードなんじゃないかと思います)。
因みに、脱サポート・脱保護のプロセスは、まず脱サポートが起こり、加熱することで塩基の保護基とシアノエチル基が外れるらしいですね(使う固相担体にもよるかもだけど)。

4.   isobutyryl adducts

脱保護するときなんですが、ベンゾイル保護されたアデニンやシトシンはアンモニア水溶液でサクっと脱保護されるのですが、イソブチリル保護されたグアニンははずれ(加水分解され)にくいです。なので、脱保護条件がキマってないとグアニンのイソブチリル基が残存することがあるようなので気を付けましょう。


以上、ニューモダリティに置いてけぼりくらってクビになりたくない、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のオリゴ核酸スーパー初心者級メモ「その2」でした。

  

2022年8月17日水曜日

Raumen_Colle (ラーメンコレ) (11)

コロナ禍でも、やっぱりラーメンが好き。ラーメン大好き(中年)コンキチです(ラヲタではない)。

過去のメモはこちら↓



新たに探索したラーメン達です↓


entry 51   中国ラーメン 揚州商人 (visited Apr. 2021, May 2021.)

-生ビールジョッキ (580 JPY)- 

-スーラータンメン (960 JPY)- 
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW- 
酸味を基調としたマイルド酸辣湯。辛さ控えめの大人しい味の割に、上品感に乏しい。 
麺は刀切麺(極太麺)、揚州麺(中太麺)、柳麺(細麺)から選ぶことができて、おすすめという揚州麺をセレクト。表面がツルツルの中太ほぼストレート(軽微なウェーブ)の麺。独特のモチモチ食感は秀逸。噛んでいて楽しくなる。但し、中盤から飽きてくる。
ボク的には、サンラーには細麺(柳麺)の方が合ってるんじゃないかと思う。 
具材は、玉子、豚肉(ちっちゃいのがちょっぴり)、椎茸、竹の子、白髪葱。 
はっきり言って、コスパが悪いと思いました。 

-餃子(6個) (400 JPY)- 
-RATING- ★★☆☆
-REVIEW- 
普通にジューシーで、普通に美味しい。
具材は、豚挽肉、ニラ。ニンニクかな?

 

 
entry 52   麺屋  柏店 (柏, visited May. 2021.)

住所:柏市旭町2-1-5 

-淡麗煮干しそば (800 JPY)- 
-RATING- 
-REVIEW- 
ファースト・コンタクトはスープから立ち昇ってくる独特の力強うフィッシー・ンート(fishy note)。かなり魚っぽいが、いやらしさは全く感じず、食べ始めると全く気にならなくなる。 
麺は細めのストレート。つるっとした食感で適度なモッチリさとキックがあって、ちょい穀物の香味がして美味しい。 
スープは綺麗でコク深い味。表層に浮かんでいる油が食欲をそそる。滋味リッチであっさり旨いスープに仕上がっている。 
麺とスープの相性は抜群。麺はスープを良く纏い、咀嚼することで、スープの旨味の後に麺の旨さが口腔に広がる。 
具材は、メンマ(軟らかくて美味しい)、三つ葉(スッキリ)、紫玉葱(シャキシャキ)、チャーシュー。チャーシューは軟らかくて、軽微な獣臭が食欲をそそる。厚みもペラペラじゃない程度にはあって、満足感を損なうことはない。肉の旨味がちゃんとあって、脂ののりも多すぎず少なすぎず丁度良い塩梅で食感も楽しめる。 

-白飯(小) (50 JPY)- 
オススメの 雑炊もやってみたけど、別々に食べるのがボクの好み。


entry 53   らーめん工房 けや木 (柏, visited Dec. 2021.)

