2014年4月30日水曜日

野村證券から外貨送金してみました

数年前に行った長野の蕎麦屋のメモです↓

-そば処 常念 memo-

-もりそば 2枚 (1,050 JPY)-
-RATING- N/A
-REVIEW-
茹で過ぎで、水っぽくて、ツユも弱くて、どうしていいか分からなくなるレベルに激マズ

-岩魚骨酒-
-RATING- N/A
-REVIEW-
まず徳利がだめ。炙った岩魚全体が見えるタイプの横に長い徳利になっているが、全体的に解放されているため、サケの温度低下が著しい。すなわち、抽出効果も低減するはず。凄く損した気持になりました。はっきり言って、三笑楽の岩魚の骨酒セットの方が一万倍旨いです。

-松茸どびんむし-
-RATING- N/A
-REVIEW-
本当に松茸が入ってるのか?とつっこみを入れたくなるほど貧弱なスープの香り。


なんか食べログではけっこう高評価みたいだけど(http://tabelog.com/nagano/A2005/A200501/20000818/)、サービスが改善されたのでしょうか?
俺たちが行ったときだけ、たまたまイマイチだったのか?
last visited 30 April 2014

まあ、とりあえず、二度と行かない店リストにランクインしたことだけは確かです。


閑話休題


野村證券には国内外貨預金口座への手数料無料の外貨送金サービスがあります(https://www.nomura.co.jp/service/serviceprocedures/procedure/pay/ftransfer_out.html)。

野村のWeb Siteに載っている情報は貧弱で、上記サービスが手数料無料でできるということぐらいで、具体的にどういう手順を踏むかはさっぱり分かりません。

こういう時に情報源として重宝するのがAIC (Alternative Investment Club)のサイトで、しっかり情報が記載されていました↓

要は、振込先の外貨預金口座を事前登録しといて、電話で指示すればオッケーということです。

で、やってみた結果です↓


1日目(月曜)   野村證券の取引支店に電話。外貨預金口座の登録はメールオーダーか店舗で可能。必要書類の送付(メールオーダー)を希望。

2日目(火曜)   必要書類が到着

3日目(水曜)   必要事項を漏れなく記入し、本人確認書類を同封して、朝投函

9日目(火曜) 外貨預金口座登録完了の葉書到着

10日目(水曜) 電話で外貨送金指示(外貨建MMF売却→外貨預り金→送金)。外貨建MMFは前もって売却し、預り金としておくことが可能。

11日目(木曜) 登録した外貨預金口座に着金。ミッション・コンプリート。


こんな感じで、無事手数料無料でCitibank銀行のマルチマネー口座にUSDを送金することが出来ました。

書類に不備があると手続きが遅れるので、店舗で手続きすればより確実です。

事前登録さえ済んでいれば、電話一本で翌日送金が完了しているという超便利なサービスと思いました。野村證券にはこのサービスをずっと続けてもらいたいと思いました。
 

銀とフッ素の素敵な関係

増税前に行った16号沿いにある定食屋(?)さんのメモです↓

-もつ煮太郎(うわさの太郎) memo-
-煮込定食 (700 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
もつの煮込みに、ご飯、味噌汁、たくあん2枚のついたセット。
テゥルンテゥルンに柔らかいモツの食感が凄い。汁は甘めの味噌ベース。モツに臭みは全くなく、とってもマイルドな仕上がりで、普通に美味しい。薬味にネギが載っている。あと、テーブルには一味が置いてあるが、クリーミーでマイルドな味付けには合わないと思う。
ボリューム満点で良心的でコスパ高いと思うが、終盤、単調な感じでいっぱいになる。

煮込みの単品メニュー(500 JPY)もある。ビール(大)はアサヒスーパードライ (680 JPY)。普通のラーメン等のメニューもあるが、「モツ」がウリ。モツがなくなり次第営業を終了するそうで17-18時くらいに看板となることもあるそうです。客の入りは凄く良い。煮込定食が一番人気らしく、その提供は素晴らしく速い。店主の男性の愛想がとても良くて好感が持てる。


