2014年4月13日日曜日

Apple's Secret

まだ寒い時期に食べた牡蠣なんばんのメモです↓

-牡蠣なんばん (1,400 JPY) memo-
-RATING- ★★★★☆
-REVIEW-
まず柚子の香りが立つ。良い形のプリップリの牡蠣が5粒は、テゥルンテゥルンな食感と滋味豊かでfreshな味わいでとても旨い。ツユは薄い色合いであっさり系だが、牡蠣のエキス、野菜の味(青菜が薬味の役割)、柚子の香りが溶け合って滋味深い優しい味に仕上がっている。蕎麦は胡桃を想起させる豊な味わいも、少しザラザラした舌触りと、少し過ぎた柔らかさがやや気になる。


閑話休題
 

以前読んだ「インサイド・アップル」のメモを書きます。

この本で一番印象的だったのは、アップルの秘密主義です。

例えば↓

a) 発売前の製品の宣伝に対する嫌悪感
次世代製品を正確に知ってしまったら、ユーザーは既存製品への興味を失い、既存製品を買い控えるかもしれない。こういった理由から、発売前の新製品の宣伝は行わず、噂を広め(無料の宣伝)、新製品に対する期待を高めるプロモーション戦略をとるらしいです。アップルの新製品のプロトタイプがよくネットに流出してると思うんですが、これってわざとやってるのかなと思ってしまいます。


b) 準備ができる前に製品を発表しない
準備ができる前に製品を発表してしまうと競争企業に対応の時間を与えてしまうことに加え、顧客の期待を高めすぎて、実際の製品ではなく、アイデアを叩かれたり、あら探しや批判にさらされることにより、企業業績に大きな打撃を受けると言います。
このような「秘密の力」を利用できなかった例として、HPとLGエレクトロニクスの事例が挙げられています↓

HPの事例
2011年初め、定義不充分な「クラウド」サービスを同年後半に提供すると発表
PC事業売却を「事前告知」

売上げの1/3近くを占める事業ユニットに計り知れない打撃 orz.....

LGエレクトロニクスの事例
既に発表していた新しいスマートフォンの発売日をやむなく延期

・作られているはずの製品がなかなか届かず、いざ届くと機能が思っていたより少ない
・バグでチームはてんてこ舞い
・パートナーに計画変更を迫られる
・何かあきめなければならない(機能を減らす or もっと時間をかける)
・宣伝期間中、みんなが待たされることになる

著者曰く、「大口を叩くことの問題点は、口に出したとたんにスケジュールに縛られることだ」。「製品が約束どおりに出荷されなければ、まずまちがいなく世の中の評価が下がる」、「口を閉じ、(製品が完成したあと)製品そのものの語らせれば、人々が驚き、喜ぶチャンスはずっと大きい」。


c) 知らせない文化
アップルで、チーム同士はわざと切り離されるそうです。そうすることによって、互いに知らないうちに競争させることができ、自分の仕事に専念させることができるといいます(互いに干渉し合わない社員には、自分の仕事に集中できる時間が出来る)。

etc.


昨今、「透明性」はビジネス界における大きな流れとなっているらしいけど、アップルの流儀はその流れに逆行しているようにも感じる。しかしながら、透明性とはそんなにたいそうなものだろか?

アップルでは縦割りの業務が当たり前で、驚きな生じるのは縦割りのなかにもうひとつ縦割りができたときだそうです。一般的に、「縦割り」は批判にさらされるが、闇雲にクロス・ファンクショナルにすればいいといいというわけでもないでしょう。

そもそも、分業による効率性を維持するためには、「縦割り」が必須ではないだろうか?その上で、政治的振る舞いを排して、利益の最大化に向けてチームを協業させるべきでしょう。実際、アップルはチーム同士をわざと切り離し競争させる一方で、複数のチームが常にいっしょに働いているようです。結局、「縦割り」や「クロス・ファンクショナル」っていうのは単なる言葉遊びで、組織をうまく動かすことにできない低能なリーダーの言い訳なのではないかと思えてきます。

ボク的にも「秘密主義」に魅力を感じます。過度の情報の流通は個人の業務効率を妨げるだろうし、現場の個々のオペレーションにはそう多くの情報共有は必要ないのではないでしょうか?ついでに、甘っちょろい情報の共有なんて全然使えないと思います。

あっ、あと勘違いされると困るから一応言っとくけど、「秘密主義」と「悪いことやって内緒にしておくこと=隠蔽」は違うから。

以上、二流大出のテクニシャン(研究補助員)のメモでした。

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