住所:柏市若柴91-28 

-えびすビール(中瓶) (570 JPY)- 


-モツ煮(テッポー) (450 JPY)- 
-RATING- 
-REVIEW- 
グツグツの状態で提供される(熱気が凄い)。
お味噌の香味が良いです。ちょい硬めの味。八丁味噌か? 
モツは軟らかくて、弾力があって、味が染みてて、トロッとしてて美味しい。他の具材は、蒟蒻とお豆腐(絹)。クセになりそうな旨さ。 

-けや木らーめん 小 (900 JPY)- 
-RATING- 
-REVIEW- 
小盛(140 g)から中盛(200 g)まで無料ということで、中盛にしてもらう。  
麺は細麺で、程よいキック。精製された穀物を想起させる仄かな甘味を感じる。 
スープは鰹節系の香味が超リッチ(濃厚)。
具材は、チャーシュー、メンマ、白髪葱。 チャーシュはソリッド(solid)感大。出汁を取って味が抜けた後、タレに漬け込んだような味。ちょいトロッとしたところもある。 
メンマはコリッとした程よい食感。基本軟らかくて、旨し。
ハイスペック醤油拉麺。


entry 54   RAMEN EXPRESS 博多一風堂

https://www.ippudo.com 

-白丸とんこつ (790 JPY)- 
-RATING- ☆☆
-REVIEW- 
スープはとても旨い。あっさりトンコツで、マイルド&クリーミー。甘味、塩味、脂の配合が黄金比なんじゃないでしょうか。 
具も美味しいです。コリコリの木耳の食感は絶妙に気持ちいい。 チャーシューもいいネ。外周は噛み心地良く、全体的にマイルドな獣感。中心部はチョイ軟らかく脂感も丁度いい。 
で、肝心の麺が全然ダメ(細麺)。トップの甘いニュアンスは良し。但し、良かったのはそこだけ。ぬめりがあって食感よくないし、テール(tail)にエグ味を感じる。もう、このラーメンは麺で全てが台無し(残念)。スープが泣く。


entry 55   こってりらーめん なりたけ 本八幡店 (本八幡, visited Apr. 2022.)

住所:市川市本八幡2-16-20 

-醤油らーめん (750 JPY)- 
-RATING- 
-REVIEW- 
スープからはキリッとした醤油の香り。こってりらーめんと言いつつ、けっこうあっさりした豚骨醤油で、塩味がしっかり効いている。 
中太の麺は歯切れ良く、コシがあるというより、やや硬めに茹で上げられているんだと思う。だからといって粉っぽさがあるわけではなく、弾力もしっかり。咀嚼すると穀物様の仄かな甘味を感じる美味しい麺。 
この麺に塩気の効いたスープがベストマッチ。互いに当たり負けしておらず、ぶつかることによって旨さが弾けるイメージ。 多分、背脂が甘味とコクを付与してるんだろうと思うけど、くどさや変な脂っぽさは全然なくて、けっこうあっさりしている。 
具は、チャーシュー、メンマ、もやし、葱。 チャーシューは激薄で、脂部分は甘くとろけ、肉部分はソリッド感あるも軟らかく、好ましい獣フレーバーがいい感じ出ていて旨い。メンマは全体的に軟らかいんだけど、中心部にコリッとしたところが残っていて、味もいいんだけど食感もいい。 もやしはシャキシャキ。 葱は青い部分が厚めに刻まれているんだけど、麺もボディ強いし、スープに塩気も効いているので丁度いい。 
暴力的に調和したマイルドラーメンに仕上がっていると思いました。 


それにつけてもラーメンって一杯千円しないから、ホント庶民の味方ですよね。だから好きです。

2022年8月15日月曜日

Soba_Colle 9 (ソバコレ 9)

ども、三度の飯より蕎麦が好き(というほどではないですが)、お蕎麦大好き中年のコンキチです。
コロナ禍にあっても、出来るだけ客層の良い店を選んで大好きなお蕎麦屋さんを攻めてみました。いずれも、仮にコロナに感染しても後悔しない店をセレクトしてみました。
ところで、外食してる時点で感染対策は徹底してないので、外食勢は正直に申告しましょう。


それでは、新たに開拓したお蕎麦たちのメモです↓

ENTRY 81   やぶ久 (日本橋, visited Nov. 2021.)