閑話休題


昨年、こんな文献を読んでみました↓

Silver-Catalyzed Decarboxylative Fluorination of Aliphatic Carboxylic Acids in Aqueous Solution
J. Am. Chem. Soc., 2012, 134, 10401-10404.

site-specificなC(sp3)-F結合形成反応の話です。

フッ素イオンは求核性が低いので、求核置換反応で直接C-F結合をつくるの制限されます。この種の反応で一般的なのは、DASTやDeoxo-Fluor ([bis(2-methoxyethyl)amino]sulfur trifluoride)を使ったアルコールのフッ素化だそうですが、脱水や転位と競合するようです(J. Org. Chem., 1975, 40, 574.; Synlett, 2002, 2561.)。

他の方法としては、アルキル金錯体からのC(sp3)-Fの還元的脱離による方法(Chem. Sci., 2012, 3, 72.)、SelectfluorまたはNFSI (N-fluorobis(benzenesulfonyl)imide)を使った求電子的フッ素化(Acc. Chem. Res., 2004, 37, 31.; Angew. Chem. Int. Ed., 2005, 44, 192.; Synlett, 2006, 1467.; Science, 2011, 334, 1681.)などがあるとうですが、α-フルオロカルボニル化合物の合成に限定されるようです。

で、著者らが着目したのは、求核・求電子反応に較べて殆ど検討されていないラジカル反応です。これまでに報告されているラジカル(が関与している可能性のある)反応として、F2(J. Org. Chem., 1969, 34, 2446.)やXeF2(J. Org. Chem., 1983, 48, 4158.; Can. J. Chem., 1986, 64, 138.; J. Org. Chem., 1993, 58, 705.; Tetrahedron Lett., 2009, 50, 3321.)とカルボン酸のfluorodecarboxylationや、カルボン酸のtert-butyl peresterの分解により発生させたアルキルラジカルとNFSI or Selectfluorとの反応(J. Am. Chem. Soc., 2012, 134, 4026.)が報告されているそうですが、まあいろいろと問題があります。

ということで、This Workです↓

銀塩はAgBF3, AgOAc, AgOTfでもAgNO3, とほぼ同等で、Ag(I) salt無しでは反応は進行しません。また、Ag(Phen)2OTf, Ag(BPy)2OTfといった二配位の銀錯体もダメです。そして、フッ素源にNFSIを使うとno reaction。水は必須で、CH3CN/H2Oだと僅かに反応が遅くなり、C6H6/H2O, ClCH2CH2Cl/H2Oといった二層系では反応が進行しません。基質が溶ければ水のみでもオッケーです。

基質一般性はこんな感じ↓

反応性は、tertiary > secandary > primary >> aromatic。この序列が酸化的ラジカルデカルボキシレーションによって反応が進行していることを強く示唆しているといいます。

そして、著者等が提案する反応機構↓

NFSIはSelectfluorより弱い酸化剤であることから、NFSIが不活性なのは高原子価の銀が生成しないからかもと著者等は考えています。

マイルドな反応条件で、sp3炭素をsite specificにフッ素化できるこの手法、なんか使い道がけっこうありそうな気がします。

以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のメモでした。

2014年4月19日土曜日

Apple's iPhone

増税前に言ったとあるハワイアンな店のメモです↓

-MOKUOLA memo-

-ハワイコナ EXTRA-FANCY (550 JPY)-
-RATING- ★★★☆☆
-REVIEW-
糖蜜を想起させるフレーバーが特徴的。このフレーバーがある程度の質感で舌に絡みつく感じ。悪くないと思うが純粋に好みでない。
-INFO-
希少性の高いハワイ島コナ地域でも、Holualoaの比較的標高の高い西側斜面で栽培されたワイオノ農園産。その中でも最も大粒の最高グレードの「エクストラファンシー」を厳選。

-アボガドのロースト (480 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
やんわり温められたアボガドに、皿の敷かれた照り焼きソースが良く合う。アボガド特有のfattyな感じとあっさり感に、ソースのジャンキー感がベストマッチ。

-FIRE ROCK Pale Ale (850 JPY)-
-RATING- ★★★★★
-REVIEW-
中濃色。爽やかでsweet, roast, カラメル様の香り。熟れた果実のような味わい。sweet taste。フィニッシュのbitterが良い感じで後味を引き締める。豊かな香味とbodyの旨いビール。
-DATA-
原材料/ 麦芽、ホップ
アルコール分/ 6.0%
原産国/ アメリカ
-COMPANY-
KONA BREWING CO
http://www.konabeer.jp


閑話休題
 

また「インサイド・アップル」のメモの続きです。


2008年に日本でも発売が開始されたiPhoneは、ボク的に久方ぶりのイノベーティブ製品でした。これには多くの人が同意してくれると思います。

ところでこのiPhoneに絡めてアップルの選択と集中についてメモしたいと思います。


スティーブ・ジョブズは、アップルの株式時価総額が世界有数になってもソニーのような「なんでも屋」になる道(多悪化)は選択しませんでした。所謂「選択と集中」でリソースをコア事業(とその周辺事業)に集中させ繁栄を築いたわけです(Macを中心に据えたデジタル・ハブ構想は成功しなかったが)。

ジョブズは「集中力は力の源だ。新興企業ははっきり何かに集中している。集中とは、イエスと言わないことだ。本当にすばらしいアイデアに、あえてノーと言うことだ」と述べたと言います。

そして、アップル元幹部は「アップルは、1年に20ものすばらしいことをするようにはできていない」「経営層が注意を注ぐのは、最大でも3つのプロジェクトだ。それだけ"編集"しているということだね。幹部たちはつねに最適なタイミングでテクノロジーを取り上げようとしている。100もの仕事をやりだしたら、その瞬間にアップル方式ではなくなる。たいていの企業はひとつのことに集中したくない。失敗するかもしれないからだ。アイデアを25から4つに絞るのは本当に怖いことだよ」と述べています。

まさに「選択と集中」が組織に浸透していると言えます。そして、この「選択と集中」はiPhoneのプロモーションにも反映されていました。すなわち、iPhoneのウリを三つ挙げて、それを明確かつ簡潔に反復したわけです。ちなみに三つのアピールポイントは↓

・まったく新しい電話
・ポケットに入るインターネット
・これまでで最高のiPod

の三つです。

で、鍵となるのは”iPhoneのいいところを強調しつつ、消費者をわくわくさせるのに充分なだけの情報にとどめておくこと”と著者は分析しています。余分な情報は排除し、一貫性のあるメッセージを発信することで、消費者のロイヤルティをGETするのです。

元アップルのベンチャー・キャピタリストはこう言います。「いまある教訓で、これからも役立つものをあげりと言われれば、いちばんすぐれたメッセージの伝え方は、明確、簡潔、反復ということです」と。

メッセージはだんだん飽きてくるもので、それ故に説明がごちゃごちゃになってしまうことが問題。で、同じ言葉を繰り返し使うことで、消費者に同じ言葉をインプリントし、さらにインプリントされた消費者が口コミマーケティングで他の消費者に同じ言葉をインプリントしていくといわけです。

プロダクトもプロモーションを選択し集中していく。言うは易し行うは難しを地でいくオペレーション能力がアップルの強さなんだろうと思う二流大出のテクニシャン(研究補助員)の読書メモでした。