住所:中央区日本橋2-1-19

カレー南蛮で有名なやぶ久さんで、カレーせいろに挑戦してきました。

-麦酒エビス (825 JPY)- 

-お通し (多分110 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
そば味噌は甘い味噌牛蒡。幾分かマイルドめで、肩の力が抜ける旨さ。

-つけカレーせいろ (1,200 JPY)- 
-大辛口 (+220 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
希望者には小ライスをサービスしてくれるので、(カレー丼をつくるために)勿論お願いする。 
僅かにグラッシー(grassy)で穀物様の香味薫る蕎麦は、噛み心地が最高に程よい。これはカレーのつけ汁を堪能するのに最適。 
ツユは粘度高めで甘く、スパイシー(spicy)リッチであったかい。個人的に辛さはこれが限界。 
特筆すべきは、自分で作るカレー丼でかなり旨い。神田まつやのカレー丼より旨いんじゃないかと思うほど旨い。カレーはその辛さが後から来るタイプで、スパイスと和風出汁との一体感に乏しいけど、そんなの関係ないくらい旨い。さらに、ツユの温度が下がっても美味しいんだよね。
あと、具材の絹さやと葱がフレッシュで甘く、特に葱が激ウマ。   


ENTRY 82   茅場町長寿庵 (日本橋茅場町, visited Jan. 2022.)

住所:中央区日本橋茅場町1-9-4 

-菊政宗(一合) (700 JPY)- 
熱燗にしてもらう。 

-お通し (300 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
里芋の煮物。品のある甘い味付けで、香味のキツくない生姜が効いている。お芋はいい感じのホワッとした食感に仕上がっていて、文句なしに美味しい。 





-やきとり (850 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
味付けが上品な甘いタレ。鶏肉からは香ばしいロースト・ノート(roast note)。皮は軟らかくしゃくっとした部分もある。多分、胸肉なんじゃないかと思うんだけど、シックな食感で上品の極致の旨さ。とっても旨い。幸せになる旨さ。 

-せいろ (750 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
穀物様の蕎麦っぽいしっかりした香り。ツルツルの表面で蒟蒻の様な弾力。
色合いが鮮やかなツユからは鰹節系の香りと甘い香り。甘さ強めで、お醤油の味もしっかり。
 蕎麦をツユにつけて啜ると、蕎麦の甘みが増す。
ワサビは甘味強く、何かミックスしてるのかもしれない(知らんけど)。 
蕎麦もツユも好みのタイプでないが、美味いと思う(流石、老舗)。 
因みに、蕎麦湯はドロドロ系。
 

ENTRY 83   泰明庵 (銀座, visited Feb. 2022.)

住所:中央区銀座6-4-14 

-せりカレーそば (1,300 JPY)- 
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW- 
丼からは心地よいしっかりとしたスパイシーノート(spicy note)と和的なお出汁の香りが立ち昇っています。
ツユは、カレーとお出汁が丁度いい塩梅に調和していて、餡の硬さもいい感じ。 
具材は芹と豚肉。お蕎麦も具材は沢山入っていて、具rich,、麺rich。 
やっぱり印象的なの”せり”で、鮮烈な香りを放つ茎に加えて、アーシー(earthy)リッチな根っこも入っている。この根っこが極めて野趣的で味わい深いです。 
お蕎麦は軟らかく(ゆで麺なんじゃないかと思う)、香味は殆ど感じられないけど、異味はなく不快なところはない。むしろ、このクセのなさが、カレーツユと芹を純粋に味わうのに集中できていいんじゃないかと思います(秀逸なツユと具を啜るのに、特徴に乏し軟蕎麦が良い)。


ENTRY 84   志な乃 (神楽坂, visited Feb. 2022.)