でも、”選択”を間違えてそこに”集中”すると逝っちゃうから。

2014年4月14日月曜日

Apple's Keynote

まだ寒い時期に陳健一麻婆豆腐店で食べたアツアツの麻婆豆腐のメモです↓

-陳健一麻婆豆腐 (辛口) (小) 1,050 JPY-
-ライスセット (ライス、スープ、ザーサイ) 210 JPY-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
ちょっと甘めで重厚感があって辛口の麻婆で、アンはかなり緩め。ぷるんぷるんで大きめに切り出されたお豆腐に味がよく絡む。ご飯をおかわりしたくなるほどの辛さ、豆腐のぷるぷる感、コクのある旨味、適度な粘度のこの麻婆、はっきり言って、ぐびぐび飲みたくなる。
テーブルには唐辛子と二種類の山椒、辣油が用意されている。大きめの粒の唐辛子を振りかけるとスナックチックに辛さがアップする。二種類ある山椒はそれぞれ"しびれ"と"かおり"という名前。"しびれ"は山椒tasteが強く、甘みを締めて麻婆の味を硬派にする(凄くいい)。"かおり"は特徴的なエスニック調の香りで、悪くないがご飯と合わせるとボク的にちょっろ落ち着かない。
ライスセットのザーサイは、よい塩梅の塩加減と適度なoily感。マイルドで食べ飽きない味で旨い。箸休めにかじると口の中の辛みが引いていく。
スープはスナックチックなコンソメ味。ポップな味でけっこう好み。
スープとライス(千葉県産)がおかわり自由というのがうれしい。


閑話休題


インサイド・アップル」のメモの続きです。

アップルにはKeynoteと呼ばれる基調講演(製品発表)があります。Keynoteの壇上では、あたかも即興で、しかも自然な感じでスピーチとデモが行われているように見えますが、実際はそんなはずはなく、何ヶ月にも及ぶリハーサルを経てブラッシュアップされたものがお披露目されているのです。

ときに天才的と評されるジョブズのプレゼンは、ゆとりあるコメントがちょうどいいタイミングで出てくるようにジョブズ自身が何度もリハーサルを行うことで完璧なものに仕上がっているのです。

さらに、舞台裏では壇上でジュブズが操っているMacが動かなくなったときの予備として、同じ内容を搭載した同じMacが同じカートに用意されていたそいうで、周到さに抜かりはありません。

こういった綿密な準備はパートナー企業にも課せられ、アップルの組んだ予定とシナリオに従ってリハーサルを繰り返すことを指示されます。ときには、服装や話す内容も指示されたり、新製品発表前の10日間をクパチーノで過ごしたり。

そう、アップルのKeynote Addressは全社をあげての協力を必要とする様式化されたパフォーマンスなのです。実際、Keynoteの準備の追われて、舞台裏の社員は疲れきっているらしいです。

製品発表のプレゼンにここまで労力をかれる企業って他にあるんでしょうか?ジョブズ以下、Aクラス人材が全力を賭すことがKeynote addressを至高のプレゼンに昇華させていたんだろうと思います。

Keynote Addressに限らず、アップル社員の仕事にあたる姿勢は苛烈なものがあるとボクは思います。

とあるアップルの社員は言います↓

「キャンパス内で誰かがだらけていると感じることはない」
「社員同士の闘いは熾烈で個人攻撃にもなりうる。最高の製品を作るためなら、誰かをこてんぱんにしてもいいというメンタリティがあるんだ」
「ほかの会社の人たちとやりとりすると、相手に集中力が足りないと感じるよ」

極めつけはジョブズ↓

「とんでもなくすばらしい職場にする=社員がそれまでの人生で体験したことがないほど長時間、懸命に働く環境を作るということだった」


アップル躍進の要因はいろいろ言われていると思いますが、Aクラス人材が馬車馬のように働いていることも大きな要因のひとつとボクは考えています。


最後はジョブズの言葉で締めましょう↓

マーケティングとはアップルという本の表紙であり、なかのページに書かれているのが製品だ


2014年4月13日日曜日

Apple's Secret

まだ寒い時期に食べた牡蠣なんばんのメモです↓

-牡蠣なんばん (1,400 JPY) memo-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
まず柚子の香りが立つ。良い形のプリップリの牡蠣が5粒は、テゥルンテゥルンな食感と滋味豊かでfreshな味わいでとても旨い。ツユは薄い色合いであっさり系だが、牡蠣のエキス、野菜の味(青菜が薬味の役割)、柚子の香りが溶け合って滋味深い優しい味に仕上がっている。蕎麦は胡桃を想起させる豊な味わいも、少しザラザラした舌触りと、少し過ぎた柔らかさがやや気になる。


閑話休題
 

以前読んだ「インサイド・アップル」のメモを書きます。

この本で一番印象的だったのは、アップルの秘密主義です。

例えば↓

a) 発売前の製品の宣伝に対する嫌悪感
次世代製品を正確に知ってしまったら、ユーザーは既存製品への興味を失い、既存製品を買い控えるかもしれない。こういった理由から、発売前の新製品の宣伝は行わず、噂を広め(無料の宣伝)、新製品に対する期待を高めるプロモーション戦略をとるらしいです。アップルの新製品のプロトタイプがよくネットに流出してると思うんですが、これってわざとやってるのかなと思ってしまいます。


b) 準備ができる前に製品を発表しない
準備ができる前に製品を発表してしまうと競争企業に対応の時間を与えてしまうことに加え、顧客の期待を高めすぎて、実際の製品ではなく、アイデアを叩かれたり、あら探しや批判にさらされることにより、企業業績に大きな打撃を受けると言います。
このような「秘密の力」を利用できなかった例として、HPとLGエレクトロニクスの事例が挙げられています↓

HPの事例
2011年初め、定義不充分な「クラウド」サービスを同年後半に提供すると発表
PC事業売却を「事前告知」

売上げの1/3近くを占める事業ユニットに計り知れない打撃 orz.....

LGエレクトロニクスの事例
既に発表していた新しいスマートフォンの発売日をやむなく延期

・作られているはずの製品がなかなか届かず、いざ届くと機能が思っていたより少ない
・バグでチームはてんてこ舞い
・パートナーに計画変更を迫られる
・何かあきめなければならない(機能を減らす or もっと時間をかける)
・宣伝期間中、みんなが待たされることになる

著者曰く、「大口を叩くことの問題点は、口に出したとたんにスケジュールに縛られることだ」。「製品が約束どおりに出荷されなければ、まずまちがいなく世の中の評価が下がる」、「口を閉じ、(製品が完成したあと)製品そのものの語らせれば、人々が驚き、喜ぶチャンスはずっと大きい」。


c) 知らせない文化
アップルで、チーム同士はわざと切り離されるそうです。そうすることによって、互いに知らないうちに競争させることができ、自分の仕事に専念させることができるといいます(互いに干渉し合わない社員には、自分の仕事に集中できる時間が出来る)。

etc.


昨今、「透明性」はビジネス界における大きな流れとなっているらしいけど、アップルの流儀はその流れに逆行しているようにも感じる。しかしながら、透明性とはそんなにたいそうなものだろか?

アップルでは縦割りの業務が当たり前で、驚きな生じるのは縦割りのなかにもうひとつ縦割りができたときだそうです。一般的に、「縦割り」は批判にさらされるが、闇雲にクロス・ファンクショナルにすればいいといいというわけでもないでしょう。

そもそも、分業による効率性を維持するためには、「縦割り」が必須ではないだろうか?その上で、政治的振る舞いを排して、利益の最大化に向けてチームを協業させるべきでしょう。実際、アップルはチーム同士をわざと切り離し競争させる一方で、複数のチームが常にいっしょに働いているようです。結局、「縦割り」や「クロス・ファンクショナル」っていうのは単なる言葉遊びで、組織をうまく動かすことにできない低能なリーダーの言い訳なのではないかと思えてきます。

ボク的にも「秘密主義」に魅力を感じます。過度の情報の流通は個人の業務効率を妨げるだろうし、現場の個々のオペレーションにはそう多くの情報共有は必要ないのではないでしょうか?ついでに、甘っちょろい情報の共有なんて全然使えないと思います。