住所:新宿区神楽坂2-10 

-おすすめ天ざるそば (1,600 JPY)- 
-RATING- ★★☆
-REVIEW- 
色濃い目の平打ちの蕎麦からは、見た目とは裏腹に香味は僅かしか感じない。表面は滑らか。総じて、どってことない。 
ツユは鰹節様の香りが少々。淡色で甘く、蕎麦に対してちょっと弱い。 
天タネは、キス、海老、人参、茄子、ピーマン。 
天つゆは気の抜けた薄い味で、正直どうかと思う。 
天麩羅の揚げ加減は悪くない。衣も薄めでサクッとしてるし、そこそこいいんじゃないかな。 キスは旨い。海老もいい感じ。茄子もいいね。人参は肉厚で、深部まで十分に火が入っておらず生々しい。ピーマンは切り出しが大味。もう少し繊細な仕事だとよかった。 
蕎麦の薬味沢山。ワサビは粉ワサビ。 蕎麦湯はあっさり系。
あと、お湯が美味しくないです(水が悪いんだと思う)。


ENTRY 85   たぬきときつね (新松戸, visited Feb. 2022.)

住所:松戸市新松戸一丁目218 

-冷やしたぬき蕎麦 (770 JPY)- 
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW- 
信州八ヶ岳産の硬めのそば粉を使用。 
蕎麦は浅黒で太く、キックが強い。田舎蕎麦のようなボソボソしたところも多少感じる。咀嚼すると僅かに蕎麦の香味。 
ツユはかなり甘い。 
具材は、天カス、刻み葱、油揚げにカイワレ。 
食べ方としては、蕎麦、具材、ツユを良く混ぜていただきます。で、全てをミックスさせて食べると、甘すぎると感じられたツユが丁度いい塩梅。 
油揚げは甘く、ゴワゴワし過ぎず程よい食感でけっこう好き。 
最後に天カスとツユが残ってしまうんだけど、ここで蕎麦湯が提供されるので、蕎麦湯で割って綺麗に平らげることができる。その試みは良しとするも、甘すぎるツユと蕎麦湯が決定的に合わず、味が浮いてしまっている。


ENTRY 86   流山藪蕎麦 (南流山, visited Feb. 2022.)

住所:流山市南流山2-7-7 

"藪"の名前を冠するだけあって、かんだやぶそばに雰囲気の似た店構えになっています。

-ビール キリンクラシックラガー 中 (650 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
ねりみそは赤味噌様の香り。甘みと辛味のバランスが硬派な仕上がりで好き。


-天せいろ (芝海老かき揚げ) (1,500 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
蕎麦からはほんの僅かにグラッシーノート(grassy note)と穀物様の蕎麦の香り。整った細身の蕎麦は軟らかく、なかなか良い啜り心地。 
ツユはトップは甘味が強く感じ、時間差で辛味が来るしっかりしたボディ(body)。 
蕎麦をツユにつけて啜ると、僅かに蕎麦の繊細な甘味を感じる。このせいろ、一見どってことない感じもするが、名バイプレーヤー的いぶし銀の旨さ。そして、かき揚げが超絶品。油がとってもいい香り。トップに戴いた柚子皮の香りもいいね。かき揚げ本体はというと、外側は軽やかにカラッ、サクッとした食感で、内部はトロトロのクリーミーでまるでカスタードケーキの様。この形容しがたいほどの魅惑的なコントラストは初めての体験。中に仕込まれた芝海老はプリッとした感触で、味もっしっかりしていて旨い! 
蕎麦湯はサラッとしていて、しっかり蕎麦の香味。 


ENTRY 87   江戸切り助六そば (東京駅, visited Mar. 2022.)