あっ、あと勘違いされると困るから一応言っとくけど、「秘密主義」と「悪いことやって内緒にしておくこと=隠蔽」は違うから。

以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のメモでした。

2014年4月5日土曜日

不公平な世界へようこそ

ボクの愛読書である「めしばな刑事タチバナ 11」を読んでいたら、興味深い立ち蕎麦チェーン店が紹介されていたので行ってきました。それは、嵯峨谷です(増税前)↓



-嵯峨谷 神保町店 memo-
-小あじ御飯セット(冷もり) (480 JPY)-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
あじ御飯/ あじのほぐし身が旨い。少し辛めの塩加減と、柔らかくて優しい感じの食感が良い。あじ自体が滋味深い。白ごまの上品な香ばしさが良いアクセントになっている。また、御飯もふっくらしており旨い。
冷もり/ 蕎麦は石臼挽き十割の平打ち。瑞々しく、それでいて水はしっかり切れている。舌触りはけっこう滑らか感がある。蕎麦らしいtop note。噛み進めると胡桃様の香味が仄かに漂う。ツユはカツオ節の香味が仄かに漂う辛めツユで、平打ちの蕎麦に負けていない。けっこうしっかりしたbody。浜町藪そばと同様に徳利無しスタイルで、蕎麦を食べ進んでいっても水っぽくなる感じはしない。蕎麦とツユの相性は良さそうだ。正直、この価格でこのクオリティーは驚いた。また行きたい。


-プレミアムモルツ (生ビール) (150 JPY)-
ジョッキは小さめのような気もするけど、150円は純粋にコスパが高い。


あと、会社の先輩に「旨い」と勧められたので行ってみたゆで太郎(増税前)↓

-ゆで太郎 memo-
-かきあげそば (380 JPY)-
-RATING- ★★☆☆☆
-REVIEW-
蕎麦は少し細めで素麺様の食感でツルツル感が大きい。異臭はないが、蕎麦の風味に乏しい。ツユは甘味少なく、finishに少し酸味がある。具は、かきあげ、わかめ、ネギ。コスパはそこそこあるんだろうと思う。

-朝そば (もりそば) (290 JPY)-
-RATING- ★☆☆☆☆
-REVIEW-
かきあげと玉子(温泉卵をチョイス)が付く。蕎麦はやはり素麺様の味と食感。ツユは変な異臭を感じた。あと、スーパーの薄めるタイプのそばつゆを濃いめにした印象。かきあげは油でべたべたしている。


ゆで太郎って、蕎麦粉使用率50%以上(55%程度?)を謳ってたり、「三たて」アピールしたり、つゆの素材にもこだわってるとか言ってるけど、純粋に旨くないんだよね。あと、名前もダサい(死語)。激安チャーンが、味が足りない分を小難しい能書きでこだわってますよアピールで補おうっていう作戦なんだろうけど全然ダメです。

それに対して、嵯峨谷は「石臼挽き十割」と「名物あじ御飯」以外はこれといった能書きはないです。だけど、期待しちゃいけない感じの低価格で、驚きのクオリティーをたたき出しています(ちなみに、嵯峨谷のもりそば単品は280円)。


閑話休題


Question
2000年時点で、世界各国に派遣されている国連平和維持軍に最も多くの兵士を送ってい10カ国のうち9カ国を答えよ?

Answer
インド、パキスタン、バングラディシュ、ヨルダン、ナイジェリア、ガーナ、ケニア、ポーランド、フィリピン
(何れも貧困またはそれ以下と格付けされている)


上記内容は「だから、国連はなにもできない」という本に書かれていることです。この本はそのタイトルにもある通り、国際連合についての話で、先進国のパワープレイと国連の無力さ、そして蹂躙されるのはいつも力に弱いものであるという現実が語られています。


国連(United Nation)というと、常任理事国(特にアメリカ)が実質的に仕切っており、派兵もアメリカを中心とした西側諸国が多数派なのかと思っていましたが、全くの間違いでした。

そして、国連は「内政不干渉」と「当該国の主権」という壁に阻まれて無力な存在であるといいます。国連は安全保障理事会の決議の「執行機関」に過ぎず、加盟国に対する強制力は無いのです。そう、


国連は自主的な実態を持っていない

よって、国連はないもできないのです。


本書では、国連が介入したソマリア、ハイチ、ルワンダの悲劇を取り扱っています。

例えばソマリアへの派兵では、治安が悪すぎて援助物質が途中で略奪されるため、安全保障理事会が「ソマリアにおける人道援助活動に適した治安を確立」することを決議し、初めて武力行使が許されたオペレーションだったそうですが、多国籍軍による侵攻がもたらしたものは、さらなる混沌だったといいます。すなわち、中途半端な軍事介入により、国内の武装部族間の力関係のバランスが崩れ、治安がさらに悪化したということ。

ハイチの場合は、クーデターにより大統領を追放した軍事政権を"平和的な手段"で倒すため、3年間経済制裁を行ったが、悪い奴らは闇ルートでウハウハし、普通の国民が疲弊していっただけだと言います。「クーデター」、「経済制裁」というキーワードは、現在のウクライナの状況を想起させます。そして、アメリカをはじめとする西側先進諸国はクーデター政権を支持しているというパラドックスに笑いが止まりません。結局、弱小国家は大国のパワープレイに翻弄される定めなのでしょう。

そしてルワンダ。映画「ルワンダの涙」(観たことないけど)で描かれている大虐殺をリアルにレポートしている。国連多国籍軍の介入は、ルワンダの二つの部族であるフツ族とツチ族の部族間の対立だ。で、大まかなストーリーは以下の通り↓

フツ族のツチ族に対する不満爆発→多くのツチ族が殺される(60万のツチが虐殺を恐れて外国に逃げたと言われている)→ウガンダのツチが愛国戦線を作りルワンダに攻め入る→泥沼の戦い→難民増大→ツチによるフツ難民の虐殺が続々と報告→多国籍軍介入→ツチ軍が勝利して新政府樹立→キホベの難民キャンプで大量虐殺

っていうか、リアルに土人国家のメンタリティーじゃない?北朝鮮がはるかにマシに感じるよ。ルワンダの二部族の価値観は我々先進国の国民のそれとは大きく乖離しており、そこに「内政不干渉」と「当該国の主権」を旨とする国連が介入するとこうなるという貴重な事例だと思いました。

こういった貧しく、混沌の中にある国の話を聞くと、アジア唯一の先進国「日本」に生まれたことの幸運をひしひしと感じます。ほんと、先進国に生まれるということはもの凄くラッキーなことと思いますよ。プライマリーバランスが万年赤字でも、経常収支が赤字に転落しても、公的年金がヤバい感じでも、少子高齢化が加速したって、財政破綻したって、ジェノサイドはおこらないから。そう、

先進国でジェノサイドは起こらない

ところで、先進国のメリットは国連多国籍軍にも及びます。その分かり易い例は補償金の額ではないでしょうか。平和維持任務中に殺された国連軍に支払われる補償金は、西側先進諸国のほうが発展途上国より四倍も高いという現実です。

先進国国連兵士 85,000 USD/人
第三世界兵士 平均19,5000 USD/人

これは、補償金の算出基準が、兵士の出身国の規定に基づいているからだそうですが、貧乏人より金持ちの死に多くの補償金が払われている現実は、

貧乏人と金持ちの命の値段は違う

ということを端的に示してるとしか言いようが無いと思われます。そう、人は平等ではない。先進国の国民は、先進国に生まれたという幸運のみによって貧しい国の人々より圧倒的な豊かさを享受している。自国の劣等産業を護るために関税障壁を儲けて、最貧国の農家の収益を略奪することもできる。

さらに国連軍に関して言及すれば、西側諸国は任務のえり好みをするが、貧しい国は国連の白紙委任状を渡し、最も危険な任務において、進んで最前線に立つといいます。しかも、ほとんどの加盟国は国連の割り当て金をきちんと納めていないので国連は万年資金難で、装備は自国の装備に頼ることになる。貧しい国は充分な装備はなく、金のない国連から満足な装備を与えられることもなく、彼の国の兵士は危険にさらされているといいます。例えば、棒で地面を探って地雷を撤去とかするって書いてありました。はっきり言って、先進国からみたら

貧困国はどんだけ無理ゲーさせられてんだよ

と思わざるを得ません。

いやぁ、先進国に生まれてマジラッキーでしたよ。国内で議論されている格差なんて屁みたいなもんです。

格差是正とか平等とかを掲げて声高に叫んでいる人達って空しくならなのでしょうか?だって、

不公平こそグローバル・スタンダード

なんだから。

以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)の読書感想文でした。


PS
小沢一郎とかいう政治屋は、かつて国連軍推ししていたと記憶してますが、それって空恐ろしい発想だなと思いました。彼が政治の表舞台から完全に消失してホッとしています。