住所:千代田区丸の内1-9-1 グランスタ東京 

-国盛 にごり酒 (500 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
クリーミーでありながら、喉をさらりと流れていく。香りは、口に含むとバナナのような甘みを感じ冷酒でもぬる燗でも楽しめる感じ。甘みにベタついたところなく、スッキリした甘さでいいね。 





-桜エビと新玉ねぎのかき揚げそばセット(冷) (1,280 JPY)- 
-RATING- ★☆
-REVIEW-
春の限定メニュー。 かき揚げは文句なく旨い!油のいい匂いがして、カラッとサクッと軽やかに揚がっている。玉葱は超アマアマ。桜海老は濃い味で、甲殻類の滋味がたっぷり。なにもつけずに、そのままいただくのがベスト。 
絶品かき揚げに対して、お蕎麦は凡庸か(悪くないけど)。 蕎麦の表面は潤いリッチでツルツル。星が入っていて黒っぽいけど、穏やかな穀物様の香りのみ。咀嚼すると、僅かに甘味を感じる。 
ツユは鰹節様の香りが立ち、けっこう甘く、ツルツル蕎麦に合ってると思う。 
薬味のワサビは甘い。かなり甘い。そして、フィニッシュにエグ味を感じる。粒感はしっかりある。何かとのミックスワサビなんじゃないかと思う(知らんけど)。

 
ENTRY 88   利久庵 (三越前, visited Feb. 2022, Mar.2022.)
 
住所:中央区日本橋室町1-12-16

-ビール 中瓶 (730 JPY)- 
サッポロは黒ラベル 

-天ざる (1,800 JPY)- 
-RATING- ★★★★★
-REVIEW- 
細身のしなやかな食感の蕎麦は、喉ごし最高。太さが揃っている。 
ツユは硬派なお醤油の香りが立ち、ボディ強く甘味もしっかり。
啜った感じは、秀逸な喉ごしの。 
山葵はオイリーで、酸味と辛味は殆どない。
天タネは、海老×2、ししとう×2、椎茸。油の香りがとってもいい。 天タネからは丁寧な美味しさ感じる。特にししとうのシュアな味が印象的。

-利久定食 (1,350 JPY)- 
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW- 
すき焼き定食。甘味強い濃いめの味付け。 
具材は、お肉、玉葱、葱、春菊、焼き豆腐、餅。お肉は凄く味が染みてるのに、しなやかに軟らかくてとてもいいね。 濃いツユと焼き豆腐と餅が合う(ボクって餅苦手なんだけで、これはいける)。この濃いツユは春菊の強い香味に当たり負けしてない。
お豆腐と滑子と三つ葉の味噌汁もいい味付け。

 
ENTRY 89   やしま (西葛西, visited Apr. 2022.)

住所:江戸川区西葛西6-14-31 メトロセンター2番街 

-春菊天そば (440 JPY)- 
-RATING- ★☆
-RATING- 
ツユは薄めも物足りなさはなく、薄っぺらいわけでもなくて悪くない。 
細身の蕎麦喉ごしがいい。 春菊天から薫る独特のグラッシー(glassy)な香りは、温蕎麦とよく合うんだけど、衣がゴワゴワしていて、味がちょいフリッターチックで、食感も残念な感じ。 
春菊天の下には若布が敷いてある。



ENTRY 90   そは’二◯ (東京駅, visited May 2022.)
 
住所:千代田区丸の内1-9-1 東京駅 グランスタ 

-ヱビスビール(小瓶) (350 JPY)-

-かけそば (550 JPY)- 
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW- 
まずは、トップに戴いた三つ葉の鮮烈な香りがお出迎え。
丁寧に整えられた感のある甘汁は、けっこう甘くてなかなか美味しい。 
蕎麦は軟らかめで、入れた歯に粘度を感じるタイプ。 
蕎麦とツユのバランスはかなりいい。  
薬味は葱と大根おろし。 

-鶏天 (300 JPY)- 
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW- 
いい匂いの油で甘みを感じる。鶏肉はモモなんじゃないかと思う。
程よい弾力とキメ細かい食感で、異味なく淡白一色の味わい。
けっこう旨いね。 


いやぁ、それにつけてもお蕎麦を食べると癒されますね。
生きててよかったという気持ちが心の底から湧いてきます。
世界に広げよう、蕎麦食いの輪。